漢字学習 音読みの漢字の学び直し 第6回 「央・応・往」
この紙面は、音読みしかない漢字を中心に、その意味をできるものは原義から見ていくものです。
小中の義務教育の中で、語彙力養成は学力に直接関わってきます。
音読みしかない漢字は、その意味を知らないと書けないものです。
義と議の使い分けはどうでしょうか。
「意義、異議、異義」の三つをどう使いわけるかは学力の基本になります。
「央」という漢字は3年生が初出ですが、熟語も多くありません。これを構成要素とする漢字には、「映」「英」があります。
「応」音読み「オウ」で、「こたえる」の意味があります。
「臨機応変」「応急」「反応」
「往」は、意味がわからないと間違える確率が高い漢字です。「亻」と「彳」を混同する子が多いようです。「にんべん=立っている人を横からみた象形」と「ぎょうにんべん」の意味をおさえておかないといけません。
央
音読みは「オウ」で、意味は「まんなか」です。また「エイ」の音もあります。
くさかんむりを付ければ「英」。
日へんを付ければ「映」。
応
音読みは「オウ」。意味は「こたえる」
古くは「應」と書きました。この字は鷹狩りを意味する漢字とされています。神事を行うさいに、鷹狩りの獲物の成果に神の神意があらわれるとしました(=誓ひ狩り。)神が「こたえる」わけです。
応急:急場に応えて間に合わせる。
応対:客をもてなすこと。
応答:問いに対してこたえること。
往
音読みは「オウ」。「彳」は歩く意味をもつので「ゆく」の意味がある。それから「いってしまう」と「むかし」の意味も生まれる。
往復:「ゆく」と「かえる」行き帰りすること。箱根駅伝では「往路、復路」と使っていてわかりやすい。「往還、往来」という言い方もあります。
往年:むかしのこと。往年の大スター。往時が偲ばれる町並み。
白川静の「常用字解」と「漢語林」を参考にしています。
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