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(2024年11月)上野でみた大道芸

2024年11月の、とある土曜日に見たもの。

この夏の暑さの反動で少し肌寒ささえ感じられる曇り空の秋です。
東京は上野公園に行きました。
上野公園はなんと東京ドーム約11個分の広さを誇るらしいです、広いなぁ。
ということは、ここでプロ野球やったらペナントレースが3週間で終わりますね。

さて公園内を散歩がてら歩いていると、男性が複数のボールを投げ回したり、これまた複数の輪を投げ回したりしていました。
本格的なジャグリングというよりは、軽いウォーミングアップといった様子でした。
秋の上野公園を行き交う人々、その様子が気になるようで足を止め眺める人も。
手にした水晶玉をくりくり操っていたかと思うと、お客さんの方へ向けると水晶玉が浮いている(ように見える)。
見ていた少女が「え~!!」驚きの声を大袈裟なぐらいあげている。
先ほどより小ぶりな3つの水晶玉に持ち替え、手のひらの上でゆっくりながら不思議な回転を見せたり。
男性は小学生が使うフラフープよりは幾分小さめな銀色のフープを手にすると、正面に向けて持ちました。
正面に向けたフープを右手一本でぎゅっと掴んでいます。
そこで我々はなんとも不思議な光景を目にすることに。
フープは止まっているのに回転している、いや回転させているのにその場にとどまっている、ように見える。
目の錯覚か。
いやこれは東洋の神秘です(たぶん)。

ぼちぼちお客さんが集まって来てはいるものの、男性はもっとたくさん集めたいと言う。
なぜか右足の靴ヒモをほどきました。
男性は台の上にのり、右足をふりふりふりふり。
男性の足元でぶらぶらしている靴ヒモ。
お客さん、みんな体を乗り出して見ています。
ふりふりふりふりしていると、なんということでしょう、靴ヒモが勝手に結ばれていくではありませんか!
驚嘆の声と拍手が起こりました。
またしても東洋の神秘、たぶん。

オレンジ色のステッキと帽子を巧みに操り、さらにそこにオレンジ色のボールひとつと、同じくオレンジ色のリングを追加しました。
全く形の違う4つの道具を使ってジャグリングです。
ふと立ち止まって見ていたお客さんたちも、ついつい見入ってしまいます。
手短に5つのボールを投げ上げキャッチしたり。
今度はテニスラケットを2本の棒で操り始めました。
左右の手にそれぞれ持った棒でテニスラケットのグリップ部分を弾くように叩くと、テニスラケットは磁石か見えないヒモでも付いているかのように、回転したり自在に宙を舞い始めました。
テニスラケットとはテニスの時にボールを打ち合うもの。
まさかテニスラケットもこんな扱いをされるとは思ってもみなかったことでしょう。
テニスラケット自身にとっても貴重な体験です。

3本のリングでも、とても不思議な動きがありました。
男性はちょうど腰が曲がって杖をつく老人のような体勢になると、自分の背中の上でリングを転がしました。
そして、それを続けていると、、、背中の上をリングが回転しながらジャグリングしてる。
そんなスゴ技をするとは只者ではないと思ったら、ジャグリングの全国大会に出場して日本一になったことがあるそうです。
ただし2005年の話とのこと。
今から19年前ですか。
その間、オリンピックが4回あったということか。
そう思うとずいぶん昔のことなのかも。
日本一なので、4本のリングで華麗な技を見せたかと思うと、リングを5本に増やしても軽々やっているように見えるのですごい。
最後に見たこともないような道具が出現。
先ほどまでのリングと同じぐらいのサイズのリングで、その中央部分に2つのハンドベルが取り付けられていました。
男性が複数のリングを投げ上げることで、メロディーが奏でられたのでした。
ジャグリングを見ながらのベルの美しい音色に、お客さんからあたたかい拍手が送られていました。

15分ほどの短いパフォーマンスではありましたが、コンパクトできっちり大道芸としてまとまっていて、見ている人を楽しませてくれていました。

おわり

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