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華がある役者

歌舞伎をみるようになって
10年以上が経った。
歌舞伎座は終戦直後に
GHQの文化芸術に秀でていた
Mrなんとかさんが救ってくれたという。
毎月、毎日1ヶ月ちかく公演している
ことにも驚かせられるが…
国立ではなくて
松竹がずっと伝統芸能を守ってきたことに
オペラとは違うのかなぁ~とも。
チケットはランクがあって
桟敷席、一等席、二等席までは
高額で年に1回ぐらいか…
ちょっと興味があるだけでは
決めかねる金額だ。
それでも
観なければならない時がある。
最近では、
一世一代といって役者が
当り役の演目を終わりにすること。
二度とやらないので
役者の気迫は想像以上になる。
そして万雷の拍手で幕が引かれる。
役者冥利に尽きる瞬間だ!
またちょうど
歌舞伎をみだした頃に
芝居バカとか稽古の鬼などと
言われる役者がいて、
客の為なら何でもやってしまう。
芸のためとしながら品は無くさず
客の心を掴むのは天性であろう。
もう
自分が生きている間には
出会えない役者のこと。

ふときょうも、
過ぎ去ったときを埋めようと
心躍らせたが、、
中日すぎてはいなかったし
新作だったのかもしれないから
まだ整っていない印象…

ではなくて、
心に響かないのは何故なのか…
ずっと答えが出ないことを
知りながらも、、
もう少し生きながらえれば
華のある役者に会えるような
気がしないでもない。


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