イスラエル研修備忘録7 4日目 旧市街の街歩き
西の壁(嘆きの壁)
イスラエル研修4日目。
バスに乗って有名な嘆きの壁へ。
バスの中でガイドさんから嘆きの壁に関するレクチャーを受けます。
日本では「嘆きの壁」と言われているこの壁、語源には諸説あるそうなのですが、ユダヤ人が嘆き悲しむ場所というので涙の壁とか嘆きの壁と呼ばれたのを日本語訳して定着しているとのこと。
元々は神殿の西壁なので、現地の方たちは「西の壁」と呼んでいるらしい。ガイドさんとしては、あまりネガティブな意味が強い「嘆きの壁」という言葉より、「西の壁」と呼ぶ方が望ましいとのことでした。
因みに、この日の午前だけ、この旅中お世話になった男性ガイド氏ではなく、女性のガイドさんが代打で私たちを引率してくれました。
iPadを駆使して解説してくれて、ガイドさんによって解説方法も違うなあと思いつつ、iPad画面ちょっと見にくかった(笑)
朝早いのに大変な人出ですこと…!
男女別れてセキュリティチェックを受けて、中に入ります。
入口で、男性は帽子で頭を隠すように指示がありました。また、女性も強制ではないが頭を覆った方が良いとのことで、ショールで頭を覆ってみた私。
怪しいwww
まあまだ日本はコロナ禍なのでマスクをしつつ(イスラエルの人々はマスクなんてしてへんけど)、強い日光を避けるためにサングラスをしているので、これで頭まで隠したら限りなく怪しい銀行強盗です。というか、あれだ。「動物のお医者さん」でハムスターのチップ取りをしていた菱沼さんだ。
あまりの怪しさにセキュリティチェックの人に止められないか心配したものの、案外普通に通してくれました。怪しい外国人は見慣れているのかもしれません。
因みに私は以前イスラエルに行った2000年代半ばにもこの西の壁に行ったのですが、その時のセキュリティチェックに比べて若干緩くなってたような気がしました。
さてさて、壁に向かってお祈りしに行きます。
あらかじめ、小さなメモに何か願い事を書いておくようにと言われていたものを取り出します。
壁の割れ目にお祈りを書いたメモを入れておくと、願いが叶うそうです。因みに私は、高齢の父と最愛の猫を家に残してこの旅に来ていましたので、「無事に日本に帰れますように。日本にいるお父さんと、猫様と、お父さんの面倒みてくれている伯母さんが無事でいてくれますように」と書いて壁にねじ込んでおきました。
西の壁の御利益か、私も無事帰国できたし、家族も皆元気でした。ありがたや。
因みに、西の壁に限らず、イスラエルのいろんな遺跡や教会で、お祈りや願い事を書いたメモが壁にねじ込まれているのを見かけました。直に落書きするよりはいいと思うけれど、家事になったら危険ではと思ってしまう日本人の私。日本と違って石造建築だから大丈夫なのか…?
願い事にも文化の違いを感じました。
ダビデの街へ
引き続きバスに乗って、旧市街のダビデの街へ。
ガイドさんがここの遺跡の歴史的価値を色々教えてくれるのですが、すみません、あまり覚えていない…。
というのも、ここの遺跡の眺めが素晴らしすぎて。
「嘘みたいな光景やね」「日本では絶対に見られない眺めやね」を連呼しつつポカーンと眺めに見とれておりました。写真たくさん撮ったけれど、あの迫ってくるような迫力は、写真なんかでは三分の一も伝わらない…。
でも解説きちんと聞いておいたら良かった。勿体ない。
ここも、上まで登ったら、帰りは内部の階段を使って降りるパターン。
その後、イエスが盲人を癒したというシロアムの池へ。
最後の晩餐の部屋へ
さて、昼食をとった後は、半日お世話になった女性ガイドさんと別れて、いつもの男性ガイドさんの引率で同じく旧市街にある最後の晩餐の部屋に向かいます。
ここは、名前の通り、イエスキリストが最後の晩餐を弟子たちと取ったとされる場所。因みにガイドさんによると、有名なレオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」をはじめとする西洋絵画に描かれている最後の晩餐の様子は間違いで、椅子とテーブルは使わずに、敷物の上に寝そべって食べていたのだろうとのことでした。
ここでも別の国の巡礼団が聖歌を歌っていて綺麗だった。
鶏鳴教会で御ミサ
この日の御ミサの場所は鶏鳴教会です。
あれですよ、「聖☆おにいさん」で出てきた「3回私を知らないと言ったなー!(パンチ)」の場所ですよ。まさか、イエス様もペトロも2千年後に日本のギャグマンガのネタにされているとは思うまい。ぺとろんドンマイw
因みに表の階段を上ったところには件のぺとろんとニワトリの像まであります。
ここの教会はフランス系とのことで、本当にきれいだった。
外観からしてかわいいし、モザイクの色合が夢かわいい。そして、特にかわいかったのが、お御堂です。
色がゆめゆめしくて、鮮やかでほんとうにかわいかった。
本当は、この下の小さいお御堂で御ミサの予定だったのですが、急遽こちらの大きいお御堂を使えるようになり、すごく嬉しかったのを覚えています。
トラムに乗って夜遊びへ
さて、この日は比較的早めに解散になったのですが、元気のある人たちだけで、トラムに乗って夜遊びに行きました。
まあ夜遊びと言っても、お土産物を買いに行くだけの健全なお出かけですがw
でも、観光バスではなくて、トラムに乗って、ガイドイヤホン外してお出かけするのはすごく刺激的でした。
私は海外旅行に行く場合、個人旅行が多いので、現地での移動は、それこそトラムとか電車とかバスを使うので、このように現地のトラムに乗って夜の街を歩くというのは実に「外国に来た」感があって楽しかったです。
至れり尽くせりのバスツアーはとても親切でありがたいけれど、このお出かけは一番「海外」を五感で味わえた気がします。
帰りに使ったタクシーの運ちゃんにボられそうになったのも良い思い出……。
連れて行ってもらったアルメニア人経営の陶器屋さんでは、私は何も買わなかったけれど質の良いものを色々見ることができて目の保養になりました。
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