「信じることができない。だが…自分自身だ…」僕は低めの声でつぶやいた。
「止めないと」僕はどうやって動こうかと考えていると、あることに気が付いた。「僕の魔法は暗闇、ということはここはすべて影ということ…ってことは…」僕は試しにシャドウインを使ってみると、空中に入ることができた。「やっぱり、この世界は完全に影で作られてるんだ」シャドウインは影の中に入ることができる。普通なら地面や壁の中にしか入ることができないが、ここには多分空気がない。立った意味気づいたことだが、壁などに入ることができるのではなく、空気がない場所に入ることができるのだ。ということは宇宙にいればどこにでも入ることができるし、水の中でも可能だ。だからここでも自由自在に動くことができたのだ。動くことができないはずなのに。
出る方法がなく、動き回っていると他に誰かを見た。「僕だ」一番最初には犯人の僕かと思いきや…
「シャドウボール!」「シャドウイン!何やってんだ!僕が俺か!」どうやら僕の本物だった。「いや、そっちが犯人の僕かと思って」僕は僕の方を見た。「それで、僕、僕はどこにいるかわかるか?」僕は首を振った。「とりあえず僕を見つけるか」僕たちは僕を探しにシャドウインで探し回った。しかし、中は外から見た大きさよりも意外と大きく、探し回るのに一苦労だった。
「見つけた…あ…」見つけたのは見つけた。しかし、ある問題があった。目の前には数百人ほどの僕がいるのだ。「ここまでどうやって影を集めたんだー」僕は面倒に思った。「どうせどこかの洞窟にでも行ったんじゃないそこなら?ほぼ無限に影があるし」そういってから彼は付け足した。「まあデカい洞窟ならって話だけど」僕はすべてを切り捨てるのは面倒なので1回で終わらす方法がないかを考えた。「そうだ、シャドウボールなら使えるかも」だが、僕に負けた。「いや、あれって物に当たるか光りに当たるかしないと爆発しないだろ、こんな中が空っぽのものなんかで発動するのか?」彼は1体を真っ二つに切ってみると、軽々と切れた。ダークネスソードが何でも軽々と着ることができるのは承知済みだが、中が一瞬だけ見えた。中は完全に空っぽで、とても薄い膜ができているだけだ。外から見ると普通に見えるが子のクローンはデコピンで穴をあけることができる弱さだった。
「それじゃあ…「僕はそこら辺のクローンを集め、1つのクローンにした。たくさんの内カラクローン(ないからくろーん)(中がからなクローン)を使って作ったので、それはそう簡単に壊せなかった。それにシャドウボールを打ち付けると、意外と力が強く、僕たちまで巻き込まれてしまった。さすがに死んだかと思いきや、前に誰かが出てきて助かった。「暗闇光、光り輝くシャドウウォール(影の壁)をもたらせ」その人物がそう言っただけで前に明るい影の壁ができた。その壁はシャドウボールのインパクトをすべて吸い込み、僕たちには一切ダメージが届かなかった。
「大丈夫かい、君たち」そ人物は優しそうな目で僕たちの方を見てきた。「しかしなんであんなに君たちがいたんだい?少しびっくりしたよ」僕たちはすこしだけ、少しだけ目をそらしてしまった。「そ、それは……」答えるのに戸惑っていると、向こうが答えを言った。「あれ、」その人物はにやりとした。
君たちがシャドウクリエイターでつくりあげたクローンでしょ。
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