その五

その五

M保との付き合いが半年もたった頃の夜精神薬をオーバードーズして自殺を図ったと所轄の警察署から入電がありM保自宅付近に着くと警察と救急車が来ていた。部屋にある薬のカラを全部持って来てくれと救急隊に言われたので部屋に入ると荒れ果てていた中ベッド付近に薬のカラが11シートあり救急隊の元へ持っていった。本人は救急車の中でぐったりしていた。元々ポン中で癖が抜けずたまにキチガイになる。とりあえず病院へ運ばれて胃洗浄をした。自分は朝から仕事だから目を覚ましたらタクシーで本人帰らせる話で仕事へ向かった。後、シンナーやガスを再びやり始め友達を呼んでこたつで仲良くラリっていて友人の女の子がテーブル上のシンナーの入った一升瓶をぶっ倒し溢れた件でM穂は発狂して友人をぶっ飛ばしたのである。いい年こいたおばさんがみっともない、と相手にせず
別れに踏み切った。2年程の付き合いに終止符をうった。
と肩の力が抜けたかと思っていた。
別れたM穂と同じA精神病院に具合いが悪くて入院になって美人で目立つれい○と煙草室で出会った。れい○は美貌でファン倶楽部もあり付き合う事になった。
内心嬉しい思い入院生活が充実していた。
障害者トイレで運動して一服、
普段は病院内で話をしたり外出として
外で待ち合わせ職員用の駐車場にあった自分の車でドライブしたりした。
外泊にはれい○のマンションで
話していた。
その間マンション下で待つ私に自ら隊の職質があり1時間拘束されていた。
その後、助手席にれい○が乗り近くをぷらぷらしているとバックミラーにかすかに映る変な車に気がついて信号待ちでは
囲まれていた。なんかあるかれい○に聞いてもわからない。「いやれい○マークされてるよ」と察した私は言った。千葉県S市に住んでいた私のうちかられい○のマンションはそれ程離れていなかった。
そのマンションを引き払い新居に引っ越す事になり荷物を徹夜で手伝っていた。
銭の入った銀行の通帳の印鑑がない、つーから大荷物を眺めて諦めた。するとれい○が便利屋を呼び5人で探し始めた。
私は何気なく目の前に転がっていたポーチを見ていてチャックを開けると印鑑らしき物があり、「これじゃね、」と見せると「これこれ」と便利屋に2万程払い帰した。引越し当日、引越し屋の4tトラック二台が朝来て凄い荷物だな〜と眺めていた。100インチ級のTVが二台あり
四人で運ぶ引越し屋の額には汗が光っていた。新居には新しい家電や家具で溢れかえっていた。5LDKの新居にそれは収まり引越しが完了したみたいだ。
子供が一人児相から帰ってこれたんだ。
私のお役はお終い。
有難う御座いました。

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