Serside Fox海辺の狐

海辺の狐と申します。 私のエッセイは自然と人との関係について、そして人生の選択や喜びについて考えることが多いです。 私の経験から得た知見や、自然や釣りを通して見つけた人生の価値観を、読者の皆さんにお届けできることを心から楽しみにしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

Serside Fox海辺の狐

海辺の狐と申します。 私のエッセイは自然と人との関係について、そして人生の選択や喜びについて考えることが多いです。 私の経験から得た知見や、自然や釣りを通して見つけた人生の価値観を、読者の皆さんにお届けできることを心から楽しみにしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

最近の記事

✍海辺の狐 第3話

⯈海に釣られて 幼少期に生れ育った土地は海からはほど遠く、身近に海を感じる機会は殆ど無かった。 小学生の頃、毎年夏休みに家族に連れられて海水浴に行ったが、三浦海岸や江ノ島が主な行き先で、大勢の人が押しかける海水浴場に美しい海の印象は欠片も無かった。 子供心にいつか綺麗な海を見たいという思いが湧き上がり、大きくなったら必ず見に行くと、自分に言い聞かせたことが懐かしい。 後に中学生の時、14歳の夏に独りで伊豆半島を巡り、自らの願いを叶えたことは先に述べたが、幼少期の思いが

    • ✍海辺の狐 第2話

      ⯈伊豆半島、海辺に想うこと 初めて伊豆半島を訪れたのは、中学生の時、14歳の夏だっただろうか。 現在からは50年以上、半世紀も昔のことで記憶は甚だ頼りないが、東京駅から乗り継いだ列車と修善寺からの東海バスに乗り、海沿いを巡ったことを覚えている。 当時、海沿いの道は整備されてはおらず、下田から先はところどころが砂利道で道幅は狭く、対向車が来るとバスはすれ違いに難儀した。 三泊の旅行だったと思うが、バスを降りて観光した先のことなど、覚えているのは石廊崎でのことだけで、ほかに

      • ✍ 海辺の狐 第1話

        ⯈プロフィール 私は海辺の狐、東京都在住の66歳。 伊豆半島の海と自然をこよなく愛し、酒と磯のフカセ釣りに魅了された初老の男です。 現在は都内の自宅で妻と二人暮らし、たまにやって来る娘夫婦と二人の孫に会えるのを楽しみに、日々つつがなく暮らすおじいちゃん狐です。 ⯈海辺の狐は釣りが好き 壮年期の一時期に海釣り、とりわけ磯のメジナ・グレ釣りに魅了された私は当時、東京から片道200 km以上の道程を毎シーズン、夜討ち朝駆けで伊豆半島、西伊豆雲見の磯に単独釣行していました。