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せめて墓参りをしよう…

色々話し合い、葉月と三輪家の墓に訪れた。
「嫌いだったのか」
「選挙のことはよく覚えているけど、
 藤堂君って副会長になった人なんだけど
彼に言われたの、あれは問題だ。報告すべきだって」
「そんで、お前いじめられたんだろ。
藤堂って奴は…」
「知らん顔。最低限、フォローしてくれたのは小野寺君」
「クソヤローだな」

「そんなもんだよ」

「しかし、水原って客はまだ来んの❓」

「かなり長い付き合いだからなぁ。
いい人なんだ…でもまず、話してみる」
まさか三輪長女の旦那とはな…
離婚危機で別居中らしい…

「しかしな…ハァ三輪真ん中じゃねーや
絵美だよ、なんか、夜職のことやたら
聞いてくんだよ。いざって時にって
お前、妹がこんなことになって
何言ってんだよ」

「すごいね」

バスまで時刻があり、ベンチに座る
「あ、エイトアンドトェエルブの会長さん
退任だって…」
「こないだ来てたよな」
「うんレオナさんとたっぷり可愛がってあげた」
「怖!」

「あと、俳優、渋谷飛燕さんコロナ禍中に
ドラックパーティか?無期限謹慎だって」
「そいつ、そんなに有名なのか」
「若手じゃナンバー1だって」

「葉月もそういうニュースとか芸能人とか
気にするようなったんだな」
「うん、自分でもびっくりしてる」
「スゲェいい兆候だよ…」

バスが来て、乗ると眠気に襲われた。
葉月はスマホで客とやりとりしてる…
マメだなぁ…

そろそろ、決着つけねーとな
今の葉月ならあの毒姉とやりあえる
あとはあたしが…
「藍ちゃん、もう大丈夫だよ」
「え?」
「私1人で大丈夫…だから」
「お前さ、またデカくなった❓」
乳を突く。
「そうかもねー」

眠りの世界に入り、


レストランだ…三輪愛弓がいる
 葉さんはいない…
「あんたのせいよ。あんたに言われたから
龍介に会って…あんたのせい…」

そうかもしれない…
三輪絵美がやたら絡むのは
あたしを恨んでいるのか…

「社会不適合者」

三輪絵美が後ろにいる…
「朝起きれない…学校でも居眠り…
ダメダメだもんね」

学校に通う意味がわからなかった。
特に友達も欲しくなかった。
家でテレビとか観ながら、
お菓子でも食べてたい…

「社会不適合者がなんで生きてるの❓
私は未来ある大学生だったのに…」

葉月がもし昼職するって言って辞めたら
あたしはどうすんだろう…
あたしは、ナンノタメニイキテルノ?

目が覚めた…
「藍ちゃん…」
「ん、どした」
「あの人、コロナにかかったみたい」
「…団か」
頷く。表情は固い…
「大丈夫なんだよな」
「…私がやる、やらなきゃ」

お役御免かなぁ…
いや、後ろにあたしがいる…
これが大事なんだ。
しっかりしろ!

続く


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お値段張りますが、満足できる出来栄えです。 単発売りはしておりません。

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ホントにありがとうございます😭 さらによい作品を作り還元していきたいと思います♪