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「いったいどうして伝説のドラゴンといわれたドラゴンのウロコを地面に敷いてるんだ!」
俺は首を深く傾げた。どう見てもただのドラゴンだった。
「あれはかつて魔王に仕えていたとも言われているドラゴンだ。僕が生きていた今までで見たことがなかった」
彼はめちゃくちゃ焦っていた。
「そこまでなのか?」捕食した時はただ単においしいとしか思わなかった。
特に強いとかは思わなかったのだった。
まあ、大きいとは思ったけど。
「ま、とりあえず違うものを用意するか…」しぶしぶとウロコを全てはがし、ダンジョンの中へと入っていった。
あそこなら地上にないものがあると思ったからだ。
「これはどうだろう?これは?」色々な意思を試してみたが、どれも綺麗にはならなかった。
「最後にはこれだけだな」俺の前にあったのは壁だった。
目の前にはクリスタルがあった。
使ってみると、結構よく使えた。
俺はそれを地面に敷きまくると、前よりもピカピカになったと思う。
「これっていうたら鏡じゃないの?」ホノに言われて俺は同意した。
下を見れば鏡のように俺たちが映し出されるのだった。
「ま、スカートをここでは履くなってことだね」僕はにやりとした。
だが、彼女は平気そうだった。「簡単、普通にその下にズボンをはけばいい」
彼女はスカートをめえ繰り上げた。そこには半ズボンがあった。黒い奴。
しょんぼりしたが、本心ではほっとした。「意外」ホノに言われて彼女を思いっきりぶった。
避けられて逆にぶられたのはブタれたのだが。
「とりあえず、これで解決だ」俺はそのまま飛び降りた。
とりあえず羽が作れるからそれをグライダーのようにして空中を飛んでいった。

そのころ、近くにあった町は豊かだった。
警備も万端だったが、特に襲ってくる人はいない。
「こんなところに警備なんか要るのか?」一人の兵が言った。
「ああ、もしもの時を考えればいるだろ」もう一人が言った。
彼らが話していると、一人の視界にあるものが入った。
それは空を飛ぶ小さな丸いものだった。
「何だ…?あれ」彼は空を見た。
目を凝らすと、そこに居たのは…
「スライムだ!スライムが空を飛んでいる!」
彼は叫んで走り始めた。
他の兵を呼ぶためだ。
「そこまでやばいことか?ただのスライムだぞ?」
この世界では、スライムというのは最弱魔物とも言われたことがあった。
「あいつを見てみろ!空を飛んでいるんだぞ。知能があるはずだ。甘く見たらいけない」
彼はほかの兵に命じて矢を大量に放った。
初めはスライムも慌てていたようだ。
だが、いくら当てても攻撃は通じなかった。
スライムはだんだんと飛んできた矢にわざわざ飛び始めた。
「何をしてるんだ…」兵たちにはスライムのすることが全く理解できなかった。
どんどんスライムは近づいてくる。
「どうして矢が通じない!特別なクリスタルで作った矢なんだぞ!」
その矢はどんなものでも貫くはずの貫通クリスタルだった。
「どうしてだ…あれを取り出せ!」彼が命じると、中から大砲が現れた。
それを見ると、スライムはすぐに方向転換し、戻っていった。
「本当にあいつは何者なんだ…」彼らはいつか、知ることになるだろう。
いつかというのはまだだれもわからない。

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