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プロポーズ

※このストーリーはKindle「猿と猫」、
シーズン2最終章「デルタ」読了後を
オススメいたします。


あたしと葉月は部屋を片付けていた。

結局「星岡」は閉店することにして
親父さんは故郷の小樽に戻るそうだ。

レシピと顧客リストをまとめて、「星岡団」にいる弥生さんに渡しに行っている。
父親なりの愛情なんだろうか…
あたしにはよくわからないな。

葉月はテキパキと分別を行い、
あたしはここでのバイト生活に思いを馳せる。

頭を悩ませたけど、仕事自体は楽しかった。
引退したら、ラーメン屋をやるのも
いいかもな…

大体片付いて、昼飯を食べていると、
お客さんがやってきてしまった。
「申し訳ありません。閉店になりまして」
葉月が対応すると、
「ジャマするよ」
この声は…

「なんだ牛肉、お前もいたのか?」
「なんの用だよ。おチビちゃん。
初めてのおつかいか?」
「ご挨拶だな。ダンイサムがこの辺りに
近づいてきたというから、様子を見にきたんだぞ」
「マジかよ」
「突然飛び出してきてな…安心しろ。
リーオー数人で確保してある。
天秤宮…どうする❓」
「お任せします。もう関わりたくないので」
「こちらの好きにしていいと」
「はい」

「承知した。失礼したな」

「いいのか?」
あたしの問いに答えず、葉月は片付けを再開した。

しばらく無言で作業していたら、また来客だ。

あたしが対応すると、団修氏だった。
団勇の兄…というだけだ。
「やぁ!悪いけど葉月ちゃん貸してくれる❓」
「どうしましたか?」
「父娘喧嘩がヒートアップしちゃってねぇ!
仲裁できる❓」
「行きます」
「悪いけどタクシー待たせてるから
葉月ちゃんだけで先に行ってくれるかな
お金払ってるからさ」

葉月はあたしに視線を流し、少し見つめ合い、上大岡へ向かった。

「ホントにケンカしてんの?」
「弥生ちゃんはカンカン😡だよ」
「星岡を潰すことに?」
「星岡団も潰す方向で行くからね」
「そっちも潰すの?」
「弥生ちゃんのおかげで店のスタッフが
どんどん辞めてるからね。永井さんも
限界だよ」
「そんな一大事に油売ってていいんですか?」
「親父がいるからいいよ。それに、
そろそろ答えが聞きたいな❓」

「結婚とかいう話の事ですか?」
「パートナーとして相性いいと思うけどな」
「あたしとヤリたいなら、トロピに来てくださいよ」
「好きなんだ…今の仕事辞めてよ」
「嫌ですよ。どうせ浮気されるんだから...」

急に抱きつかれ、唇を奪われた。
「本気だ」
「ムリだから」
「なんで」
「好きじゃないから」
「待ってる…あきらめないからな」
そう耳元で囁いて、身体を解放して、
店を後にした。

「ハァーなんなんだよ」
色々落ち着き、食事をして、ホテルに行くのかと
思ったが、突然結婚なんて話を始めた。
「どんどん惹かれていた。もう藍以外なんて
考えられない」

「重いんだよ。お前らは兄弟はさ」



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お値段張りますが、満足できる出来栄えです。 単発売りはしておりません。

2021夏、日本はデルタ株の脅威が訪れる。 そのなかで団 勇もまた、感染する… ついに麗菜と昴は 自らの運命と戦う決心をする… 様々な三角…

ホントにありがとうございます😭 さらによい作品を作り還元していきたいと思います♪