エアームドというポケモンについて
初めてプレイしたポケモンのゲームはGBAのサファイアでした。初めてなので右も左もわかりませんでしたが、ミズゴロウを選んで最初の草むらでポチエナ、スバメを捕まえる王道パーティー。キンセツシティに向かう途中で現れるライバルのジュプトルに苦戦したり、キンセツシティのジムリーダーをヌマクローのマッドショットで完封したり、とても楽しくプレイしていました。
私は初見プレイであったため、草むらからポケモンが出てくるのが楽しくて仕方ありませんでした。慣れてくると鬱陶しいと感じ、ゴールドスプレーを大人買いしていましたが、最初はいろいろなポケモンを見れることがうれしかったのです。そんな中、新しい街へ向かう道路で、火山灰が降り注ぐ草むらがありました。この草むらは初めて見たと思いワクワクしていたのですが、麻薬中毒者のようなパッチールというポケモンしか出ず、ガッカリしました。
そんな時、エアームドが草むらから現れたのです。銀色の美しい翼、キリッとした目つき、そして何より凛とした立ち姿。
このポケモンは強いに違いない。ビリリダマの でんじは を駆使し、プレミアボールでなんとかゲットしました。早速今まで貢献してくれたオオスバメをボックスに送り、学習装置を持たせて積極的にレベルを上げていきました。いつか強くなる、いつか進化すると信じて。
すると恐ろしいことに、エアームドはいくらレベルを上げようと進化しなかったのです。そんなことがあるものか、エアームドは絶対に強くなると信じていた私ですが、ポケモン図鑑や周りの友達に聞いて、進化しないポケモンもいるんだと衝撃を受けました。さらに言えば、弱かったのです。岩タイプと氷タイプの技は等倍で食らうし、電気タイプの技は効果抜群だし、エアカッターを覚える29レベまで飛行技がつつくしかありません。鋼の肉体を持っておきながらつつくしかできないのか、つばさでうつ くらいできないものか。いくらレベルをあげようと、覚える技は まきびし、きんぞくおん。唯一覚えたエアームドっぽい技は はがねのつばさ のみ。そしてなにより野生として現れた時は凛とした立ち姿でかっこよかったのに、手持ちから出すと見た目がダサいのです、銀色の頭だけ出て翼がちょっとしか映っておらず、ちんちくりんなのです。
少しヒートアップしてしまいました。別にエアームドの事が嫌いなわけではないです。ブラックホワイトをプレイしていた際は、個体値や努力値を覚え、ステルスロック、ほえる、持ち物のゴツゴツメットなどで大活躍してくれました。エアームドの正しい使い方をしていると思います。でもそうじゃなかったのです。子供のころ夢見たエアームドの姿はそうじゃなかった。鋭い鋼鉄の翼でポケモンを倒し、相手の攻撃も意に介さない鉄の鳥を求めていたのです。結局メガシンカもしなかったし、プテラはメガシンカしたのに。無念。