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コードギアス名言Vol.26「人は理屈ではなく、奇跡に弱いものなんだよ。」

物語と名言

「行政特区日本」の式典当日、ゼロが来るはずないと思われていたが、意に反してガウェインに登場し、ゼロが現れる。そして、ゼロはユーフェミアと二人きりで話をしたいと申し出、その正体を知るユフィは、周りの反対を押し切り快諾する。ゼロが武器を所持していないかを調べ、二人は建物の中に入る。そして、会場の周りには黒の騎士団が潜んでいた。藤堂は、ゼロが群を伏せていることの意味をわかっているのだった。

ゼロは仮面を取り、セラミックと竹を利用したニードルガンをユフィに向ける。

「ルルーシュ、あなた撃たないでしょ?」
「そう。俺は撃たない。撃つのは君だよユフィ。」

戸惑うユフィだったが、その時、何らかの異常が起こる。スザクはC.C.の存在を認識する。そして、C.C.もスザクが王の器を持つ者かと思い、接触を図ろうとする。

ブリタニアの皇女がゼロを撃つことで、暴動を引き起こし、皇女の名を地に堕とし、ゼロが殉教者となる。ルルーシュは「上から一方的に平和を押し付けるなら、クロヴィスと同じだな。」とユフィの考えを否定する。

撃たれたゼロは、「生死を彷徨い、奇跡の復活を遂げて讃えられる。」そう言い、今回の名セリフ。

「人は理屈ではなく、奇跡に弱いものなんだよ。」

そう言い、ニードルガンをユフィに渡す。

名言の意味

この辺りは重要なシーンなので、細かく刻んでいきます(笑)
ルルーシュは、ユフィにギアスを掛けて自分を撃たせることで、皇女を失墜させ、自らは復活という「奇跡」を起こすことで、まさに日本の救世主になるというものです。「人は奇跡に弱い生き物」と言っていますが、人類の歴史を見ても、人は様々な奇跡を見たり、起こしたりしています。特にそれは、「神」「救世主」と呼ばれることもあり、神として崇められます。つまり、宗教の教祖になるような存在は、何かしらの奇跡を起こしているので、崇められるのです。

病気が治った、海が割れた、パンが出てきた、死人が生き返った、十字架で死んだはずなのに、後に復活したなど、そう言った奇跡を垣間見て、人々はその存在を信じ、神となり、宗教という組織ができていきます。遥か昔では、今では当たり前になっていることでも、魔法でも使っているような、奇跡でも起こしているようなことが沢山あるでしょう。

現在、少年ジャンプで掲載されている『Dr.STONE』という作品では、人類が石化してしまい、原始化してしまった3700年後、主人公の千空が科学の知識を使って、ゼロから文明を加速的に進める、ということが描かれていますが、未来に生きる原始人からしたら、千空の科学は妖術だと思うわけです。

科学が進化してきた現代において、メカニズムが解明していれば、そんな簡単には騙されたりはしないかもしれませんが、人は「信じる生き物」なので、たとえ奇跡には騙されなくても、詐欺には引っかかたりはするわけです。現代でも宗教はあり、大きな存在と言えますが、現代において宗教を信じる人は、奇跡を信じたからというより、奇跡的なことで助けられたことで、その恩義によって信じているのかもしれません。別に、死んだ人を生き返らせる人がいたとしても、私はその人を神だとは思いませんし、崇めません。「すげぇ〜」と思うだけです。でも、大切な人の病気を奇跡的に治してもらっり、言われた通りにして成功したり幸せになったら、信じたくはなってしまいますよね。

奇跡のタネは「ジョーカーゲーム」?

このテーマは長くなりそうなので話を戻しますが、「人は信じやすい生き物」「奇跡に弱い生き物」です。絶対的な危機を奇跡的に救われたら、コロッと信じてしまうでしょう。もちろん、救われるような奇跡が起こったら、信じてしまうでしょうが、気をつけなければならないのは、「危機」だと思っていたのが「ジョーカーゲーム」だった場合です。奇跡を前提として起こされた危機だったなら、それは詐欺と同じです。それは、規模の大小に関わりません。戦争だって、国と国の「ジョーカーゲーム」によるものです。その背景や真相を見抜けないと、まんまと「ジョーカーゲーム」に巻き込まれ、奇跡の餌食になってしまうでしょう。

今回の名言はどちらかというと、戒めとして心に刻みたい名言として残したいと思います。

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