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世間中の◯ジテレビのような事例について
"僕"がこの文章を書く理由
本記事に限っては、敢えて一人称を「僕」とさせていただきます。これは「私」ほどフォーマルではないものの、GIDの観点から個人的に最も違和感のない表現で、今回の記事を書くのにあたって使う意義を感じるからです。
FtM傾向の者から見た場合の批判として、残そうと思います。
僕自身、中学生の頃、親から芸能界(オスカー系列)に進むことを強要されかけていた時期がありました。
その経験にて、当時の僕は最悪の事態を想定して業界の暗い部分について可能な限り調べた結果、どのような軋轢が生じようと親の方針に逆らうべきと判断しました。僕の意思を無視して進められかけていた契約の話を全力のゴリ押しで白紙に返しました。スカウト件プロデューサーのような方相手に全力のキャンセル圧力をかけた事は未だに記憶に濃いものです。
この件で得た知識を土台に、「例の件か」「まあ大体そういう構図だよね」といった感想を持つ程度で、今回の話題には実はさほど興味がありませんでした。むしろ、「芸能界を蹴った自分は賢い選択をした」くらいにしか思っていません。
また、テレビ業界についても、局の体質や偏向報道の実態などから、「わざわざ見る必要性を感じない」というスタンスです。テレビが歴史的にプロパガンダや洗脳に利用されてきたことを考えると、完全に信用することはできません。
ただ今回、関連する話題を調べていく中で、テレビ業界に限らず、セクハラや猥褻行為といった問題がどの業界でも見られる傾向の全体像が見て取れました。
このことを言語化する必要があると感じたため、こうして書き始めています。
僕の経験と考え
僕は現在、退職した職場で睡眠障害をはじめとする生活障害を患い、傷病を理由に医療リタイア状態です。その原因となった職場の風潮や空気が、今回のテレビ業界の問題基盤にあるものと非常に似通ったものでした。
性に関する危険察知能力が高いこともあり、会社の公式な飲み会はすべて参加を断り、その時間を自己投資や趣味に充ててきました。しかし、そもそもこの「危険を察知させる状態」自体が、日本社会全体で「普通のこと」としてまかり通っていることが異常だと思います。これは事なかれ主義を基盤とした社会の病理ではないでしょうか?
他者の証言から考える問題の本質
以上は青木歌音さん(MtFの方)の証言ですが、やはり一方的に距離を詰めてくる加害者の存在は理解に苦しみます。
普通であれば、挙げられるような行為が嫌がられるのは明白です。
「自分の車に乗る事を強要する」「乗らなければ干す」
この時点で、現時点の法律上では、強要していないニュアンスを装った言い方であれ関係なくアウトです。
なぜこれが分からないのでしょうか。
彼女の仰る通り、我々は全体を通してああいった悪質なセクハラの事例に対する強固な外圧になる必要があります。
学生時代、後輩の女の子が芸能事務所に入りたがっていたのを諭した事も誇りに思います。
ここ10年ほど、女性については幸いそういった人には遭遇していませんが、男性について言えば、7~8割が「アウト」と言っても過言ではありません。自分が愛情や敬意を抱く相手に対してあのような不躾で不快なアプローチを取ることが、どれほど相手を傷つけるかを考えられない人が多すぎます。教養の欠如を自ら晒しているだけの行為にしか見えません。
子どもであっても許されないような内容が、平然とまかり通っている現状です。
まともな男性は支持していない
心理士の方が書かれている上の記事にもありましたが、まともな男性は、こうした悪質な行為を誰も支持していません。
「現場が荒れるから言わない」だけで、実際には「あの上司、ヤバいことしてる」と内部で噂になっているケースも少なくない。
若い新入男性社員が、就職先の上司の行いにショックを受けていた事例も多々見ております。
(前に付き合いのあった者や周辺人物がそうでした。「上司がマジでクソキメエんだけど…」と青い顔で話してきた回数は数知れず)
しかし一方で、「男だからと嫌われるのは辛い」という声があるのも事実でしょう。その点については僕も理解できます。
僕自身も、強く断る権利の証明をするために診断だけは受けても転換手術をする意思がない理由は、健康面だけでなく、この背景にも起因している節がありますから。(10年ほど前のテストステロンの影響が濃かった時期は、自認する性がないにも関わらず何度も転換に関して思い悩みました)
男性への警戒心は必要な仕組み
ですがここで想像力を広げてみてください。もし男性であるあなたに妻や娘がいたとします。女性が男性に対して警戒心を持たず、性行為を拒む挙動がなかった場合、どうなるでしょうか?
上で挙げる警戒心という基礎構造がなければ、育児にかかるコスト体系や社会形成が破綻します。その結果、ヒトという生物は早い段階で絶滅していたかもしれません。警戒心を持つことは、女性及び種そのものにとって必要な自己防衛の本能であり、社会を維持するための重要な仕組みなのです。
まとめ
芸能界のセクハラ問題から見えるのは、社会全体に広がる「事なかれ主義」と性に関する不健全な風潮です。これらは特定の業界に限らず、どの職場や環境でも起こりうる・起こっている問題です。
セクハラや性暴力は被害者を傷つけるだけでなく、社会全体の信頼を損ないます。「仕方ない」と目を背けず、相手への敬意を持ち、想像力を働かせることが解決への第一歩です。