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左近の桜

毎日の積み重ねが上達のコツ。

御数寄屋坊主(おすきやぼうず)
河内山宗俊はほんとうの僧侶ではない。
将軍付きのイベントプロデューサー的存在で大名への接待役であったらしい。
「悪に強きは善にとも〜」と言われるようにダークヒーローの格好良さが際立っている役でもある。そんな人物を登場させるのも
歌舞伎の面白さで、弁天小僧も盗っ人なのに
開きなおって言う名台詞では「まってました!!」と大向こうがかかる。河内山や弁天小僧みたいな悪が正当化されてるのは、、
庶民が作り上げたからではないだろうか?
河内山にいたってはは明らかに口からでまかせで質屋をだますが、それは人助けのためで
大芝居をうつ下準備のためなのである。
そのあたりが少しずつ分かりだすと目が離せなくなって終盤の名長台詞にのめり込んでしまう。体制に歯向かってるのだから何とも小気味よいのである。そして河内山のニヒルさは、「八杯豆腐や目指し鰯の惣菜ばかり喰っているから、その工夫はつくまいて」
「みんなひじきと油揚げ連中」と揶揄する。
「自分は年じゅう大名家に出入りして上等のものを食しているから上等の工夫もつく」
なかなかの悪である。
とはいえ現在となっては
河内山の食は、生活習慣病ヘひた走ることになるだろうから勧められないが…
豆腐や目刺しの健康食品から目覚めたように
知恵が湧くだろうか??皆が玄米食べるのも
自分のことが優先となるのだから、、
誰かを救うためにはならず‥野暮ということになってしまうオチがついたようで、ちょっと面白くなくなってしまった。。


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