リフレクション~1年目を振り返る①~
1年目のときに書いた授業案のノートを見返して、自分の指導観が変化しているのか振り返るということをしました。1年目の自分を振り返ると、自分が大切にしていることやこれまで学んできた積み重ねがわかるのではないかと思っています。本記事でも、以前Twitterに投稿したように、1年目のときに記録していたことをもとに振り返りをしてみます。
1 振り返りをするページ
ノートを久しぶりに手に取って眺めていると、その当時の授業の様子が鮮明に思い出されます。とくに鮮明に記憶がよみがえったページがありました。
その当時、学習規律が整わずに悩んでいたクラスがありました。とても悩んでいたからこそ、今このページを読んでも鮮明に記憶が蘇ってくるのだと思います。このページをもとにして、振り返りを行っていきます。
2 当時の私の感情をふりかえる
授業が上手くいかないことに対して苛立っていたと思います。子どもたちに大きな声で指導するということがありました。そして、苛立っている自分や怒鳴ってしまった自分に対してネガティブな感情を抱いていたのです。そんなネガティブな感情をどうにかポジティブな方向に変えていくために、自分の顔のイラストを描いたり、できたことを書いたりしていたのだと思います。
3 当時の私は何をしようとしていたのか
この記事を書く前に行った授業で、学習規律を整えるために強めの指導をしたことを思い出しました。ノートの内容は、その授業から数回の授業を経て書かれたものです。当時の私は、学習のマナーやルールを確立させたいと思っていたのだと思います。そのために、意図的に褒める(並んで音楽室に入れたか)ことや、子どもたちに授業をする前に、めあてをつくらせるといったことをしていました。ここでいうめあては、①学習規律に関わるめあて②音楽の学習に関わるめあてのことです。学びに向かっていくようなクラスにしたいという思いを、子どもたちと共有して一緒に考えることで、現状を変えられるのではないかと考えていたのだと思います。
4 当時の私を振り返って、今思うこと
学習規律について、当時ほど考えなくなっているなということに気づきました。これは、授業力が向上したことで、以前よりも子どもたちが落ち着いて学習に取り組むことができているというよりも、子どもたちへの見方が変わったのだと思います。子どもたちを抑え込もうとするのではなく、子どもたちの学ぼうとする意欲を信じることができるようになったのではないかと思っています。また、主体的に学習に取り組むことができるようにするために「めあて」をつくるということについてですが、当時はクラスでつくっていました。今は、各個人でつくるようになっています。これは、「個別最適な学び」をどのように実現していくのかということを意識しているからです。「めあて」1つをとっても、当時と今では捉え方が違うのだなと思うと昔を振り返ることはたくさんの発見が見つかることだなと感じました。