コンテクストって
カプセルホテル・恵比寿で5泊・駒込で2泊
恵比寿は外国人や観光客が多く、
駒込は多分、日雇い、ホームレスさんなのかな、訳ありそうな方が多い。
でも風呂に入ってサウナで汗流して裸になればなんも関係ない。
下町の人間模様。
以前はこんなところは正直好きじゃなかった。
特にこの駒込のカプセルホテルは濃ゆい。
昨晩も酔った客が違うところで用を足してしまい、おおごとになっていた。夜中一時、客と従業員の全く噛み合わない押し問答。
私も予約時の手違いがあったのだが、3回別の方から電話があり、フロントで2回が確認あった。つまり、引き継ぎがされていないのだろうが、誰一人、面倒臭そうな感じは受けなかった。
歳なのか、会社員じゃないからか、なんか落ち着く。
業務の進め方はマニュアルに沿ってないと思われ、逆にその個性や優しさ、人間性が嫌な感じをまったく帯びていない。そういう人を集めたのか経営者の手腕なのか、自然とそうなる古き良き日本の素地なのか。
今朝、日経新聞を久しぶりに紙で、休憩室兼食堂で読んだ。
「将来を悲観した年老いた旦那さんが、おなじく年老いた奥さんをあやめた事件」
家族四人暮らし、互いにずっと干渉せず、何十年も食事も別、相手が何を考えて感じて、誰も知らない。
語り尽くせぬ人生の物語がそこここにある。
今回の出張では得るものが非常に多かった。オンラインではなく直接だと面談いただけると情報量が半端なく多いことに改めて気づく。自営業者だから必死なのもあるが笑
なかでも予期せぬ失敗、ギャップ、ニーズ、認識の変化のような話を多く聞いた。
アフターコロナの始末の末の社内裁判・医療法への対応遅れ・人手不足など
在宅医の話も聞いた。
コロナ前は医師会にも属さず疎んがられていたが、コロナで脚光を浴びた。今もそれが続いている。
24h診療なので、2人以上の医師が、マンションの一室などで開業するケースが多い。
2人以上で仕事をするので情報共有することが前提になっていて、いろんな先生がいてみたいな。ここにも物語があるのだが、やめとこう。
で、在宅医療が進み、今何が起きているかというと、警察による検死が激減したそうだ。
以前のそれは警察にとって時間を食うし、非常に厄介だったそうで、まあ想像に難くない。「ご臨終です」に看取る家族も現実を受け止める。で、警察の出番が激減、暇しとんなら医療に予算を回せという話が出ているとか出ていないとか。今後は、先生の「ご臨終です」に異議を唱える家族への対応も検討されている。
PHRのアプリの話も聞いた。先生がアプリを入れて!と患者のおじいちゃん、おばあちゃんにお願いして、まず断る人はいないそうだ。
ただApple IDがわからんので、結果インストールできない問題。
でもインストールできたら、患者はPHRとして、自分のデータを自慢げに、かかりつけ医に見せる。
データをスマホ越しに見た先生は「まあーそのくらいの値だよね」って感じで。
何でもかんでもオンラインされて、連携されるのは気味が悪いし、いろいろ不都合もあろうかと。開業医の先生の立場ではそうかもしれない。
他にもいろんなお話が聞けた。実はビジネスの軸となる非常に大事な物語や文脈(コンテクスト)があった。
人の心情やなんかを織り込んだ文脈、コンテクストって意識してみると本当に面白いなと思った。師匠ありがとう。人が織りなす愛すべき物語の中に必ず何か思いがある。ビジネスのチャンスも。もとい世間様に役立てそうなことがある。
今日、お客さんをメーカーのショールームへご案内して帰ります。カプセルホテル7連投、
働けて、酒飲めて、我幸せなり。