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イタイ客の話題こそ親睦を深めるもの
ありえないありえない…
トロピカルに電話したが、出禁になっている。
ユウキのSNSにもメッセージを送ったが
断られた。
つまりユウキが拒否している。
いやあの女…金牛宮 昴‼️
あいつの仕業だ。そうに決まっている。
とんでもない女だ。
接客態度も悪かったが、なんとコウモリを
食べてコロナを持ってきたらしい。
とんでもない奴だ。
なんだ。〜金牛宮昴のプロデュース計画〜
どうやら金牛宮 昴の熱烈なファンのサイトの
ようだが、かなりの宣伝になっているようで
このサイトで金牛宮 昴に予約するヤツらが
後を絶たないようだ。
確かに文章が面白い…なんの前情報もなければ
興味を抱いていたかもしれない。
クソクソが、オレだってユウキとSEXできれば、このレベルのものを!
▲ ▲ ▲ ▲
「マツモト クニヒコ❓」
年始早々に鷹月サンに呼ばれて、来ると
ユウナちゃんもいた。
そしてこの名前…
「あなたが2018年にNGを出した人よ」
「マツモト…松元…覚えてねーな」
「それ以降トロピカルに登楼記録はないのだけど、ユウナが最初にNGリストにこの人物を
出してね。それで昨日、予約電話を入れてきたわ」
「フーン、ユウナちゃんのファン❓」
「そうですね。古参ではありませんが、ライブや握手会によく来てくれた方ですね」
「ヤバい奴なの?NG出したってことは…」
「私に対しては優しい方です。ただ…
その重い感情が他のメンバーを傷つける行為に
走る方です」
「そりゃご勘弁いただきたいけど、ユウナちゃんにとっては神客だろう。ある程度稼がせてもらってから、面倒になったら切れば❓」
「だから、あなたを呼んだのよ。
一体この人何したの❓」
「覚えてねぇな、2018年12月2日11時」
「その日でしたら夕方からRPGのライブイベントがありました。握手会もやって、松元さんと初めて対面したのもその日ですね」
「ライブ前に来たのか?うん!あ!!あのヤローか」
「思い出したの」
「あのヤロードルオタかぁ‼️納得だよ。
恋人なんかいるわけねーと思ったけど」
「それでユウナ…この人、他のメンバーに何したの?」
「ウチのナツミちゃんに熱愛疑惑のフェイク動画を作ったんじゃないかって私は予想してます」
「確定ではないの❓」
「節々の言動や。プログラマーという断片的な
状況証拠しかありません。ただこの熱愛疑惑で
私がセンターポジションに変わりました」
「運営側には話してないの」
「実はナツミちゃん…あの後、本当に疑惑をかけられた人と付き合ってしまったんです。
その…秋には結婚します。」
「嘘が真実になっちゃったのね。
確かにやばそうな人ね。よしデスティニーグループ全体で出禁にしましょう」
「その方がいいと思います」
部屋を失礼して、元トップアイドルの背後を歩く…
やっぱ姿勢が綺麗だな…
なんか頭のてっぺんにマリオネットの糸で
吊るされてるみたいだ。
「メンバー想いなんだな」
「え」
「いや、センターになれたんだろ。あたしなら
そいつ、利用するがね」
「ナツミちゃんがセンターじゃなくなってからのRPGの楽曲は二級品です。彼女の歌唱力が引っ張って私たちそれぞれの魅力が出せたんです。バランスの悪い変な演目ばかりです」
「そうなんだ。あたしの客はユウナちゃんが
センターになってから、RPGは脱皮したって熱弁してだけどな」
「ナツミちゃんのアンチの方じゃないですか」
「うーむ🤔オレに推しはいない…ただ
プロデューサー目線で分析してるんだって奴だけどな」
「ヘッポコプロデューサーですね🤗」
「ハハハ😆イヤな奴でさー」
この娘とは仲良くできそうだ。
了
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