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『ハーモニー』を読んでの感想(伊藤計劃先生)



「キアンはさ、私と一緒に死ぬ気ある?」



この『ハーモニー』という作品は・・・


〈大災禍《ザ・メイルストム》〉により世界中で核爆弾が落とされ、被曝した人間は癌を発症するようになった。


その出来事を体験した人間たちは、癌だけでなく『病気そのもの』の排除を始める。


病気が人体からなくなった世界。


・・・を舞台にした三人の少女を中心に織りなされる物語である。


「病気が人体からなくなった世界」



その言葉だけを聞いて見れば、羨ましいモノだと考える人間が多数だろう。だが、この作品中のそれを基準とする世界は、酷く人間的ではない。


人間的ではない、を別の言葉で言い表すとすると、


酷く機械的──



それが最もしっくりくる言葉だと筆者は感じる。



人間の体が一つの独立した個体として意思を持って生きているのではなく、生産工場の生産レーンで流れていく機械に必要なパーツを外部から次々と装着されていく感覚。


本人がそれを望んでいないのにも関わらず、無理やり体内に入れ込まれる。



そして出来上がった、彼ら生府《ヴァイガバメント》の元にいる人間たちは・・・


今回ご紹介したのは、ほんの世界観の断片の断片です笑


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本日は短い記事となりましたが、読んでいただきありがとうございました😌


また、明日からもぼちぼちにはなりますが、毎日投稿していこうと思いますので、よろしくお願いいたします!


あ・・・、投稿する時間は昼の12時になる予定です!

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