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イスラエル研修備忘録3 2日目 エルサレム 十字架の道行き編①

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11月19日。
ホテルで一晩休んだ我々は朝の6時半から朝食、8時にはホテル出発という強行軍です。
ちなみにこのスケジュールは巡礼中変わることなく、毎朝6時半から朝食で8時までには(早い時には7時半くらいには)ホテル出発という中々ハードなものでした。メンバーには高齢の方たちも多かったけれど、皆さん我々若者よりもお元気でした。
因みに前日まで飛行機酔いと時差ボケで絶不調だった私も、一晩寝て朝ごはんをたっぷり食べたらケロリと元気になりました。よかったよかった♪

因みにこの日は土曜日。ユダヤ教の安息日に当たるので、普段より道は空いていたそうです。
これはガイドさんに教えてもらった話ですが、ユダヤ教の安息日は金曜日没後~土曜日没までなので、金曜の日没に帰宅が間に合わなかったユダヤ人は車を置いて歩いて帰るはめになるそうです。日本では考えられない光景ですね。

オリーブ山近辺

オリーブ山展望台

まず連れてきてもらったのがオリーブ山の展望台。

見れば、ガイドブックとかエルサレムの写真集とかの表紙でよく見かける光景が広がっています。
この柔らかい色合いの街並みは、建物の壁をエルサレムストーンと呼ばれる石で統一しているおかげで、整っているとのことです。
そう言えば私の地元の京都も特別風致地区は壁の色と瓦の色が厳密に決められていました。古い街並みの景観を守るためにはどの国も色々工夫しているんやなあとしみじみ。
実はこの場所、前回も来たのですが、その時はこの眺めを見せてもらっても「ふーん、写真写真」みたいな感じで、そこまで感動はしなかったんですが、今回はこの眺め見て月並みな言い方ですが、めちゃくちゃ感動したんですね。
日本では絶対に見ることができない壮大な光景を見て、圧倒されたというか。若いころよりも感受性が豊かになってるんかなあ…。
本当に素晴らしい光景でした。

主の涙の教会で御ミサ

続いて連れてこられたのは主の涙の教会。主が泣かれた教会とも言うそうです。

このように屋根が涙型のようなアーチになっています。
中から見るとこんな感じ↓

こじんまりとしていたけれど、とても美しい教会でした。
この教会で御ミサ。

外にでると、教会の庭でも別の巡礼団が野外ミサをしていました。
ミサのラッシュだなあと思いました。エルサレムって巡礼団がめっちゃ多いんですよね。
世界各国から、中には一生に一度くらいの覚悟で臨んでいるような方も多く、信仰の熱量を感じました。

ゲッセマネの園と万国民の教会

御ミサを終え、次はゲッセマネにある万国民の教会へ。

最後の晩餐後キリストが訪れたとされる場所です。
めちゃくちゃモザイクが綺麗で、荘厳な教会でした。

最後の晩餐後、キリストがゲッセマネで祈りを捧げていたら、弟子が皆寝てしまっていたという聖書の記述について、師匠の処刑の前夜なのに弟子たちはなぜ寝ることができたのかという話が興味深かったです。ガイドさんが「十二弟子は元漁師なのでめっちゃ酒飲みだから、多分酔って寝てたんでしょう」と独自解釈をお話されてたんですが、その話を聞いて神父様たちがイラっとした顔をされていて、私個人的にはちょっと面白かったです。
他にも本当に悲しい時には眠ってしまう、という解釈もあって「なるほどなあ」と思いました。

ゲッセマネの園にはオリーブがいっぱい生えていて綺麗でした。

その中に、二千年もののオリーブがあります。つまりイエスが生きていた時代に生えていたオリーブ、イエスを知っている木ということで大事にされているそうです。

↑がその樹齢二千年のオリーブ。
なぜ金網で囲まれているかというと、イエスを知っている木ということで、木の皮をはいでいく巡礼者がいたためとのことでした。
それは木がかわいそう。日本の御神木とかとはまた全然違う扱いで、こういうところにも文化の違いを感じました。

ヴィアドロローサ

先に聖墳墓教会をつまみ食いした話

さて、エルサレムのランドマーク、ヤッフォ門の写真を撮った後は、お昼休憩。
アラブ系のレストランでピタサンドでお昼ご飯です。

このお店はアラブ系。なぜならその日は土曜日でユダヤ人は安息日だからです。
お店のおじさんに「トーダー(ヘブライ語で「ありがとう」)」と言ったら、「お嬢さん、アラブ人には『シュクラー』って言ってね」と教えてくれました。なるほど、賢くなった。色々親切なおじさんでした。

お店ではオウムが飼われていた。色々面白いお店でした。
お昼休憩後、少し自由時間。もう一度ヤッフォ門をじっくり見に行くかー、などと言っていたところ、一緒にご飯を食べていたうちの会社の会長が「なあなあ、今のうちに先に聖墳墓教会行かへん?」とおっしゃいます。
確かに、聖墳墓教会はこの旅行の一番重要箇所、せっかくだから先にゆっくり見に行きましょうか、と同じテーブルでご飯食べていた社員たちで聖墳墓教会を見に行くことに。

という訳で、先に聖墳墓教会にお参り~。
以前来たときには、コロナ禍前でめっちゃ混んでいた上、時間もなかったので大急ぎで写真だけ撮った記憶があった、聖墳墓教会。
来て思ったことは「あれ? こんな教会だったっけ?」ということ。
記憶と違う。
そして、以前来たときは急いでいたので祭壇の前まで行けなかったのです。ゆっくりお参りできて良かった。
一緒にお参りした同僚のマコちゃん(クリスチャン)が、「ここに来ることができて感動で震えてる」と言っていたのが印象的でした。
やっぱ信者の人には特別な聖地なんだなあと。

ちょっと長くなってきたので、ヴィアドロローサ編は次回に続くで!


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