【詩】焚香
焚香
ときに
街灯に追われて明滅する
影法師の輪郭が
杏ジャムクッキーの
見せかけの橙色が
老木にへし曲げられた
アスファルトの軋む音が
額装されたポスターの
当てつけがましい甘美な嘘が
鉄と灯油の混じり合う
燻んだ蒸気の肌感触が
しきりに私を
煽ってくるので
灰汁の強い期待が
みるみる膨らんで
どうにも落ち着かない
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焚香
ときに
街灯に追われて明滅する
影法師の輪郭が
杏ジャムクッキーの
見せかけの橙色が
老木にへし曲げられた
アスファルトの軋む音が
額装されたポスターの
当てつけがましい甘美な嘘が
鉄と灯油の混じり合う
燻んだ蒸気の肌感触が
しきりに私を
煽ってくるので
灰汁の強い期待が
みるみる膨らんで
どうにも落ち着かない
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