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「人にどう思われるか」ではなく「この人はどんな反応をする人なのだろう」と考える

今回は、アドラー心理学の視点から「人からどう思われるのか」が気になるという不安から解放されるための方法をご紹介します。

その不安から解放される鍵となるのは、「相手に興味を持つ」という視点です。


他者への興味が不安を軽減する

私たちはしばしば「自分がどう思われるか」に意識が集中してしまいますが、代わりに「この人はどんな反応をする人なのだろう」と考えることで、自然と視点が広がり、緊張や不安が和らぎます。

「自分がどう思われるか」を気にすることと、「この人はどんな反応をする人だろう」と考えること。

一見、大した差はないように思えますが、両者では大きく異なります。

それは、自分への興味関心から他者への興味関心に移り変わっているという点です。

もう一つは、特定の誰かをイメージできているかという点です。

「自分がどう思われるか」と人の目が気になる場合の多くは、不特定多数の誰かから自分が変に思われてないかが気になるという状況だと思います。
そのため、「この人はどんな反応をする人だろう」と考えることが人の目から解放されるための切り札なのです。


具体例1: サングラスをかけたいけど周りの反応が気になる

サングラスをかけたいと思っても、他者の反応を気にして行動をためらってしまうことがあります。このとき、「周りからどう思われるか」ではなく「サングラスをかけたら、あの人はどんな反応をするだろう?」と考えてみましょう。似合ってると言ってくれるかもしれないし、笑われるかもしれません。他者の反応はコントロールできないので、その反応に対してこの人はそういう反応をする人だと客観的に捉えることが大切です。千差万別であり、コントロールしようのない相手の反応を、ネガティヴなものとして想像して行動できないというサイクルから立ち直るためには相手に興味を示すことが必要なのです。

具体例2: タクシー運転手に近くの駅まで乗せてほしいと言えない

タクシーで短距離をお願いするのが申し訳なく感じ、ためらってしまうことがあります。このときも「自分がどう思われるか」を考えすぎている状態です。視点を「運転手さんはどんな反応をするだろう?」に切り替えると、相手への興味が湧き、不安が軽減され、行動に移しやすくなります。


具体例3: 試験会場でペンを忘れたとき

試験会場でペンを忘れてしまった場合、隣の人に借りたいと思っても、「迷惑だと思われるかも」と躊躇してしまうことがあります。しかし、「隣の人はペンを借りたらどんな反応をする人だろう?」「優しくペンを貸してくれる人かも」と考えると、相手に対する関心が自分の不安を軽減し、声をかけやすくなります。


結論

私たちはつい「自分がどう思われるか」に意識を向けてしまいがちですが、「この人はどんな反応をする人なのだろう」と他者に興味を持つことで、対人関係の不安を軽減できます。

❶自分自身の考えを大切にする
❷「この人はどんな反応をする人なのだろう」と考える

この2点ができれば、自分を曲げることなく、相手に興味を示すことができ、より良い対人関係を築くことができるとのではないかと思います。
これができれば、嫌なこと言われても「あ、そういう反応する人ね〜」くらいに思えるはず!

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