西尾尚也 / STUDIO BE-MO

三重県いなべ市でSTUDIO BEMO(スタジオビーモ)というフリーランスのデザイン事務所をやっています。 お山の麓で、写真や動画を撮りつつ、デザインを作って生きています⛰ noteでは事業のことや写真・デザインのことなどをつらつらと書こうと思います。

西尾尚也 / STUDIO BE-MO

三重県いなべ市でSTUDIO BEMO(スタジオビーモ)というフリーランスのデザイン事務所をやっています。 お山の麓で、写真や動画を撮りつつ、デザインを作って生きています⛰ noteでは事業のことや写真・デザインのことなどをつらつらと書こうと思います。

最近の記事

#11 最近、写真を撮る時に考えていること【スナップ写真】

もっと曖昧に。もっと主題を明確に。 もっと自分という存在を消すように。 それが最近考えていること。 写真を、「誰かの写真」ではなく「私の写真だ」と感じて欲しい。その為には何が必要か。スナップや風景では特にこの感覚を追い求めている。 僕が好きな写真家さんの写真は、パーソナルな心の奥を刺激してくるように感じることが多い。技術的なものか、撮られた背景によるものかはわからないけれど、確かにそう感じる。そう感じる人が多いから、その写真家と作品は愛されるのだろうな。

    • #10 坂道と階段と海の街 【尾道スナップ】

      鎌倉でのスナップに続いて、行きたい街に行くキャンペーン第2弾となる尾道の記録を写真と一緒に残します。 2024年の9月23日から24日まで滞在して、スナップを撮ったりポートレートを撮らせていただいたりして過ごしました。ポートレートの方はまた別記事で。 時系列はバラバラですけど、許してね。

      • #9 鎌倉 知らない街を歩く【スナップ】

        先日、撮影のために鎌倉に訪れました。その撮影の写真はコンテストに出すので、みんなにはまだお見せできないんですけども、とても素敵に撮れたと思うので楽しみにしていてください。 今日は鎌倉の街をのんびり歩いた時のスナップを出してみる。ここ最近の僕は、「行きたい街に行ってみようキャンペーン」を展開中で、鎌倉もその対象の一つだった。 ミーハー丸出しで恥ずかしいのだが、鎌倉に興味を持ったきっかけは、映画「海街ダイアリー」だ。ゆったりと進むストーリーに、寄り添うように佇むその風景たちが

        • #8 自分の街の写真を撮って残すということ

          最近、自分の住む街をもっと知りたいなと思って図書館で町の風土記なんかを調べていたりする。そういった本には、昔の人が何の気なしに撮ったような風景の写真や家族写真なんかが載っていたりする。おそらく、撮影した当時はその写真が何十年も残り、本に載るなんて思いもしなかっただろうと思う。 そういった写真を撮ってくれた人のおかげで、昔の町や人々の様子を知ることができるわけだ。ということは、今僕が散歩がてらに撮っている町の風景や家族の写真も、何十年後には貴重な資料になっていたりするのかしら

          街の息吹、夏の終わり。

          三重県桑名市の石取り祭、この祭りが桑名の夏のピークであり、そして暑さの終わりを感じる節目の日でもあります。 僕にとっては入道雲や海、蝉の声よりも、この太鼓の音こそが夏の1コマを感じさせてくれます。今年も写真が撮れて幸せでした。 #夏の1コマ

          街の息吹、夏の終わり。

          #7 北勢線という電車 【スナップ】

          僕はいなべ市という三重県北勢部の小さな町に住んでる。 いなべ市の隣には僕が生まれ育った場所である桑名市という町があって、その二つの町の間には、北勢線という名前の小さな電車が通っている。 ナローゲージという小さな線路を走る電車なのだが、僕はこの電車が好きだ。足を伸ばせば向かいのお客さんの膝に触れてしまうような、それほどに小さな電車なのだ。 僕は実はこの北勢線という電車に色々と思い入れがあって、自分の人生を少し重ねているところがある。そんなことで、そう遠くない未来に、僕はこの

          #7 北勢線という電車 【スナップ】

          #6 住む町、風と香り

          世の中が随分と茹って、外に出るのも億劫な日々が過ぎていく。夏の日差しは目に入るもの全てをキラキラと輝かせてもいるが、ちょっとやりすぎなくらいだ。 僕はこの季節の夕方の風と香りがすぎだ。まとわりつくように感じる暑さが少しおさまる夕暮れ頃、近所をゆっくりと散歩する。暑さばかりに目と感覚が向いて、気を抜けば「暑い、暑い」とそればかり口にしてしまう。なんでこんな時に散歩なんてしてしまったかと思いつつ、休憩替わりに少し足を止めると、ふっと流れる涼しい風に気付く。 暑さばかりに気を取

          #6 住む町、風と香り

          #5 縁が繋ぐもの

          ここ数日、立て続けに「ご縁」をいただいている。ありがたいことに、写真をご覧いただいて感想をくださったり、お声かけをいただいてお会いさせてもらえたり、嬉しい繋がりをたくさんもらっているのだ。今回は僕の拙い考えを吐き出させてもらってから、今日撮影したお写真を見て欲しい。最後の方に写真を載せるから、それまで忍耐強く読んでくれたら幸いだ。 最近、人が想いを込めて作り出したモノが持つ「力場」のようなものの事をよく考えている。僕と誰かを繋いでくれているのは、その力場のおかげだと思ってい

          #4 人物ポートレートを撮り始めて半年の軌跡と学び

          2023年11月に初めてポートレートを撮影させていただいてから、2024年6月現在で約半年とちょっとが経ちました。今までどんなことを考えて撮影してきたか、どんな学びを得て、写真の撮り方をどう変えてきたのかをまとめてみたい。 僕は風景スナップが好きで、田舎の風景ばかりを撮っていた。でもある時、映画のワンシーンのような、ストーリー性のある写真を撮りたいと考え始めた。物語を語るには登場人物が必要だと思っていたので、人物写真への興味が強くなっていきました。それがポートレートに挑戦し

          #4 人物ポートレートを撮り始めて半年の軌跡と学び

          #3 世界は美しいということを信じる大人たちへ

          羊文学さんの「光るとき」という楽曲の詩で、こんな一節がある。 僕はこの詩に深く感銘を受けて、自分の写真の目指す姿が、この言葉にあるのかもしれないと思った。 いうまでもなく、この世界は悪辣の限りがひしめき合っている。大人になればなるほど、そんな状況の方が目につくようになる。SNSをひらけば四六時中、誰かが誰かに怒っている。そんな状況に毎日うんざりしては、こんなものを見ている意味などあるんだろうかと、じわじわ疲れていく。 でも、世界は本当にそんなに悪いものだろうか。 仕事

          #3 世界は美しいということを信じる大人たちへ

          #2 産まれた街から

          noteを書き出した理由は、半分は自分自身の人生の今までとこれからの整理の為だ。 僕は今、わりと大きな人生のターニングポイントの渦中にいる。別に何か大きなことが起こったわけでも、誰かとの繋がりが絶たれたわけでもない。所謂、クォーターライフ・クライシスってやつなんだろう。それでも自分なりに仰々しく構えて、こりゃ岐路だぞなんて思って過ごしている。 そんな面倒な僕の性分をのんびり書き連ねる予定のnoteなのだから、さぞかし面倒な文章になるんでないかなと思うので、出来るだけ素敵に

          #1 noteをはじめてみる 【地方で写真とデザイン】

          お元気ですか。 三重県のいなべ市という小さな山辺の町で、デザインと写真、映像などを生業にしている西尾尚也というものです。 写真が好きで、主に自分の街や家族を撮りながら、時々お仕事でいろんな写真を撮っています。 こんな小さな町から、誰にも知られていない35歳の人間が書く文章なのだから敬語なんて仰々しくて、つけることなんてないかな。 この小さな地方の町で、色々なチャレンジをしていくつもり。だから、ちょっとづつ、付き合ってもらえると嬉しい。 月に1〜2本はデザインのことや

          #1 noteをはじめてみる 【地方で写真とデザイン】