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ここかな…? 私は学校の前に立っていた。
新入生としてきたが、お母さんが仕事で忙しいから一人で来ないといけなかった。
めちゃくちゃ緊張したけど、心を落ち着かせた。
「大丈夫…ほかにもたくさんこんな人はいるんだから…」私は深呼吸して学校の中へ足を踏み入れた。
私が入りたい部活は演劇部だ。私は演劇が好きだし、前も演劇部にいたからこの部活を選んだ。
機能もらった説明書にはまず部活を見に行けと書いてあった。帰宅部以外は。
どうやらほとんどの部活はもう始まっているらしい。
私はおどおどとしながら自分の靴箱の前へ行き、靴を中に入れると新しい上靴を履いた。
「あれ?転校生かな?」そこには一人の男子が立っていた。
多分先輩になる人だ。
「は、はいッ!」私は緊張しながら答えた。
彼はにっこりと笑ってきた。「それなら演劇部はこっちだよ~」
私は慌ててバッグをまた持ち、彼を追っていった。
「というかどうして私が演劇部に入ると分かっていたんですか?」
彼は少し頭を悩ませていた。大体二分ほどだ。
「勘だ!」それを聞き、私はぽか~んとなった。
「勘で普通、演劇部ってわからないですよね!」彼はエヘヘ、と笑った。
「そこまでほめなくてもいいのに~」私は素早く突っ込みを入れた。
「ほめてません!」私はため息をついた。
だが、彼といれば面白いことが起きそうだと思った。
「ドヮ!」横から先輩が消えたのだった。
いったいどこに行ったのかと思えば、地面で転んでいた。
「いたタタ…誰だよ!こんなところにバナナの皮を置いた奴は!」
私はプッと吹き出してしまった。確かに普通の生活はできそうにない。
だが、面白い人生を送れそうだと私は心の中で思った。
「全くもう…」彼はバナナの皮を拾うと、裏を見た。「何だ?」
そこには文字が書いてあった。『これに滑った人は、次の人を滑らせてください』
彼はそれを読むと、また地面に置いた。「僕だけが引っかかるなんて納得できない!」
彼はそのまま歩き始めた。だが、5歩ほど進むと、くるりと回り、走り始めた。
「そういえば…ギャ!」彼はまたバナナで滑ったのだった。
今度は私も耐え切れずに笑い始めた。「ちょっと!笑わないでよ!ただ…二回滑っただけじゃん…」
彼はめちゃくちゃ落ち込んでいるようで、かわいかった。
「と、とりあえず、部活に行くよ!」その時、私はあることに気が付いた。
「そういえば、どうしてここにいるんですか?部活はどうなってるんですか?」
とっさに彼がゴミ箱に命中させようとしたバナナの皮が違う方向に飛んで行ってしまった。
それは見事に当たったのだった。一人の部屋から現れた女子に。「あ…」彼の顔を見れば、やばいことだというのは簡単にわかった。
「おい、岸田~…」彼女の目から炎が漏れ出てきた。「お前な~…あ、転校生?ようこそ!演劇部へ!」彼女は私に気づくと、雰囲気が完全に変わった。
「入って入って~」彼女がまた先輩を見た時、目の色が変わった。「後でじっくりと話をしましょうね~…」先輩はしょんぼりと頷いた。
「私の名前は星田園子、こいつは岸田雄介。私は部長で彼は…なんだっけ?」岸田先輩は星田先輩をにらんだ。「ちょっと!僕は…えっと…まあ、いいか」
2人とも忘れていたのだった。「自分の役割を知らなかったらやばいじゃん!」私はため息をついた。本当におかしな生活になりそうだったからだ。
「ハ~…」

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