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シャアとシャリアブルは五条と夏油の逆の顛末に見えるという話

ネタバレ方面の入る話なので、劇場版を見ていない方は、読まない方がいい。
そして、身勝手かつエゴの強い感想だ。
「こいつはこう捉えるか」程度で済ませられる心の広い方のみ、読んでほしい。

という前置き。

皆大好きNT型とNF型の共鳴現象に関するお話でもあります。

他の諸作品と逆にINFJが遺された側になった場合、どのような行動で合理主義者の理想を補完するんだろうか?

ってお話。



他の男性の純粋なガンダムオタクには申し訳ない事を言う。
私も私で今どきでは硬派な方面に入るであろうガンダムオタクと化した今、このような邪悪かつ要らぬ要素で話したくないのだが…

GID(FtM方面)の当事者の観点からして無理のない話として捉えてほしい。
腐れる・恋愛に夢見る心をまだ保てていたら、私はいまだに夢を持ち、

シャアとシャリアブルをゲイカップリング化させて面白おかしく話していたに違いない。

だが、もはや「未来のあり方を示す」という現実の人生テーマに心を支配される身となった私にとって、腐っているだけの傾向のものがもう旧世代的なテーマとしてしか映らなくなった

…という事を激白する。もちろん表現内容には魅力があるし、時に酷く共感したり感動する事は事実だ。尊いものの一つである。
私の場合、未来を指し示す方向性として組み込める要素がない場合には、ゲイというゲーマ(自分で発見して大爆笑した誤字なので消さない)テーマを作品として使う事は殆どない。
今の人類は絶滅の危機と進化の必要性の間で揺られている現実がある事を確認してしまったからだ。
もちろん、ゲイでしか指し示す事ができない調和的要素を表現できるケースに於いては、描くこともあるだろう。

つまり、

腐れ成分が大方脱色されてしまったので、硬派方面とされる興味の持ち方しか出来無くなっているという事。

脱色されたのには諸々の理由もあったが、もう10年前にもなる話な上、他の記事にした内容なので割愛。

ここで赤裸々に正直な話をすると、呪術廻戦の五条と夏油はリアルなゲイに見えていたことを告白する。そう思わない方にはすまないが、理由を述べておくと、私が彼らと非常に酷似しているパターンの現実の当事者であったからだ。当時はENTP。今はINTJ。五条の心もシャアの心も理解の対象だ。

さて、ジークアクスに話を戻そう。
機動戦士ガンダム及びジークアクスでは、シャアは「戦争と権力を振り翳す利権に対する反骨精神を持ち、人類全体が幸せになれる進化の有り様を求める」思想の方向性を持っていた。
そして彼はニュータイプだ。
シャリアブルもシャア同様にニュータイプで、尚且つ能力のある自分たちをサイコミュ技術で利用しようとする非ニュータイプに対する嫌悪感を持ちながら非ニュータイプからシャアに接触し利用する事を強いられ、仕方なくシャアに接触した。
しかし、シャアはシャリアブルの非ニュータイプに対する嫌悪感まで含めての事情の全てを見抜き、それに関する見解を話した事でシャリアブルはシャアに陶酔。二人はMAV戦術以前にマブダチ、戦場のパートナーになったのである。

シャアの思想に共鳴しそれを強く支持したシャリアブルは、シャアがゼクノヴァで消えた後も行方不明の彼を探していた。
赤いガンダムのパイロットがシャアでない事も、本人もまたニュータイプなのでわかっていた。
そして、非ニュータイプにニュータイプが利用される未来を忌避し続けている
以上の事が伺える。
彼はINFJ及びISTJ、といった分類だろう。
私が嘗て大好きだった親友とそっくりな類いの人間だ。
彼女が現実に圧迫され捻くれなければシャリアブルと全く同じような人間像を呈していたに違いないが、この世の中で彼女を完全に責めたい気持ちにはならない。


この構図には見覚えがある。途中までは、まるで五条と夏油なのだ。
五条もシャアと同じく反骨精神を持ち合わせる内向性を(外向型の側面を表出しながらも)持つ。
MBTIに於けるNT型とNF型の共鳴がここにある。…まあ、シャアの場合はララァ(INFJ?)を対象をして、そこにより強く引き寄せられていったようだが。女性の方がいいよね。(色々考慮した可能性的に言って、シャリアブルごめん)
シャリアブルも夏油と同じく、「旧人類に支配されたくない」と言う思想の持ち主だ。

FtM傾向の目線から言えば、シャリアブルのシャアへの陶酔は、一歩間違えればゲイの関係性も辞さないレベルと見えるので彼にはここで一応謝っておかねばならない。
これは腐った目線の話ではなく、メタルギアでスネークに陶酔する後輩兵士が沢山いるのと同じ構図である、という事だ。

…要は、シャリアブルはシャアに男惚れしているのである。


ただ、五条と夏油の場合とは、あらゆる面で、彼らと逆をいった。
五条と違って、シャアは同じ合理主義者でも先読みに長けていた上ニュータイプなのだ。
相手の心を読み、共鳴する力を持つ。
その力が、拡張技術を通して他のニュータイプと高エネルギー反応を生み出した。
これが五条の場合と真逆の展開を作ったところだろう。


このような視点でも、ジークアクスは私個人としては見ていて面白すぎる。

理(富野監督)と感情(庵野監督)の交差点がどう描かれるのか。

マチュとシュウジとニャアンが令和世代の後輩の若者としてとても愛おしく見える事もそうだが、他の楽しみ要素も沢山あるのだ。

ジークアクスは本当に面白い。
庵野監督及び制作チームの皆様、あなた方の行うシャアとララァの理想の具現化と、人類補完の形を楽しみにしています。

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