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リエンジニアリング革命

ドラッカー先生から浮気をし、Mハマー&Jチャンピーのリエンジニアリング革命(企業を根本から変える業務革新)を読む。
著者を見て、MCハマーしか思い浮かばないが、師匠の推薦図書ゆえ素直に読む。
冒頭、このリエンジニアリング革命とは、修正でも、日本からの輸入でもなく、処方箋でもない。200年続いたアメリカのビジネスの構造、マネジメント、パフォーマンスを最初からやり直すことを主旨、だそうだ。加えて「不連続思考」というコンセプト。1993年の本。私がまだ大学生だ。

小さな改善や成功以上のことを狙った会社さんの特徴は、どうしたら早くとか、安くなんかではなく、「なんでこれしてんだっけ?」という問いができるそうだ。

やばい、読み始めて5分で面白いのがわかるし、創業前に知らんかったらヤバい。
古臭いやり方、アダム・スミスが「諸国民の富」でピン製造の分業、労働の専門化、細分化することを著して、時代に賞賛されフォードも取り入れた。結果、それを差配し、成果物をまとめ上げるプロセスは、超複雑になったという話。
結果、中間管理職が爆誕=自社のサービスや顧客から遠のいたシニアマネジメント、顔のない数字だけが一人歩き。これが今日の企業のルーツで1950年から80年代まで続く。

前いた会社も、数年前さらに分業化してたな💦
しかも世界レベルで国境を超えた分業制度で、日本の人事担当の上司が外国人で世界規模の分業してたから、日本人の採用担当者なら、上海の採用、インドネシアの採用、だから、その人に評価制度を聞いてもわからないし、ちょっとした人事のこともやっちゃいけない的な感じ。社員は大混乱。どこの国もそうだったらしい。ユダヤの考えることかな、グローバル、国境無くして、世界中の混沌の中、美味い汁だけすっ潜みたいんやろうし。

この本の時代にAIはエーの字もない頃だ。30年後の現代、
経営陣は中間管理職の報告を待って、経営判断するのはもう有り得んな。顔のない数字って、とっくにバレているんだから。
うちの会社がやろうとしてる、センサー、IoT、DXを生かして、直接生のデータにアクセスして、経営に活かそうとする動的な考えは間違えない。中間管理職は、AIに取って代わるのが時代の趨勢で、国際的な通信会社のS社は大体の決裁はAIがしているとこの前その会社の社員から聞いた。我が社の事業展開の良き道標になった。
顧客が主導権を握る時代、「うちのやり方でやってくれ、さもなくば自分でやる」という箇所にも感動した。
ChatGPT、Canva、SNSあればなんでも自分でできちゃう、零細企業だってできる。コンサルもまぁーいらない、広告代理店、デザイン会社、印刷会社、ニッチで規模を追わなければ不要だね。PCと壁打ちがいくらでもできる。
大企業は、大企業としか取引しないとか、大企業を食うことも可能な時代。起業に良い時代だ。まだ読み始めだが、興奮だ。
私が目指すべきは、これまで経験してきた会社の「小さい版じゃない」こと、「そこの経営者と組織と会社員の真似をするんじゃない」ことを改めて肝に銘じよう。
なんでこれやるんか?
なんの事業をしているのか?
なんで貢献しようとしているか?
なんでこのやり方なのか?

問い続けていく。

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