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44. シーズン開始に先立ち、化粧直し。
ホームセンターのガーデニングのコーナーの片隅にある、動物の置き物。
かつても今も、興味なし。
どのあたりにその良さがあるのか、正直なところわからない。
こういうのが好き、とか、各種取り揃えております、とかいうのを、
まあ特に否定するでもない。好きな人は好きなんだろう。
人はそれぞれだ。良さがわからないものはわからないままに。
ところがある日、そこを歩いていると、目が合ったんですね、これと。
「呼んだか?」「おう」
「大収穫だな」「任せろ」
後にも先にもその瞬間だけ置き物と会話が成立。
即刻うちの庭にスカウト決定。
もうそれから何年になるかわからないが、今日もヤツは井戸の傍らで庭番をしている。
今も「よ。」「ご苦労。」程度の付き合いだが、仕事ぶりは忠実だ。
しかし日々、雨、風、紫外線等いろいろさらされていると、色もはげてくる。
お疲れさまである。
今日は久しぶりにタワシで洗ってゴミや汚れを落とし、ドライヤーで乾かしてから、アクリルガッシュで化粧直し。
明日からまた定位置の井戸の横に立ち、自然菜園3年目のシーズン開始を見守る。