新しい豚骨クリア豚骨【銀座月や】@ギンザシックス
ギンザシックスの6階に店を構える【銀座月や(ぎんざつきや)】。
ここは博多に本店を構える【豚そば 月や 本店】の東京第1号店である。
博多ラーメンは特段都内で珍しい存在ではないのだが、ここでは「クリア豚骨」という新しいジャンルのラーメンが食べられる。
店内はギンザシックス内にあるだけあり、ラーメン屋っぽさを感じさせないシックな店内。カウンター席もデザイン性あり、インバウンドも意識している。
メニューは実にシンプルで、ラーメンはその「クリア豚骨」のみ。
サイドメニューとして博多たらこ飯やちょっとしたおつまみもある。
注文時、バリカタなど麺の硬さを指定することができる。今回は一つはカタで、一つは普通で注文。
クリア豚骨:1320円
丼にはスープと麺のみで、トッピングは別皿で出される。
このスタイルで出す店は、スープと麺にかなり自信があるとみた。
卓上に置いてあった「おすすめの召し上がり方」に沿って食べてみることに。
一、まずはそのままスープを飲んでみる。
豚骨といってもいわゆる豚骨特有のクセある香りやクリーミーさはない。あっさりしているわけではないが、重さなく、香りよい。
続いて麺をすする。
麺にスープが絡んでいるが、麺が硬めな分よく噛むので、小麦の香りも感じられる。
二、ネギを入れる。
ネギの香りがパッと広がり、味わいが変わる。
三、海苔を入れる。
個人的にラーメンに海苔はなくてもよい派なのだが、この海苔は香りよく、また、サイズ的にこの小ささが、ヒトクチサイズの麺の量とバランスよく食べられる。
四、次にチャーシューを入れる。
チャーシューもまたかなり薄く、サイズも小さい。しかしそれ故、麺と一緒に味わうことができる。
五、チャーシューの脂身がスープの熱でやわらかくなったあたりでカボスを絞る。
チャーシューの脂身を(と言っても、脂身の重さはないが)リセットするかのように爽やかさをもたらす。
六、卓上に置かれている紅茗荷を入れる。
博多ラーメンの定番、紅生姜ではなく、紅茗荷。大人だねぇ。
この少しずつの味変を楽しんでいると、あっという間に食べ終えてしまう。
なので追加オーダー。
替え玉(バリカタ):220円
かえしが一緒に出てくる。
そのままのスープに投入してもいけなくはないが、やはりかえしを追加したほうが味がグッと締まる。
スープと麺で勝負した後は、トッピングで味の変化を楽しむ。
豚骨とは言え、上品さもあり、うまい。
博多たらこ飯(小):660円
ごはんには細い昆布と胡麻が混ざっていて、上に大葉がトッピング。
ピンク色がキレイなたらこはなんでもアゴ出汁に漬けられているとのこと。
そんなことは知らずに、一緒に添えられていた赤い液体をかけみたのだが、香り、味わい共に強め。たらこの良さが一気に消えるので、かける時は注意が必要。
全体をよく混ぜ合わせて食べると、たらこの塩気に相対する昆布の甘みと胡麻のプチプチした食感がよく、これも軽くペロリいける。
この日、店に足を運んだのは21時頃であったが、豚骨とは言え、何気に女子客が多かったのもうなずけるうまさであった。
最初に、スープと麺のみで出してくるだけのことはある、今までにないワンランク上の豚骨ラーメンであった。