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熱にうなされながら見た夢のような家|What remains of Edith Finch(フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと)

こんにちは、みなさま。
Switch版が安くなっていたので、ずっと気になってはいたWhat remains of Edith Finch(邦題:フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと)をやりました。

衝動的に買って、ゆっくりやって行こうと思ってたのにすぐ終わっちゃいました。少しだけ後悔していますが、それくらい面白いです。

私はSwich版でやりましたが、SteamやXbox、PS4/5でもできます。スマホ版もあるっぽいですが、コントローラーでやりたいゲームです。


死に際を追体験

主人公のエディス・フィンチが"呪われた"自分の一族について知るために昔住んでいた家を訪れるアドベンチャーゲームです。
"呪われた"というのはフィンチ家の人たちの死因と没年の早さにあり、エディスの母はその呪いを絶つため、エディスを連れて屋敷を出ます。母親の没後、エディスが形見の鍵を持ってその屋敷を訪れることでゲームが始まります。
誰かが亡くなればその部屋を閉じ、家族が増えれば増築してきた家は、普段使うドアとは別に隠し通路や特別な方法で開けられるドアがたくさんあり、エディスはそれらを使いながら亡くなった彼らの部屋を探索します。

私がこのゲームに感じた面白さは大きく分けて2種類あって、ひとつはプレイ中の直感的なアクションとそれに伴うストーリーへの没入です。
探索中に現れる本のようなマークの場所でRを押すと、そのアイテムや場所に関する人物の死の間際を追体験できるようなシステムです。どんな追体験があるかは時々によって変わり、直感で操作していけばクリアできます。難易度自体もかなり低めでテクニックが求められる場面はほとんどないです。

最初はちょっとわかりづらいかも?探索自体は空中に現れる文字をたどっていけば次の人物の元へたどり着けるし、その人物の記憶の中で隠し通路やカギの場所を知ることができるので、次の行動に迷うことはなかったです。強いて言うならモリーの動く標的を攻撃するところとグレゴリーのカエルの操作に時間がかかったくらいかな。


プレイ後の感想漁り

もう一つの面白さは他の人のプレイ後の感想を見ること。このnoteを書くにあたってYouTubeや他の方のnoteを見たりしていたんですが、ああこの人はここをこう解釈したのね、という感じ方の違いを楽しめました。あまりよくない言い方ですが、配信映えするゲームかと思います。
個人的には配信でやってる人がバーバラの最期に共感できるのかは気になるポイントです。エディスはばかばかしいと言っていましたが、分野が違うとはいえ配信者も女優もタレントですし、ただの人に戻るくらいならタレントとして華々しい最期を迎えたい人もいるのかなと思います。

痕跡をたどる=実際どうだったかは曖昧なままなので、明解なストーリーを求める人には意味が分からないように感じるみたいですね。同様に最初から完璧にクリアしたい人も、操作方法が明記されてないため苦手そうです。私的にはその曖昧さが面白さなのですが、そのような真逆の意見が出てくるのですら面白いと思います。


英語が分からないのが悔しい

日本語版をプレイした人なら誰もが感じるであろう難点として、翻訳のガバさが挙げられます。
文節区切りで画面上に現れるので、日本語として順番がおかしい場合があるのはゲームの演出上仕方ないのですが、漢字の間違いが結構あったのが気になりました。ストーリーへの没入感が途切れる一因になってしまうのでもったいないですね。

また日記や新聞記事(のストーリーではない部分)と語りはすべて英語です。クソ雑魚イングリッシュだと簡単な文しか理解できなかったので、全部を楽しめてない気がして悔しいです。時間があれば辞書片手にやりなおしたいくらい。多分やらないけど。


めちゃくちゃ酔う

もう一つの難点として、Switchの小さな画面でもめちゃくちゃ酔います。相性もありますが、私は開始10分で頭痛がし始め30分で身体を起こしていられなくなりました。別日に酔い止め服用+楽な体勢でやり直しましたが、1人称視点の3Dが本当に無理って人は気を付けてください。
ゲーム後の考察が好きならやる価値はあります。あと3D酔いしなくて綺麗なグラフィックが好きな人にもおすすめ。音や声も自然で良かったです。


感想

自分の底の浅さが透けそうなので私自身は書く気はないですが、新しい解釈や考察を読むたびにやり直したくなるような、そんな終わってからも味がするゲームだと感じました。
プレイ時間は3時間ほど。ゲームが苦手でも操作方法以外で詰まることはほぼないと思います。死なない(死ぬけど)しギミック自体に影響はないので、とりあえずスティック動かしたりボタン押したりすれば操作方法も何とかなります。
脱出ゲームが結構好きな身としては、マグネットとかステッカーとか、やたらカラフルな装飾物が気になりました。海外ではあるあるなのかな?どんなアクションが来るかわからないので、もしかして次は脱出ゲームみたいなことさせられる?とドキドキしながら進めてました。結局最後までそんな場面はないので安心してください(?)


タイトルに出した夢の話(ゲーム関係ないです)

昔高熱を出したときに、夢の中で似た感じの増築を繰り返したような構造物の中を探検したことがあるのでその話を書きます。

祖父母の家の近くにマックがあって、昔はプレイランドがありました。祖父母の家に行くのは大体土日でしたが、父親が祖父母の家業を継いだ半自営業で同じ建物内に事務所があったので、まれに私や従兄弟がいるのに来客の予定が入ってしまうことがあり、その際に祖父母や叔母にマックに連れて行ってもらってました。

夢の中の私はそこで遊んでいました。夢の中のプレイランドは実際のそことは違っていて、大きなボールプールから続く、物理的に存在しないはずの小部屋がありました。
存在しない小部屋に進むと、狭い何もない部屋に時計だけが掛けてありました。時計の底には穴があって、指を入れてスイッチを押すと、新しく存在しない部屋が現れました。来た通路は気付いたら消えていたので、私は新しく現れた部屋へ進みました。
夢の中の私は、それを繰り返して部屋を渡り歩きました。喋る花の鉢植えがあったり、ミラーハウスのようになっていたり、ぜんまい仕掛けのネズミのおもちゃが沢山走ってたり…。どの部屋にも同じ時計があって、それのスイッチを押すと次の部屋が現れるしくみになっていました。
どの部屋も物理的に本来は存在しない部屋ではありましたが、次の部屋に移動してその窓から外を覗くと、そこに空間が出来上がっていました。

夢の終わり、気付いたら最初の何もない部屋にいて、時計のボタンを押しても何も起こらなくなりました。消えていたはずのボールプールに戻る通路が現れていたのでそちらへ進むと、目が覚めました。
現実世界では夜中で、寝相の悪かった私は母親の足元で寝ていました。翌日海に行く予定だったためか母親と妹は真っ赤なペディキュアをしていて、それが一瞬血のように見えて、また別の悪夢でも見ているのかと思いました。

今でも夢にそのマックのプレイランドが出てきます。もう入れない年齢と体格ですけどね。そのマックの横を通るときには、実際のこぢんまりとしたプレイランドではなく、いびつに広がった悪夢のプレイランドになっているのです。


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