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インドネシア語 他動詞をつくる接尾辞 i
今回は他動詞をつくる接尾辞 i について説明しますが、この接尾辞 i は同時に接頭辞meN をともなって他動詞をつくります。
単語の作り方は単純で基語を接頭辞meN をもつ動詞の形にして、その末尾に i をつけるだけです。
なので、今回はその働きごとに説明したいと思います。
「自動詞+前置詞」をひと単語で置き換えることができる
例えばberkunjung (訪れる)という自動詞があります。これを他動詞的に使うには(どこどこを訪れたと目的語をつけたいということです。)前置詞ke を使って、berkunjung ke となります。
berkunjung ke Kumamoto-jo 熊本城に行った(熊本城を訪れた)
これをmengunjungi とすることで、ひと単語で置き換えることができます。mengunjungi Kumamoto-jo 熊本城に行った(熊本城を訪れた)
menulis di またはmenulis pada (~に書く)はmenulisi に置き換えることができます。
「~に~を与える」という意味にする
接頭辞meN と接尾辞 i をつけることで、「~に~を与える」という意味になります。
nama をmenamai にすると「~に名づける」「~に名前を与える」
tutup をmenutupi にすると「~に蓋をする」「~にカバーをする」「覆う」(~に蓋を与える)
となります。
「~を率いる~になる」という意味にする
接頭辞meN と接尾辞 i をつけることで、その集団や組織内の役職や身分にするという意味になります。
wakil をmewakili にすると「~の代表となる」「~を代表する」
juara をmenjuarai にすると「~のチャンピオンになる」
となります。
動作の反復をあらわし「繰り返し~する」「~を繰り返しする」という意味にする
接頭辞meN と接尾辞 i をつけることで、動作の反復をあらわします。
cabut をmencabuti にすると「~を繰り返し引き抜く」
pukul をmemukuli にすると「~を繰り返し叩く」「片っ端から叩く」
となります。
綴り(スペル)に注意が必要な単語mempunyai とmengetahui
mempunyai (~を持っている)とmengetahui (~(のこと)を知っている)のスペルについては注意が必要です。
mempunyai は接頭辞meN が付くときに、基語だったpunya の頭文字p が消えずに残ります。memunyai とはなりません。
mengetahui の基語はtahu なのですが、接頭辞meN が付く語幹がtahui ではなくketahui (tahu に接頭辞ke と接尾辞 i が付いている)となっています。それから接頭辞meN が付いてmengetahui となります。menahui とはなりません。