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感動しなくなった人間が感動するために

休職中に沖縄県へ一人旅に出かけ、帰ってきた後に書いています。
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4泊5日の沖縄一人旅から帰ってきて数日が経過した。
洗濯・散髪・その他雑務を行い、空いている時間はぼんやりと過ごした。
やはり疲れていたのか、少し休むと色々とやる気が出てきた。
 
幸い天気にも恵まれ、日差しは強くも日陰では気持ちよく過ごせる気候だった。少なくとも私が見た沖縄の人たちはみんな明るく元気でニコニコしていた。

「どこに行っても良いことも悪いことも普通のことも全部あるよ。」

アニメ「ぼのぼの」のシマリスのお父さんが言っていた言葉が頭に浮かぶ。
人のことがうらやましくなった時は、この言葉を思い出すようにしている。
 
(実際どうかはわからないが)みんな色々ある。と妄想した。
 
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今回ちょっと試したいことがあって沖縄までやってきた。
 
もう何年も自分の本当にやりたいことを探し迷走してきた私は、これまで様々なことにチャレンジしてきたが、結局これといったものを見つけることが出来ずに、探すこと自体を諦めてしまった。

きれいな景色が、おいしい料理が、愉快な人々が、完璧な女性が、楽しいイベントが私を満足させてくれると本気で信じていたが、そんなものはどこにもなかった。いや、あったかのもしれないが、それはすぐに色あせて退屈なものに変わってしまった。

 そんな中、ある人から興味深い話を聞いた。

 「自分から感動しに行くと感動するのか?」

私はこの真偽を確かめる為に沖縄を訪れたのだか、30年以上物事を減点しながら見てきた私にとってそれは思った以上に難しい。よぎる不満を心の中で否定する。
 
・なんか食べたことあるな…いや!沖縄そば何回食べても最高においしい!…。
・曇ってきたな…ちょっと雨も降ってきた…いや!海は青くて景色最高!…。
・暑いなぁ、汗でべたべたしてきた…いや!日陰に入ったら涼しくて風が気持ちいい!…。

ブツブツ言いながら沖縄の街を闊歩する30代後半未婚男性(働いていない)
 
沖縄から帰宅した今、この5日間を思い返し私は下記のように思っている。

確かに沖縄は最高に良かった。

それは久しく感じていなかったような感覚だった。
コツのようなものを掴んだ気がする。もう少し検証してみようと思う。
 
沖縄の空はとても青いと思ったが、自宅のベランダから見える空もよく見たら結構青い気がした。
 
2023/5/27 ホープ