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(2025年2月)みなとみらいでみた大道芸 その1
2025年2月の、とある日曜日に見たもの。
薄曇りの日曜日は、風が吹くと寒さが身に沁みる。
横浜みなとみらいにあるグランモール公園へ行きました。
ちょうど近くの遊園地の観覧車が見える円形広場から、スピーカー越しの声が聞こえてきました。
円形広場の中央付近に30歳ぐらいの細マッチョな男性が一人いて、これから大道芸を始めようとしているところでした。
広場からは半円を描くようにして階段があり、大道芸を見るために階段に座るとちょうどよい感じになっていました。
大道芸人の人は、身長よりも高い大きな一輪車を顎に乗せてバランスを取ったり、一輪車に乗りながら火のついたたいまつを一本投げたりしていました。
パフォーマンスの冒頭、親子連れやローティーンの少年たちのグループが最前列に座り楽しんでいました。
また、階段の上の方から眺めていた人たちも、大道芸人の人に促されて近くに寄って腰を下ろしていました。
10個のサイコロを筒を使って積み上げたり、両端に火がついた棒でパフォーマンスしたり、目の錯覚を利用した水晶玉の芸など、次々に披露してお客さんを大道芸の世界に引き込んで行っていました。
この大道芸人の人は、2015年と2019年、2つの大道芸の世界大会でチャンピオンになっているそうです。
つまり世界チャンピオン。
出し惜しみないぐらいに繰り出される芸に加えて、笑いを誘うマシンガントーク、さすが世界チャンピオンです。
世界チャンピオンな大道芸人の人は、先端がヒモで繋がっている2本の棒を左右の手に握るとコマ(中央がくびれ横から見ると扁平な砂時計みたいな形をしている)を巧みに操り始めました。
空席は目立つものの、このあたりから見ている人たちに徐々に盛り上がりがみえ、お客さんの一体感が出てきました。
コマのサイズを小さなものに変え、より高く打ち上げられると、それに比例するように拍手も大きくなりました。
そしていよいよファイヤーショーが始まる、というところで、お客さんの中から男性がたいまつを投げるお手伝いに大抜擢されていました。
大道芸人の人は、男性客から投げ入れられた火のついたたいまつをナイスキャッチすると同時に、3本のたいまつをぐぃんぐぃん投げ回しました。
拍手と歓声、チビッコたちは食い入るような様子で見ています。
大道芸人の人は地面に仰向けに寝た状態で、燃えるたいまつを投げ回したり。←見ていてハラハラドキドキ
さらにここでなんと、たいまつを3本から5本に増やすそう。
大道芸人の人は、5本を片手にまとめて持ち、火をつけました。
右手に掲げられた燃え盛る炎。
なんかオリンピックの聖火ランナーみたいです。
そのまま次回大会のロサンゼルスまで走って行ってしまいそうです。
そして、、、宙に投げ上げられた5本のたいまつ。
一発成功。
さすが世界チャンピオン。
台をいくつも重ね2mはあろうかという高さになり、そこに丈夫そうな筒を乗せ、筒の上にも台と板を乗せる大道芸人の人。
ぐらぐらと揺れる板へ足をかけ、ゆっくりと立ち上がると、大きな拍手が巻き起こりました。
3本のたいまつが投げ回され、歓声とともに拍手はより大きさを増していきました。
十分な盛り上がりを見せたところでフィナーレ、と思いきや大道芸人の人は口に灯油を含みました。
そしてやや下がった位置に立ち、、、
ブワァッ!! と大きな炎が立ち上りました。
見ていた誰もが興奮しながら声を上げ手を叩くのでした。
大道芸人の人は最後にはたいまつの火を食べてしまい、鎮火。
冬場で寒いこともあり、そこまで多くのお客さんがいたわけではありませんでしたが、迫力のある大道芸を目の前で体感することで、テレビや動画では感じられない笑い、驚き、楽しみを味わい満足げな表情がすべての人の顔にありました。
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その2 につづく