次郎物語
雨で花粉が一掃か??
咳から頭重となって動きが止まってしまったので…ずっと家の中ですごす。
よく見るプレミアムシネマで
懐かしい「次郎物語」がやっていた。
「路傍の石」と重なってしまっていたが.
男の子が小学校から中学校へ経かけての成長を追った内容なので、、そしてそれも決して
幸せとは言えない生い立ちが共通していた。
家庭の事情で振り回される子どもたちには、
涙しかないので…とても暗すぎるから気持ちが重くなるが、主人公を影で支える人たちが
必ずいて少しのなぐさみになる。
私の母も里子に出されていて、叔父さん家族と同居することになった。そのときの辛さを最後の最後まで言っていて、近くの店主が気にかけてくれたので良く行ったことも話してくれた。本人はそう思っていなかっただろうが、けっこうお転婆だったのかもしれない。
何回も折檻のされたこと(指輪で頭をゴツン…)それが相当痛くて、叔父さんの子どもたちにはしないことを自分だけにと悔しかったことを何度もいう。幼稚園児くらいだったとしたらまだまだ親の愛情を受けている年齢だからトラウマになってしまったのだろう。
近くの店主がいなければどこかに逃げ出したのかもしれない…そのあとの事は、空白になっていて母なりに乗り越えたのかもしれない。そして母と同じくすぐ下の妹も里子に出されていて、妹のお家は裕福でお姫様として育てられた。その姉妹が再会するのはずいぶん年月が経ってからで、、その時のことをおぼろげながら覚えている。ふたりとも、そんな年月などは眼中になくて、また会えたことを喜ぶばかりだった。。お互い生きているうちに会えたことは本当に良かったし、きっと
辛かったことも一瞬でも忘れらた日だったとおもう。
「次郎物語」は、
乳母がいる里子に出されて、途中から生家に戻らされるのだが、、その状況は母とおなじである。それでも不治の病の生母のためにしっかり介護する場面がおおくて大人の事情
(士族の家なので没落の頃か…)などへの
憎しみは描かれず、生母をちゃんと看取るところで終わる。そういう困難を胸にしまって乗り越えて行くのが男子たるものなのか、、
令和では想像できないことがあった時代だが
人の温もりは変わらなかった。