今月のメディアあれこれ #28 増刊号 芸人色は匂えど2
前回から始まった新コーナー。昭和の芸人を(あ)から50音順に取り上げて行く画期的な新コーナー。
第二回目も(あ)から。
東京丸師匠でも今回は取り上げますかね。
1972年から2020年まで寄席を中心に活躍。漫才協会では珍しい仲の良いコンビ。京平師匠は昨年夏の東洋館の特別公演で見たきり表舞台には全く出てきませんね。一応漫談で今も漫才協会に所属になっていますが。そんな京丸京平。過去に本を2冊、レコード2枚、CD1枚をリリースしている。
そんな京丸の半生を書いた本がアス出版から過去に出ており、かなりアウトな話も多く読み応えがある。
もう一冊は競艇についてガチガチに書いたギャンブル本が出ている。
ヤバいエピソードだらけ!ヤクザの話、芸能人の裏話、女の話。しかしまぁ京丸師匠らしいっちゃあらしい。
あちゃらかグルッペについても多少記載があったのは嬉しい。褌をズボンから出して例の義太夫ネタをやっていたらしいがまぁ京丸師匠曰くつまらないとの事。
あちゃらかグルッペも70年代には確実に消滅しているのでまぁつまらないの指摘は当たっているのだろう。
ブルドッグいさむ.おさむ時代の事も。
京丸師匠が浪曲の台になってそれを大空かんだ師匠が引っ張たくというネタをやっていたと前に東洋館でうたじ師匠が言っていたな。
あと初代なんだかんだが70年解散はガセ。69年には既に解散している。大空なんだは解散後確かトリオザパンチに入ったがその後どうしたのだろうか。
二代目なんだに当たる富士たかしは元.富士たかし.ひろし。歌手としてレコードを何枚か吹き込んでもいるがどういう経歴なのか謎が多い人物である。大空ヒット.かんだの時期もそういやあったやね。
あと石坂まさをが立ち上げたレコードレーベルのファニーキャットレコードについても記載があったのも有難い。あの会社のレコードは何故か同一曲ばかりで不思議だったが謎が解けた。
「明日からあなたは」という同じ曲を各47都道府県出身の歌手に歌わせるというクダラナイ試みだったらしい。
もちろん京丸京平は拒否。名曲ヨイショ音頭を自ら企画して吹き込んだ。結局ファニーキャットから出たあのレコードは計8000枚近く刷られたそうで。
まあそんな訳で読み応えがある素晴らしい本でした。
2本目は「ルパン三世念力珍作戦」青空球児.好児師匠が出演しているので視聴。
中々CS再放送されそうでされない作品。我慢出来ずにDVD購入。主演は目黒祐樹で五右衛門が出なかったりワルサーp38を使わなかったり色々原作とは異なる作品。
しかしまぁ坪島監督作品なんで面白いでしょう。
オカマを掘られたオカマというクダラナイ一瞬のギャグの為の出演。
まだまだ若手の頃。ゲロゲーロを演じてまだ1年目の頃。
1分足らずの少ない出番ながらも70年代の球児.好児の映像は珍しい。
出番がかなり多く、人見明に関してはこれまでの映画の中では一番出番が多いのでは無いかレベル
インチキ英語を披露。
新栄電機のCMでブレーク。今も生きてるらしいが消息不明。
出た!ポコチン男爵。相変わらずストーリーに絡まないよく分からないスパイ役。敵らしくない(笑)
大泉滉は常にストーリーには絡まないのだ。
森川信の弟子。中々味がある役者でしたが77年に亡くなる。
ストーリー自体は全編ギャグ仕立ての下落合焼とりムービーみたいな仕上がり。中々個人的には好きです。