「ナマケモノ物語」 其の淕 「愛が引き寄せた奇跡」
『ナマケモノ物語』の続き
ちょうど一年前。たまたま訪れた猫カフェで、予期せぬ出会いがありました。
それが「ナマケモノ」のナマちゃんです。
しかし、その猫カフェは、私たちが行った翌日から臨時閉店となってしまい、そのまま閉店となってしまいました。一目惚れしたナマちゃんと会える機会を失ってしまい、ナマちゃんとの別れと出会いを描いたのが、『ナマケモノ物語』でした。
紆余曲折あって、ナマちゃんとの別れがあってから4ヶ月。ついに再会を果たすことができました。ナマちゃんと再会できたことで、『ナマケモノ物語』は一つの終わりを迎えましたが、ナマちゃんへの思いが途絶えたわけではなく、ナマ活は続けていました(笑)
その後は、ナマ活を紹介した『ナマケモノ日誌』や、最近ではナマケモノ動画を紹介する『ナマケモノ通信』を始めました。
『ナマケモノ物語』とは、あくまでナマケモノのナマちゃんにまつわる物語です。
「ナマちゃん」のその後
前置きが長くなりましたが、つまりは、「ナマちゃん」に関わる出来事があったのです!!
簡単におさらいします。
・2020年7月に、「猫の王様」という猫カフェで、ナマちゃんと出会う。
翌日からお店は閉店してしまい、ナマちゃんは行方知れずに。(其の壱)
・元スタッフの方の情報で、「猛禽屋」さんに引き取られたとのこと。(其の弐)
・ナマちゃんらしきナマケモノの写真が、とある動物カフェのHPに掲載。(其の肆)
・2020年11月、「猛禽屋」が出展している「東京レプタイルショー」に参加。
そこでついにナマちゃんとの再会。(其の伍)
その後、8ヶ月が経ちましたが、ナマちゃんの情報は、「猛禽屋」さんにいる、という所で止まっていました。誰かに買われていなければ、猛禽屋さんにいるのだろうと。
猛禽屋さんは、ナマケモノを数匹販売していて、売れたからと言って、それを公表するわけではないし、ナマちゃんがどうなったかは、わかりません。ナマちゃんをお招きしたい、という思いもありますが、現状では難しい為、どうすることもできません。
誰かに飼われるなら、せめてお店とか会えるところに引き取ってもらいたいと思っていました。
『ナマケモノ物語』が完結した後、千葉の「ねこのす」や神戸どうぶつ王国、川崎水族館、千葉県印西にあるMoff Animal Worldと、ナマ活をしてきました。
そんな中、「埼玉こども動物自然公園」で、ナマケモノの赤ちゃんが生まれたという情報が入ってきました。
せっかくの連休で、今のうちしか赤ちゃんのナマケモノは見られないので、行こうかと思ったのですが、「連日猛暑が続き、ナマケモノも暑さでぐったりしていて、あまり見られないかも知れない」という情報があり、だったらまた千葉のMoffに行くことに、昨日行って参りました。
再び、Moff Animal World印西店へ
5月に行った時は、『ナマケモノ日誌』として、紹介しました。
前回は、3人いるナマケモノはほとんど寝たままだったので、今回も寝顔を楽しむくらいの感覚でいたのですが、お昼過ぎに到着して見に行くと、一番小さいフォフォ君がおらず、2人のナマケモノが、元気に動いているではありませんか!
早速カメラを取り出し、撮影モードに。ケージを飛び出し、愛嬌を振りまくナマケモノに癒されまくりました!
5月の時とは大違い!それも、スタッフの方と話していたら、フォフォくん以外の2人は、5月はまだお店に来たばかりだったそうなので、まだ馴染めていなかったのかも知れません。今や、元気に動き回り、しょっ中脱走もしているんだそう(笑)
2人のナマケモノを撮影していたら、裏から抱っこされたフォフォ君登場!!
皆集まって、背中をなでなで。サービスタイムが始まりました。
今回は、寝ている時間がほとんどないくらい、元気に動いていて、ナマケモノのケージの隣はミーアキャットなんですが、ミーアのケージに侵入して、我が物顔で居座るナマケモノがいました(笑)
その時です。
そのナマケモノは、どことなく「ナマちゃん」に似てると話していたのですが、頭を抱えるような、「ナマちゃん」の見慣れた仕草をしていたのです。
「あれ、ナマちゃんじゃない?」
妻が言いました。
「確かに似てるけど、流石にナマちゃんってことは・・・。いや、でもそう言われたら毛並みの感じとか色合いが、ナマちゃんに似てるね。もうナマちゃんにしか見えないわ・・・」
どうでしょう?「アーッ」と言ってるような頭を抱えるポーズ。
そこに、スタッフの方が現れて、4月にやってきたという話を聞きました。詳しいことは社員の方が知ってると話していたら、ちょうど社員の方が通られて、私は質問しました。
「この子って、猛禽屋さんから買われたんですか?」
「そうです、猛禽屋さんですよ!」
間違いない、ナマちゃんだ。
目の前にいるナマケモノこそ、探し求め続けた「ナマちゃん」だと確信した私たちは、社員の方とナマちゃんとの思い出を話しました。
そして、3人いるナマケモノは、フォフォ君しか名前が決まっておらず、仲良くなったスタッフさんから、「まだ名前が決まってないんですよ。いい名前あったら言ってくださいw」と話していて、ナマちゃんは、「ナマちゃん」と呼ばれていたことを伝えると、その社員さんは、「ナマちゃん」と呼んでくれました。
名前が決まっていなかったナマケモノは、「ナマちゃん」に戻れたのです。
名前が正式に決まったかどうかはわかりませんが、私たちは、また「ナマちゃん」に会うことができました。もっと言えば、5月の時点で会えていたんです。ただ、床でずっと寝ていて、ほとんど動かなかったので、わかりにくかったですが、今写真を見たら、「ナマちゃん」だったことがわかります。
ナマちゃんに初めて会った時、その猫カフェでは放し飼いで、木にぶら下がっているよりも、床に寝っ転がってじゃれて遊びました。よくよく思い出したら、ナマちゃんは床慣れしているし、床が好きでした。
(1年前のナマちゃん)
言い訳にしかなりませんが、それでも昨日「ナマちゃん」であることがわかったことに意味があると思います。昨日は、可愛い顔をたくさん見せてくれて、遊びました。
ただ、基本的にナマケモノに触ってはいけないので、近付くと「1〜2mは離れてください」と注意されます。私は何度も注意されてしまいました(^^;
そりゃ、ナマケモノに何かあってはいけないし、客が噛まれただの傷ができたりしたら、お店としても問題になってしまいますからね。何度も注意したスタッフさんには、私は嫌われたことでしょう(^^;
なので、行った際には距離感や接し方は気をつけなければなりませんが、ナマちゃんだとわかってからは、付きっきりで過ごしました。
帰り際も、仲良くなったスタッフさんと色々話して、「ナマちゃんをよろしくお願いします」と託すこともできました。
ナマちゃんは、スタッフの方からも気に入られていて、もう1人のナマケモノは、ちょっと活発すぎて、手を焼いているそうです(笑)。
ちなみに、自分からケンカをふっかけたりするそうで、「ヤカラ」と陰で呼ばれているそうな(笑)。なので、名前が決まるまでは、ヤカラくん(仮)と呼ぶことにします(笑)
ナマちゃんも、当初は凶暴だったから、売らずに猫カフェで飼うことになったんだそうです。初めて会った時も、何度も威嚇されたものです。その後、「猛禽屋」さんで優しく飼育され、Moff Animal World印西店に来て、優しいナマケモノになったようです。
何より、動き回って元気そうにしてくれているのが一番嬉しいです(^^)
Moff animal world印西店に行こう!
1年前に出会ったナマちゃんは、1年後、違うお店再会できました。
「せめて、会えるお店に引き取って欲しいね」
そう妻とも話していましたが、この1年、ナマちゃんを忘れた日はなく、スマホの壁紙はナマちゃんだし、夫婦でナマケモノ遊びをしたりしています。
そんな、ナマちゃんへの思いが、ナマちゃんをMoff animal worldに引き寄せたのかも知れません。また、ナマちゃんに会えるのですから。
家から1時間ちょい。一年前のことがあり、絶対に「また会える」なんていう保証はありません。「新店舗ができれば、お引越しするかも知れない」とも言われました。それでも、「また会える」というのは、奇跡のようなものです。
『ナマケモノ物語』が紡いだストーリーは、奇跡に繋がっていました。
今後は、月1くらいで遊びに行きたいと思っているので、『ナマケモノ物語』としてか『ナマケモノ日誌』かはわかりませんが、定期的にコラムで配信したいと思っています。お店としても、清潔に保っていて、色んな動物と触れ合えることができるので、ご家族の方はもちろん、大人でも楽しめる癒し満載の室内動物園ですよ!
そして、Sakura Animalsさんを倣って、私もナマちゃんのYoutubeチャンネルを開設しようと思います!
動画も配信したら、『ナマケモノ通信』で紹介したいと思いますので、またお知らせいたします(^^)
世のナマケモノが、幸せでいられますように。