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(2023年10月)三茶でみた大道芸

2023年10月の、とある日曜日に見たもの。

秋晴れのさわやかな日曜日、世田谷区にある三軒茶屋というところへ行きました。
その日は、三茶de大道芸というイベントをやっていました。
広場であったり、街角であったり、歩行者天国であったり、あちこちに人だかりがありました。
そのなかで飛吉が見たものをひとつ。
感想文を書いてみます。

飲食の出店もあり、複数の長テーブルが置かれて賑わいを見せるイベントスペース。
大道芸ショーが始まる前からすでに多くの人が腰を下ろし、スタートするのを心待ちにしていました。
現れた大道芸人の人は、取り出したペットボトルの麦茶をゴクゴクと飲んだと思ったらそれを使って小技を披露、その後も矢継ぎ早にけん玉やってみたり細長い風船でお花を作ってみたり。
なんだか落ち着かないように走り回りながらも次々と繰り出される技に、お客さんも笑顔や拍手ですっかり心おどってます。
工事現場や作業中の道路に置かれているようなカラーコーンを持ち出すと、4つのカラーコーンを組み上げて行きました。
そしてそれを顎に乗せると同時に沸き起こる拍手。
まだまだ小刻みにいろんな芸を見せてくれると、ここまでずっと黙ったままだった大道芸人の人が突如しゃべり始めました。しゃべれるんだー。
「しゃべります」と言ってから喋り始める生真面目さ、というかおかしさ。
5コのカップを使っての技を披露するという。
さっきは、かしゃかしゃかしゃと心地よい耳障りのカップを4つ使っていましたが、こんどはそれを5つにするそうな。
赤のカップ3コに、白のカップが2コ、合わせて5コのカップを用意しました。
勢いよく左手を振りあげると同時に5つのカップが宙を舞ったかと思うと、瞬間、綺麗に左手に収まりました。
ハイ、パーフェクト!
お〜ッという歓声。
お客さんの満足度も着々とあがっていきます。

盛り上がってきたところで最後にその大道芸人の人の得意技へと突入。
50cmほどの脚立の上で、大道芸おなじみのぐらぐらバランスです。
指揮棒のように左右の手にそれぞれもった棒を巧みに操りながら、それを利用してなんとカラーコーンが宙に浮きました(アシスタント:お客さんの女の子)。
ぐらぐらなバランスを取りながら、右に左にカラーコーンが弾かれながら、挙げ句の果てにはコーンがくるくる大回転!!
大道芸人の人へ惜しみない拍手が降り注ぐのでした。

関心のない人の足を止めさせ、お客さんを集めるところから始める大道芸が好きですが、
大勢のお客さんが楽しみに待ちながら始まるような地域密着型のイベント大道芸も、それはそれとして良いものです。
その空間は拍手、歓声、そしてこぼれる笑顔で満たされているのです。

おわり

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