今の子には、無い感覚なのかもしれないね。
俺が中学生の頃は、
まだ繁華街のあちこちにホストのキャッチが立っていました。
「マリファナが吸える。」
と言うクラブには若人がたむろし、
「あのクラブにいる〇〇は、家で大麻を栽培している。」
と言われれば、みんなそっちへ流れてゆく。
駅前や大きな広場ではギャルやギャル男、ヤンキーたちが数グループでたむろして、朝までガンガン騒いで、警察も事件や事故でない限りは見て見ぬふり。
広場近くのロータリーでは夕方になるとナンパ待ちの女の子が何人も立って、VIPカーに乗って去ってゆく。
小〜中学生がテレクラで援交するなんて、日常茶飯事。(当時、#7777で、公衆電話から無料でテレクラに繋がっていました。)
女子中学生がキャバクラで働き、
男子中学生がホストをしているなんて何も珍しくない。
こんなめちゃくちゃなことが、罷り通っていました。
当時俺は、ネグレクト同然の扱いを受けていて、最初は妹と共に行動していたのですが、
妹に味方が現れて、
俺はもう完全に、自分のグループに属していました。
今だったら大事になりますが、
当時は、各々の事情を考慮して、匿ってくれる誰かの家が必ずありました。
俺はそこで、夏はパンイチ、冬はみんなで雑魚寝が当たり前の生活を送っていて、
そういうところは今でも自分の中では別に普通なんですが、
最近の子からすると、
異様な光景に見えるのでしょうね。
繁華街を歩いていても、マジで静か。平和。
歓楽街に至っては、もう半分廃れたようなもの。
コロナ&マッチングアプリの普及に伴い、風俗店は姿を消していきました。
俺からすると、
現在の方が「異様」なのですが、
きっと今の世代の10代〜20代達は、
過去の方が「異様」なのでしょう。
今じゃあ、子供を匿っただけで大問題にされます。
簡単に、大人が子供を見捨てると言う光景が、
2000年代では「ごく普通」でした。
俺を含む子供たちは皆、
「これだからゆとり世代は…」
と言う大人たちにガン飛ばして、騒いで、何も言って来れないような環境を作ることに勤しんでいたのかもしれません。
なんとも刹那的な時代ではありますが、
俺はあの時代が1番好きです。
外を歩けば、必ず味方になってくれる誰かが見つかった。
何人もの野郎どもを匿ってくれる家族がいて、
「家の中だけ!」と、タバコや酒を買い与えてくれる。
もうそんな時代は、永遠に来ないでしょうね。
痛みも闇も知らずに生きていけるのなら、
それってすごく幸せなことだと思います。
でもそれと同時に、
「人間関係を学ぶ」「人間関係を育む」と言うことを、ちゃんと理解していない子供が増えたのかなと思います。
自分の息子、息子の友人たちを見ていて、なんかそんな気がした。
今の時代の良さは、
いつでも誰とでもスマホひとつで繋がれる
と言う安心感なのかもしれませんね。
いつまでもアナログは俺は、まったくついていけていませんが、
便利な世の中になったと思いますよ。
ガラケーの頃なんてさ、
YouTubeは30秒ずつに分割されて、
それを一つ一つ開いていかないと一つのPVが見れないって言う時代だったんだぜ