見出し画像

葉桜と人と。。

季節の変わり目どきは、
身体が弱っている人には辛いときで
頑張って生きようとする気持ちとは裏腹に
身は整わなくなっていく…
それも自然のことなのだろうが、
思い半ばであったり、まだまだ若い人には
悔いが残るだろう…小さなお子さんの場合は
運命という言葉も知らずにだから…もっと悲しいわけで…

わたしの3歳上の姉は、
5歳になる数日前に溺死した。
今月の30日が祥月命日。
なぜ姉が危険とわかる池のそばに行ったのかは不明で目撃者もいなかった。
ただその日は、
姉が好きなよもぎ餅を母に作っもらいたくて
よもぎ摘ぎに一人で行ったようなのだ。
池のそばによもぎが生えてたのだろうか?
夢中になって探すだろうな‥
母は2つ上の姉と乳飲み子の私の世話で
忙しくしていて気がついたら姉が帰っていない‥必死に探したが見つからない。
町ぐるみの大捜索がはじまる。
その日はすでに悲劇が起きていて
姉と同い年の男の子が馬に蹴られたか、馬車の下敷きになって命を落としていた…
そんな中、どこを探しても見つからなかった
姉が発見された。
池に姉が履いていた下駄が浮いていたのだ。
泥の中に沈んでしまっていた‥
下駄は浮いてるのに、、、
それからのことは
母も記憶が曖昧で、親としての後悔が
死ぬまで残った。
わたしをおぶってくれた姉のことを思うと
姉のぶんまで頑張って生きなきゃ!とか
命の重みは感じるようになった。

ことしの桜は早くて
少し花冷えがあったから開花はもったのだろうか~桜にまつわる思い出は人の分だけ
あるだろう。花見はできましたか?
思い出がまたひとつ増えましたか−

人が一気に引いて…
花びら踏みながら葉桜を見上げる。
哀愁ある桜もまたよし🙏

いいなと思ったら応援しよう!