コロナ日記2020年7月
2020 2/27(金)
しばらく日記が滞っているので、未発表のエッセイはなかったものかとパソコンを開いてみたら、コロナのニュースが流れ始めた2020年1月から書いていた日記があった。
生きてる間に、こんなことは、もうやって来ないだろうと思って書いたものだ。3年たった現在でも、まだ終息してないが、3年前に書いた日記は、ちょっとした資料として読むと、なかなか面白かった。
それでは、三遊亭はらしょうのコロナ日記、今回は2020年7月分を添付しよう。この月は、所々、書いてない日もある。
当時の心境はよく分からないが、きっと夏休みの少年のようにサボっていたのだと思う。
7/1
明日の配信番組の準備
7/2
10時過ぎて、師匠に電話。
昼から渋谷へ配信番組ロケ。
へずまりゅうに絡まれる。
7/3
代々木公園を散歩。
7/6
東京地裁、久しぶりに傍聴に行く。
どうしょうもないチンピラの裁判を見て爆笑。
あとでツイッター見たら、なんと、コント青年団の服部さんも同じ日に傍聴に来ていた。
7/7
劇団・笑いの内閣のズーム打ち上げ。
もう、二、三回してる気がするが最後だというので参加。
今回、人数は少なかったが、やっぱりこれは話をしたい人が一人でもいないと、しかも、その人を中心にみんなが話しかける場合でないと楽しくないのかと思った。
7/8
11時、師匠宅にお中元。
いつも行く時は、出前の天ざるを期待しているのだが、なぜか今年は、ライフの弁当だった!
師匠と二人で弁当を食べながら、ネタの話をする。
今度の落語会で、告知ではランボーの最新作「ランボー・ラストブラッド」を落語で発表することになっているが、今、師匠は新ネタを作る気力がないから、ランボーラストブラッドをやめて、「ハリーポッター」がやってみたいという話になった。
落語でハリーポッター、それはそれで聴きたいので、楽しみだ。
夜、無可有の落語会の為、新宿へ。
初めてのラーメン一蘭。
少ないから替え玉をしたが、とにかく高い。
1000円以上した。うまかった、そりゃあ1000円以上払ってまずかったらおかしい。
無可有にて、川崎さんの希望で浅見さん企画の、「はらしょう・緑太二人会」お客さんは10人ほどだが、大いに盛り上がった。
打ち上げのレストラン。その会場まで置いてけぼりをくらい、佐藤さんとお客さんとさまよう。
レストランのカレーはめちゃうまかった。浅見さんからコーヒーメーカーをもらって帰宅。
7/9
感染者224人
7/10
連雀亭ワンコイン寄席。
感染者243人
7/11
アートにエールを撮影。審査に通るのだろうか。
7/12
練馬ココネリ落語会
7/14
本来なら活ハウス。しん及さんのけがで延期。
7/15
13時、都庁前、ことり企画へ。
帰宅して、適当に目をつぶってクリックするルーレット映画をやってみる。
そんな遊びはないが、アマプラやネトフリで、あまりにも作品が多い為、ルーレット的に観るのも面白いかとクリックしたら、いきなり、
「フルハウス エピソード1」にあたる。
そのあとは「銀魂 エピソード1」
そして「ザ・ホーンテッド エピソード1」
面白かったのは、「フルハウス」だけだった。
7/16
連雀亭昼席へ。
入る前に、傍にある、神田藪そばの値段を知りたくて初めて店の前の値段表を見た。
700円代の蕎麦があって、これならいけそうだと思ったが、お持ち帰り用のだった。
店の外観を写真に撮っている男がいたので、俺は、ふと、入り口まで行って、店の中をのぞいてみようと思い立った。
にぎわうランチタイムのひと時、幸せそうなお客さんたち。
全く店に入る気がないから、俺は踵を返す。
おお、まるで今、俺は藪そばを食べ終わって出て来たみたいに見える。
このタイミングで、誰か知り合いに会ってみたい。
景気がいい芸人と思われそうだ。
連雀亭、開口一番だったが(今月は全部、開口一番だ)イメージ通りの間でしゃべることができない。
なぜか、いきなり、ラストサムライの映画モノマネをやるも、無反応。
トムクルーズのせいにして、汗ダラダラで高座をおりる。
帰りに、駅前の「ゆで太郎」へ。
もり蕎麦が、大盛無料キャンペーン、コロッケの無料券あったので、もり蕎麦大盛とコロッケ。
もちろん、もり蕎麦には天かすを沢山入れる。
蕎麦湯まで堪能して店を出る。
これで340円しかかからないとは、ゆで太郎はヒーローだ。
ゆで太郎から出てくる俺は、まるで藪そばを食ったようにように颯爽と。
7/17
朝、ようやく粗大ごみ、座椅子の回収でスッキリ。
出発ギリギリまでネタ作って、ココネリへ。
お客さんは5人。男5人。
美人がチラシを取ると、絶対見に来ないという話がウケた。
酒は飲まないでおこうと思ったが、ビールから日本酒。きざみうどん。うまし。胃の調子よい。
これから、朝早いときは、うどんだよ、うどん。
うどんで胃を洗って寝よう。
7/18
16時半頃、速報。三浦春馬死去のニュース。
記事を読むと自殺。詳細はまだわからないが、ツイッターでは早くも憶測であふれている。
誹謗中傷されていたのではないかと、過去の発言を拾って書いてあったが、成功者と見える人ほど他人の、しかも全然知らない人の意見にふりまわされてしまう。
逆に、成功していない俺は、そんなことにはならないが、売れたらすべてシャットダウンしていくしか術がないのではないか。
30歳で死んだ三浦春馬は、もし生きていたらと考えると、あと倍はあっただろうか。
本人からしたら、あと倍も苦しいと捉えるのだと思うが、今の人生をいったんやめてしまえばゼロから始められる。
2回目の人生が送れると、本人じゃないから思うだけか。
俺の場合、精神的に危なくなってきたら、そう捉えるようにしている。
ただ、今、俺は売れてないから、この考え方はこの先も続くのかわからない。
俺の周りでは、自殺、事故死、精神病、認知症、あらゆる不幸を目の当たりにしてきたから、自殺だけはアホらしくてできない。
そう、どうせ生きていれば状況は変わっていく。
今と同じ状態がこの先もずっと続かない。
いいことも悪いことも続かない。
天気みたいに、今日と明日で変わっていくだけ。
だから、今日、天気が悪いから死ぬ必要はない。
いつか晴れる日が来るから、淡々と過ごせばいい。
そんなことを考えていたらフェイスブックで、モノマネ芸人の、二輪明宏さんの訃報を知る。
54歳。7月11日に、高尾山をランニング中に、滑落事故。
ツイッターはその日まで更新されている。
二輪さんは、死ぬなんてこれっぽちも思ってなかっただろう。
人はある日突然死ぬ、必ず。
何で死ぬのかはわからない。
ただ、自殺だけは自分で決められる。
いつか必ず死ぬのだから、いつも楽しく。
7/25
練馬ココネリ落語会
7/26
ラサール石井さんからラインで、YouTube番組を始めるというお知らせがあったので、早速観た。
雑談から、いきなり途中、時事ネタをテーマに落語スタイルの見せ方が始まって、一気に食いついてしまった。面白かった。
やっぱり、ラサール石井さんは凄いんだなぁと再認識した。
7/30
本来なら活ハウスだったが、この日も、しん及さんのけがで延期。
7/31
練馬ココネリ落語会