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# 2-4 心不全にもステージがある

心不全とそのリスクの進展ステージ

 前回は「心不全ステージB」について説明させていただきました。
心不全ステージAは、心臓にキズがないが、ゆくゆくは心不全になるリスクがある状態。心不全ステージBは、心臓にキズがついてしまったが、心不全症候がない状態。どちらも心不全ステージを移行させないようにすることが重要とお話ししました。

 今回は、「心不全ステージC」についてお話をしていきます。
 急性・慢性心不全診療ガイドラインによると心不全ステージCは、「器質的心疾患を有し、心不全症候を有する患者を既往も含めたもの」と記載されています。
 つまり、心臓自体にキズがついてしまった状態で、さらに心不全症候が出現してしまったということです。(心不全症候については以前の記事を参照→#1-4 そもそも心不全って何?

急性・慢性心不全診療ガイドラインより引用・一部改変


 これからが、心不全の本当の始まりとも言えます。今までは、心不全を発症しないために頑張ってきました💪しかし、このステージから心不全を発症してしまった状態であるため、何より心不全増悪と寛解(良くなる)を繰り返します。つまり、入退院を繰り返す可能性が高いということです😰さらに、突然死のリスクも高まります。

 この病気は、心不全増悪となる度に心機能や身体機能は低下し、元の状態には戻らないという特徴があります😨(ここがとても重要です❗️)そのため、心不全増悪を起こさないように、いかにコントロールをするかが治療目標となってくるわけです🤔

 医療福祉従事者は、心不全の初期の段階から、心不全を増悪させないように治療と療養生活を患者さんと一緒に考え、支えることが役割となります😌

 具体的な療養支援やコミュニケーション方法などは、別の機会でお話していく予定ですので、ご期待ください。

心不全ステージCのまとめ

・心臓にキズがついて、心不全の症状(息切れやむくみなど)が出現した状態。
・心不全は悪くなったり、良くなったりする。つまり入退院を繰り返す。
・悪くなった場合には元の状態には戻らないため、心不全増悪予防が治療目標となる。
・医療福祉従事者は心不全を増悪させないように治療と療養生活の面から支援を一緒に考え、支えることが役割となる。

今回は、心不全ステージCのお話をさせていただきました。
ここは、とても大切なところなので、今後もっともっと深めていきたいと思います。

それでは、心不全患者が望む生活を支援できるような世の中にしてきましょう!!

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