相続の開始日っていつ?
みなさま
こんにちは。行政書士の黒澤正人です。
皆様が法律問題を身近に感じられるように毎週コラムを発信してまいります。これからよろしくお願いします。
さて、本日は「相続の開始日とはいつか」についてお話いたします。
先日、とある政治家の相続税申告漏れがニュースとなっていましたが、相続手続きには期限があります。では、いつから相続は開始するのでしょうか。民法882条に「相続は、死亡によって開始する。」と規定されています。つまり相続は、故人の死亡した日を基準として始まります。遺言を作成したからといって相続が始まるわけではありません。
開始日から、遺産調査や相続人の確定、相続税の手続きなど、相続に関する手続きが行われます。相続税の支払いは、相続が開始してから10か月以内に行わなければなりません。開始日を正しく把握することは大切です。
また、相続に際して重要なポイントは①遺産分割の準備②相続税対策③生前の財産対策の3つです。慌てて準備するのではなく、事前にご家族で相談しておくことで、故人の意思を尊重し、円満な相続を進めることが可能です。まだまだ先のこと、と思われているかもしれませんが、早めに取り組まれることをお勧めいたします。また、ご家族でお話合いの場を持たれることで、ご家族の本音に気づくことができるかもしれません。
複雑な手続きの代行から、身近な法律相談まで承ります。
お困りごとは「くろさわ行政書士法務事務所」までお問い合わせください。