眠れなくなる一気読み本
2022 11/11(金)
眠れなくなるくらい面白い本に出会うことがあるが、眠気が勝ってしまい、栞を挟む。
年齢と共に目が疲れ易く、体力も集中力も低下してきているからだ。
昔は、推理小説やホラーなどは一気に最後まで読めたものだ。
スティーブンキングの「ミザリー」なんて、あんなに分厚いのに一気読みした。18歳くらいの頃だったから相当、体力と集中力があったのだろう。
40歳を越えてからは一気読みがきつくなってきた。
ネットなどの娯楽が多くて、すぐに気が散ってしまうのも要因だ。
それでも、ごく稀に眠気が吹っ飛ぶような面白い本に出会うこともある。
ミステリーの中でも、犯罪ノンフィクションものは特にそうだ。
清水潔の「殺人犯はそこにいる」と「桶川ストーカー殺人事件」
この二冊は、今まで読んだ調査報道ものの中でずば抜けて面白かった。
どちらも時間を忘れて、気づいたら、朝になっていた。
あの、犯罪ノンフィクションの金字塔と言われる、佐野眞一の
「東電OL殺人事件」でさえ、一気読みはしなかったから、清水潔のこの二冊は別次元にいるくらい面白い本だった。
まだ未読の方は羨ましい。
人生でこの先、二冊も最高の本を読むことができる。
ついでに「ミザリー」も未読の人は、この先、三冊も最高の本を読むことが出来る。
ちなみに、映画版「ミザリー」を観た人には絶対に読んで欲しい。
ミザリーという小説を書いている作家が主人公だが、原作の小説では、そのミザリーの小説が本の中にちゃんと出てくる構成になっている。
藤子不二雄の「まんが道」の中に出てくる藤子不二雄の漫画のようなものである。例えが分かりにくくて申し訳ない。
ともかく、映画は傑作で、小説は大傑作である。
それでいうと、最近では邦画「すばらしき世界」と原作の「身分帳」も傑作と大傑作だった。
「身分帳」も一気に読んだ。未読の方は、さっきのと合わせてこの先、四冊も最高の本を読むことが出来る。
俺もこの先、何冊の一気読み出来る本に出会えるのか楽しみだ。
そんなことを思いながら寝る前に読み始めたノンフィクション、伊藤彰彦の「映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件」がとんでもない面白さだ。
400ページ以上あるので、これを一気読みすると明日の体力が心配だ。
まだ50ページくらいしか読んでないから、やめるなら今のうちだ。
でも、続きが気になるなぁ。