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上野でみた大道芸 前編【2010年5月】

2010年5月の、とある日曜日に見たもの。

ゴールデンウィークが終わった5月の日曜日。
上野公園というところへ行きました。
ゴールデンウィークも終わったというのに、陽気がいいこともあって、さすがは東京名所のひとつ、上野公園です。
お昼前という中途半端な時間にもかかわらず、人の往来が結構ありました。
公園内にある交番の対面で、二人の若い男性がなにか準備をしていました。
なかなかのグッドルッキングガイです。
二人は白と黒のモノトーンのペアコーデで、道具を揃えたりしていると、早くも見物人が集まり始めていました。
一方の男性がハンドマイクでパフォーマンスの開始を予告しているうちに見物人は瞬く間に増えてきました。
二人は横に並んで立つと、それぞれが5つのボールを宙に投げ上げました。
二人が並んでそれぞれがただボールを投げ回しているだけなのですが、なんとなくお美しい。
見ていて華やかさがあるのかな。←グッドルッキングガイだから?
子どもたちや通行人やカメラを手にした人たちまで集まって腰を据えて見はじめていました。
今度は一方の人が3本のクラブを宙に投げ上げ、投げ回しました。
クルクルクル。
交代して、もう一人のほうが4本のクラブを投げ回しました。
クルクルクルクル。
すごいことを簡単にやっているように見える。
キャッチしきれずにポロポロ道具を落としてしまっても、そのあたりは大道芸的なおおらかな雰囲気で許されてしまう感じ。
ヘンな緊張感もなく見ているお客さんたちも開放的に楽しんでます。

いよいよ本格的なショーがスタートしました。
5つのボールを使って二人でお手玉みたいに投げ回してます。
ボールが次々と自由に宙を舞い、お互いキャッチしながら次から次へと披露される技に、見物客から拍手や歓声が起こってました。
わ〜、とか、すごいすごい!という声が自然発生的に聞こえてきます。
大道芸でありながらステージ映えするようなパフォーマンスです。
それもそのはず、よく見ると、、、
うしろのほうに「シルク・ドゥ・ソレイユ登録アーティスト」の文字が!
世界で認められるような高難度な技を目の前数メートルのところで見られるなんて、すごすぎる。
そして大道芸というナマの臨場感と気負わない楽しさで、その場にいる誰もが純粋な喜びの感覚を味わっていました。

途中にあったご本人からのマイクアナウンスによると二人は実の兄弟なのだそうです。
時折マイクを持って、ショーを進行しているのがお兄さんとのこと。
兄弟でこんな息のあったパフォーマンスができるなんて、海老一染之助・染太郎みたいです。

後編へつづく

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