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これはもう一度出しましたが、毎週出したいのでこれに入れました。
もう書いてあるのはここに出しますが、続きは2月2日に出します。


「おはよー」金曜日、学校に到着すると、友達が声をかけてくる。「おはよう」答えてから教室に入った。椅子に座り、暇になる。椅子で何もすることがなく、まどから空を眺めている。チャイムが鳴り、授業が始まる。教室は静かになり、先生が入ってくる、クラスの静かさを見て先生は安心していた。「それでは出席をとります」先生は出席を取り出した。「それでは始めの授業に行きましょう」一番最初は英語だ。英語の教室は一番遠い移動教室だ。と言っても移動するのは理科、音楽、図工、英語や体育ぐらいだろう。

「それではこれは何でしょう」テレビには時計が移された。数人手を挙げ、1人が当てられた。彼はこの教室で一番の人気者だ。勉強もできて運動も抜群、とくに目立つのは彼がイケメンだからだ。体の体質がいい。腰は普通にすらりとしていて、髪はいつも整っている。背は高めで、いつも手には腕時計を付けている。その腕時計はアナログだ。彼は時間を管理するためにつけているといっている。
だが、突然放送が鳴った。『4年生の皆さん、今すぐ帰宅してください』皆は数秒ほど沈黙に落ち、歓声で盛り上がった。その時悟った。「このクラス、勉強、嫌いなんだな」
意味が分からないが、とりあえず帰ることにした。この学校は特別で、ランドセルではなく普通にリュックサックを許されている。勿論ランドセルを持ってくることもできるが、ほとんどの人は普通のリュックサックを持ってきている。
リュックサックを持ち、靴に履き替えてから家に帰り始めた。「いったい何だったのだろうか」そう考えながら帰っていると、女の子が立っていた。汚れていて、はだしだ。目には光りがなかった。迷子なのかと思い、声をかけてみることにした。「ねえ君、迷子?」しかし、その回答は意外だった。「私を拾ってください」彼女の目が光りを少し取り戻した。「え?」きょとんとし、彼女をもう一度見た。「いま、何て?」「私を拾ってください」「え?えー!?」信じることができなかったが、ほっぺを捻ってみると痛かったので夢ではないことがわかった。
これが拾った女の子と過ごす日々、開始だった。

彼女との出会い

「どういうことかな」僕は信じることができなかったが、彼女の推しに負け、拾うことしかできなくなってしまった。お母さんなら拒否してくれるかっと思って家に帰ってみると…
「あら、可愛い子ね、え?拾ってほしいって言ってるですって?いいじゃないの。世話を頑張りなさいね」僕はあることを思い出した。
そういえば…お母さんもおかしいんだった。前だって子犬が来た時何の不思議もなく餌をあげたんだよね。そのせいでお母さんになついちゃって。まあそれからすぐに持ち主が来たからよかったけど。 僕は2人にまで言われ、挫けてしまった。「とりあえず汚れてるから洗わないとね。それじゃあこっちに来てね、洗ってあげるから」お母さんが誘ったが、彼女は僕の袖を素早くつかんで離さなかった。「お兄ちゃんにしてもらいたい」僕はきょとんとした。「お、お兄ちゃん?」僕は少しの間拒否したが、彼女がねだってきてあまりにも可愛かったため、可愛さに負けてしまった。
「とりあえずこれでも着て」彼女が脱ぎだしたのであわてて僕の下着を渡した。僕より彼女の方が小さかったので体は隠すことができるだろう。「お願いします」彼女はシャワー室にあった椅子に座って僕に髪を突きつけてきた。髪を洗ってもらいたいのだろう。「それじゃあ…」僕はまずはシャワーの水で彼女の髪を洗い流した。洗い流すと、次はシャンプのついた串でぐちゃぐちゃになっている髪を研ぎ始めた。髪をまっすぐ戻すのはとても時間がかかった。しかし、直している間にシャンプで髪もきれいになり、とてもかわいくなったと思う。
「でも服はいったいどうしようか…別にいいのはないし」そう考えていると、お母さんが戸を開けた。「それなら買いに行けばいいじゃないの」僕はびっくりして椅子から飛びのいた。「びっくりした、驚かさないでよ」僕は怒ったが、それはいい考えだとも思った。「でも出るときに彼女を1人にするのは止めた方いいと思うえどどうしたらいいのやら…」すると、迷いもなくお母さんは提案を出した。「それならヒカルの服を貸したらいいんじゃないの?」僕は一瞬びっくりしたが、それ以外方法がなさそうだったので賛成せざるを得なかった。「これでいいかな」僕が選んだのは黒い半ズボン、なぜか持っていたピンクのTシャツ、僕の小さくなって閉まっていた黒い靴、僕が小さくなって着なくなった水色のジャンバーだ。彼女には僕が小さくなって着なくなった服がぴったりだった。
「それじゃあ行こうか」僕はお母さんに言ったが、僕と一緒に行くことになった人は…彼女と5万円札だった。お母さんから聞いたことは女の子がきれいな服を好むということだ。なので、彼女の服のために何と5万円を渡され、お母さんは用があって行けないといわれた。しかし、僕からしたら彼女と2人っきりになれと言っているのと同然だ。
僕は全く女の子のセンスのことは分からないので僕の友達に聞こうと思った。「もしもーし」僕は彼女に電話をかけた。「ん?どうしたの?」向こうが応答してくれて嬉しいと思った。「ちょっと家に来てくれる?」彼女は一瞬で「了解」と言い、それから5分もかからないうちに家まできた。自転車で。「え?何で自転車?」しかし、彼女は答えずにどうしたと聞いてきた。「ちょっと彼女のことで…」僕は横でじっとしている彼女を見た。「え?まさか妹?可愛いい」彼女はかなり驚いていた。勿論だろう。友達に妹がいたとか聞くとびっくりするだろう。「い、いや…」だまそうとしたが、だます前にそこを突かれた。「まあいてもおかしくないわよね」こういわれると、その考えを変えることはほぼ不可能だ。「まあそういうことでいいよ」僕は面倒なので仕方なくそういうことにしといた。だが、僕が自転車に乗ろうとすると、あることに気が付いた。彼女が僕の袖を持ったまま離さないのだ。これじゃあ自転車に乗ることができなかった。「しかない」僕はまた、仕方なく歩いていくことにした。「ごめんね、歩かせてしまって」彼女は気にしていないらしい。「大丈夫よ。それよりとてもなついているのね。名前はなんていうの?」僕はぎくりと驚いた。
そういえば名前決めてなかった… 「穂香(ほのか)です…」彼女は自分の名前を持っていたのだ。「可愛い名前ねー」彼女はホノカをじろじろと見た。「それより着いたぞ」僕はとりあえず話をそらすことに手を入れた。彼女は話し出すとなかなか話を終わらせないのだ。前にそれで1時間半も話された。商店街で買い物はすますことにした。ここには服屋さんが沢山あるだからだ。「とりあえず入ってみるか」1つの店に入ると、数えきれないほどの服がハンガーにかかっていた。「いったいどれにしたら…ねえ、どれがいいと思う?」彼女は1回服屋を回り、一枚の服を取り出した。「2、2万円!?いやいやいや、そんな高いもの買える?」しかし、彼女は得意げに説明した。「女の子はファッションにこだわるのよ。それじゃあ着てみましょうねー」まるで5歳いかに話しているかのような口調だった。「そういえば何歳?」気になって聞いてみると、「9です」僕たち2人は驚いた。僕たちと同じ年齢だからだ。「そ、そうだったんだ」僕よりも彼女が驚いていた。口調も戻り、年下という感じではなくなった。「とりあえずこれを着てみて?」彼女は服を突き出したが、ホノカは僕の袖を持ったまま服を受け取らなかった。「お兄ちゃんが選んで」「え?」僕は面倒に思った。女の子のセンスなど分からない。僕はとりあえず黒いジャージ、黒いスカート、黒いローングTシャツに白い下着を選んだ。靴は僕のおさがりで大丈夫だろう。「本当にセンスがないわね…」値段はジャージは4千5百円、スカートは3千4百円、ローングTシャツは2千6百円、下着は千円だ。「まあ他のを試して…」僕が歩いて行こうとすると、ホノカが僕の手をつかんだ。「これで…いいです」彼女がいうなら…と5万円持っていたがたったの1万6千円ですましてしまった。
その後、お母さんにあーだこーだと言われたが、ホノカが一瞬で話を終わらせた。

しれから土曜日は大変だった。僕を彼女は話さないので食べるときも慣れない左手で食べる羽目になった。しかし、日曜日は僕が1人で家にいた。留守番を頼まれ、ホノカはお母さんとどこかに行ったのだ。その時間はテレビを見たり宿題をしたりで平和だったが、2人が返ってくるとお母さんは何か重いものを持っていた。それが一体何かを聞きたかったが、お母さんは内緒にして教えてくれなかった。なので、僕はその中身を知ることができなかった。
そういえば言ってなかったが、ホノカは僕と寝るのであった。金曜日の夜は寝ることができなかったが、土曜日はだいぶ慣れた。

そして月曜日、「それじゃあ行ってきまーす」僕が出ていこうとすると、ホノカが一緒に出てきた。「どうした…ってえ!?」彼女の後ろにはリュックサックをしょっていたのだ。「まさか…学校に来るのか?」僕がポカーンとしていると、お母さんが顔を出してきた。「そうよ。これからホノカをよろしくね。あ、そうだ。ホノカ、今からフルネームは星野穂香よ」ホノカはコクリとうなずき、僕の袖をまた持った。学校に着くと色々面倒だった。僕を持つ腕力はとても強く、外すことができなかった。そのため、僕は彼女と一緒に前へと行く羽目になった。一応いうが、僕のお父さんはこの学校の校長先生だ。お母さんはお父さんを推して同じクラスにし、僕と横の席に行かせたのだ。「なぜ…」この学校では2つの机がくっついている。そしてクラスの机で言えば3×5だ。そしてクラスメイトで言えば6×5。そしてちょうど僕の横が開いていたから運がいいといっていいのかは分からないが僕の横になったのかもしれない。しかし、他にも2つ秋場所があったので多分お母さんがわざと僕の隣を選んだのだろう。一番驚いたのは彼女のためにすべてがそろっていた。教科書、文房用具、リュックサック、黄色い帽子などとすべてがそろっていた。これを1日でやり遂げたとは思えないが、そうに違いない。それ以外に考えることができないからだ。彼女が家に来たのは3日前、土曜日はずっと家にいたからだ。2時間目のあtの10分休みにもずっと僕を持っていた。
授業中には書かないといけないので持っていなかったのはよかったが、彼女を見ていて分かったこと、いや、察したことが1つだけある。「ホノカって…天才?」最初は何も知らなかったが、教えられたことは1回聞いただけで完全に記憶してしまった。練習すれば足し算、引き算掛け算を覚えてしまった。例えば9百5十7×2百9十6をたったの16.82秒で終わらしてしまった。今じゃ僕よりも頭がいいかもしれない。

「よお、ずっと持たれてるな」僕は友達にからかわれた。「仕方ないだろ、したくてしてるわけじゃないんだから」ホノカは僕がかった服ブラックを着ている。夜には影に溶け込みそうだ。寝るときはお母さんが気づいたら持ってきていたパジャマを着ていた。これは水色に水玉模様がついている、少し明るめのパジャマだった。「少し解いてに行ってくる」僕はさすがにトイレまではついてこないだろうと考えてトイレに行くといったが、ある問題が起きた。「私も入ります」僕は今までより驚いた。「い、いや、これは男子専用のトイレだし…ホノカは女子だから無理だと思うけど…」僕がそう言うと、彼女はしょんぼりと手を離した。「はい…」僕はササっと入り、すました。手を洗って出てくると彼女は待っていて、僕の手を握った。「本当になついてるわね」僕の金曜日の夜に来てくれた友だちは僕たちをじろじろと見た。「ㇶッ」ホノカはサッと僕の後ろに隠れた。「ちょっと、ホノカが怖がってるじゃないか」僕はなぜかそういった。「いい兄になってるじゃん」彼女は生き生きと僕たちの方を見た。「そ、そうかな…というかマリナこそそこまでなつかれていないのがおかしいよ」僕はびくびくと怖がっているホノカを見た。「可愛いね」そう僕が言った途端に彼女は明るくなった。「ありがとうござます、お兄ちゃん」マリナはショックのあまりに地面に膝をついた。「ほ、本当になつかれているのね…」ホノカは僕にハグをしてきた。「…」彼女の手は小さく、僕の両手でくるめそうだった。
「それで何をするの?」マリナは僕を見てきた。僕はあるアイディアを思いついていた。「ちょっと教室に来れるかな」僕たちは黒板の前に行き、黒板に書こうとした。だが、ある問題があった。ホノカが僕の右手を持っていたため、書けないのだ。「ちょっと手をのけてくれないかな」頼むと彼女は、とても悲しんでしまった。「あれ~?悲しませてしなってるよー、どうするのー?」マリナはニヤニヤと見てきた。「ま、まあ左の手ならいいよ」彼女はぱっと明るくなり、左に移った。「ほ、本当に機嫌を取り直した…」どうやら僕が困るかと思ったのか、しょんぼりとした。「それじゃあこれを解ける?」僕は黒板に書いた。
738+262 少してこずるかと思いきや簡単に解いた。「答えは千です」僕はびっくりして問題を見た。適当に書いたが、ぴったりになるとは思わなかったからだ。「それじゃあこれ」僕は問題をかいた。しかし、すべて暗算で答えられた。「や、やっぱり…」僕は彼女が天才だということを確信した。「あ、チャイムが鳴ったね、席に戻るか」僕たちは自分の席に戻った。これは算数だった。算数では最近ずっとテストばかりやっていた。だが、僕たちは簡単に終わらせてしまった。そしてその後はホノカが僕の腕をずっと持っていた。「授業中だよー…」僕はできるだけ小さな声で彼女に知らせた。「大丈夫です、見つからないので」彼女は自信満々で言ったが、僕はこう思っていた。(だからそれが問題じゃないの)少しすると時間が終わった。「それではテスト用紙を集めます、後ろから集めてください」僕は立ち上がり、左から前にいるクラスメイトの用紙を集めようとしたが、僕と同じ場所にホノカが入って来た。「ちょ、向こうから髪を集めないと」しかし、彼女は譲らなかった。なので、すこし脅すしかなかった。「向こうから行かないともう触らせないよ」僕が添い言った途端に彼女は反対側から紙を集めだした。
よかった…のか? 僕は一瞬悩んだが、とにかく回収することに集中した。「…」それからホノカは少ししょんぼりとしていた。肩の力が抜け、話す量が隥ってしまった。「どうした?」僕が聞いても「何でもないです…」小さな声でつぶやくだけだった。まるで僕がやったかのように見えてしまうので(事実だけど)僕はどうにかこの暗い空間を消そうとした。「それならこうしたらいいんじゃない?コソコソコソ…」突然後ろからマリナが僕の後ろにいた。「え!?ッ…」僕は聞いた案に対して顔がリンゴのように赤くしなっていた。「いやいやいやいや、まだ小4だしダメでしょ」僕は首がもげるほど左右に振った。「そう―?私なら喜ぶけど、まあ誰にやられるかで変わるけど…」「しかも僕たちはまだ3日半ほどの付き合いだよ?」「試してみないと割らないじゃない」その横で不思議そうに僕たちをホノカが見ていた。「どうしたの?」彼女は今のちっとも空気を読めていなかった。「?」彼女が僕を見てきた途端にマリナが僕を推してきた。「おわ!?」僕は完璧にバランスを崩し、ホノカさんにめがけて倒れこんだ。「ッッッッ!?」僕たちの…がくっついていた。僕は慌てて起き上がり、誤った。「ごめんごめんごめん」しかし、彼女はまったく気にしていなかった。「やわらかい…」僕は目をぱちくりとした。「へ?」「やわらかい…もう一回」彼女は僕に飛び込んできた。「ハハハハ」マリナは地面で笑い転げていた。僕の顔は完全にトマトだっただろう。「これは何というのですか」ホノカはマリナに向かって聞いた。「え?えーっとー…キス…」彼女は動揺していた。「どうしてするんですか」彼女が興味津々だということは分かるが、今の状況を読んでほしい。「え…えーっとー…」彼女まで赤くなっていた。「こ、恋…人…」彼女はそういうと、地面に倒れた。「あ…」僕は彼女を持ち上げ、保健室まで運ぶ羽目になった。「よろしくお願いします」僕はそういうと保健室を歩き出ていった。気づいた時には顔の赤色が消えていた。「お兄ちゃん、どうでした?」ホノカは自分が原因なのかと思っているのか分からないが顔から見て心配していた…ように見えた。「大丈夫だよ」彼女はほっとしていた。「ありがとうございます、何か悪いことした気がして…」
「そうだったんだ」僕は少し安心した。「それではお兄ちゃん、」彼女は僕に近寄ってきた。 ま、まさかまた… 僕はつばを飲み込んだ。「教室に帰りましょうか」彼女にそう言われ、僕はほっとした。「???」彼女は僕が考えていることを分かっていなかった。まあいいけど。
昼休みになった。給食が終わると、僕はいつものように席で空を眺めようと思ったが、今回は違った。周りに大群だ。「どこから来たの?」とか「何でヒカルになついてるんだ?」とか「2人はどういう関係?」とかめんどくさかった。なので、僕はホノカを担いでそのワイルドな場から脱出した。「わー、お嬢様みたーい」後ろでそうも聞こえたが、僕は気にせず走り続けた。「やっと逃げれた…」息切れながら僕は普通誰も通らない静かな廊下に来た。「別に逃げなくてもよかったのでは?」彼女はあの状況を全く理解していなかった。「いや、あれは絶対に逃げたほうがよかったよ。まあ逆に問題を付け足したけどね」僕が彼女と逃げだしたのはもう一つの理由がある。彼女が答えすぎたからだ。彼女はすらすらと台本を読んでいるかのように質問を答えていた。答えられては面倒なので彼女も連れてきたのだ。しかし彼女を担いでいて気づいたことが一つある。彼女って…「ろくに食べ物を食べてなかったでしょ」彼女はハッと僕の方を見た。「そ、そんなことないです…」しかし、僕は確信していた。「胸の骨が感じ取れたよ、それに僕と最初にあったとき、服はボロボロで髪も汚く、乱れていた。しかも靴を履いていなかった。一番わかるのは常識を分かっていない。キスというものが何かもそれはすることが外いことだとも。これは普通異常におかしい。今まで何をしてきた」僕は真剣だった。「私は…」彼女はそこまで言うと口を積むんだ。その代わり、僕にキスをしてきた。「!?」彼女は少しの間その状態でいた。声が出ない。出せないのだ。「…」彼女は何も言わなかった。過去のことを思い出しているのだろうか、分からないが、分かることがある。

彼女から…悲しい、悲しい気持ちが伝わってくることが。

「ごめん…」僕は何か悲しい心がともって誤った。「大丈夫ですよ、お兄ちゃんの所為じゃないですし」彼女は僕の額に手を当てた。「涙が出てますよ」僕はいつの間にか目から涙が出ていたのだ。無意識に。心のどこかで悲しい気持ちが漂っているのかもしれない。「ありがとう、でもホノカも涙が出てるよ」僕はお返しに彼女の涙を拭いた。「しょっぱい…」僕がぼーっと下を見ていると、突然彼女が言った。「?っておい、普通、人の涙舐めないだろ!」小さな声で叫んだ。大きな声で叫んだら面倒なことになるとわかっているからだ。「涙?聞いたことない名前ですね。でもこの水がどんな味かを確かめたくて…」
まさか…涙を見たことない?しかしそんなことがあるだろうか… 僕は自分の耳を疑った。彼女が涙の味を知らないということはまだあり得るが、涙という言葉を聞いたことがないということは完全におかしい。
今までの人生、いったいどこで何をし生きてきたんだ… 質問は無限に浮かんだが、声に表すことができなかった。口を開けても息しか出てこない。僕は怖いのか?彼女がまた泣くことに。それともただ答えを知りたくないのか…僕はどうして昔からこうなんだろう…。僕は昔からこんな状況になると声が出なかった。何かを追うとしても声が出ない。それが悲しかったんだ。悔しかったんだ。今までそれが原因で沢山の友達をなくした。でも彼女は無くしたくない。彼女は無くしたくない。絶対に。 気が付くと僕の目からは涙がボロボロと出ていた。句碑から出てきた言葉はこれだけだった。「好きに…していいよ…」彼女は意味をわかっていなかったが僕はもう声が出なかった。地面に崩れ落ち、気を失った。その時、夢を見た。どこかの工場だろうか、大きな2つの煙突からは煙が黙々と出ていた。僕は中に入ってみた。しかし、そこで見たのは機械でもない、大人でもない、子供だ。弱った、空腹の子供たち、与えられる食べ物は1日茶碗1杯、給料ももらえずにただ働きだ。寝ることのできる時間は最大5時間。ブラック企業と言ってもおかしくない。
こんなのおかしい。人間は平等じゃないのか 僕は周りを見た。遠くにいたのは…ホノカだ。彼女もそこではたらいていた。ただ働きで。彼女は見た時よりもひどく、目の下には熊もできている。皆はだしでからだをまもる服は1枚の皮で作られた服だ。冬もこうなのか、少しは真面なものを貰えるのだろうか。すると、ホノカがこけた。体力がないに物の入った箱を持っていたからだ。それを見た大人がいた。ムチを手に持っていた。「こら!そこ、ちゃんと仕事をしろ!」彼は鞭を彼女に振り落とした。
やめて!やめて!!!! 僕が走り出すと、前が暗くなった。「ん…」気が付くと、ふかふかな何かの上にいた。目を開けると天井が見えた。きれいな白い天井が。あの夢の中にあった金属の天井とは違う、優しさが漂う天井が。僕の上には掛け布団が敷いてあった。どうやら僕は今、保健室のベッドで寝ていたらしい。ベッドの横ではすやすやと寝ているホノカがいた。「グ…」僕は夢の中でのひどい扱いがよみがえってきた。「ホノカはそんなひどい扱いをされて来たのか…人生のこと、ちっともわかってやれなくてごめん」僕は彼女の頭をなでた。
その時から僕は決めた。「いつかあそこをつぶしてやる。あんなのは許せない」夢だとわかっていてもあれは事実だとわかっていた。あそこの生活に耐えきられなくなってどうにか脱走したのだろう。彼女の賢さが脱獄を可能にしたのだと僕は思う。しかしいつまでさまよっていても行けないから誰かに拾ってもらおうと思った。そこへ僕が現れたということか。「僕は必ず君を守る、絶対に。命を懸けてでも君にあの人生をまた送ってほしくない」
絶対に
「んんん…」彼女が突然目を覚ました。起きた途端に彼女は服を脱ぎだした。「ちょ!?」僕が慌てて止めたが、もし求めなかったら僕が変人だ。「すみません、昔ではいつも着替えていたから本能で…」僕は少し安心した。「寝るときには服をもらってたんだ」彼女は僕をじろりと見てきた。「どうしましたか?」「い、いや、何でもない」このことを知られては困る。夢の中で彼女の過去を知ったことは秘密にしておきたい。
「でも、おはようございます」彼女はかすかに笑った。「いや、今もう2時だよ」どうやら気絶してから数時間ほどたったらしい。保健室にあるのは柱時計だ。学校に柱時計があるのは珍しいだろう。しかも保健室にあるのは普通おかしいと思う。「ゥ…今晩は…」彼女は時間を間違え、しょんぼりとしていた。「まあ、過去のことは知らないけどまあこれからもよろしくね」僕は彼女の頭をなでた。「とりあえず教室に帰りましょう…か…」彼女は突然倒れた。
その途端に僕は何かを感じ取った。 「ガラガラガラ」突然保健室の戸が開いた。「ヤバい気がする…」僕はサッと彼女を布団の中に隠した。「ここら辺にいたと思ったのだが…」入って来た男はどこかで聞いた覚えがあった。
思い出した!あの時ホノカを鞭でたたいていた奴だ! 僕の怒りは燃え上がり、今にもベッドから飛び出てとっ捕まえそうになった。だが、冷静な自分がそれを止めてくれた。「止めろ、止めても意味がない。今は何一つ情報をつかめていない。今は隠れることに集中しよう」僕は冷静になり、ベッドの中でじっとした。
「ここか」奴はすぐ横のベッドをめくりあげた。1つ横に行かれてはもうだめだ。「もう…ダメか…」しかし、その時に応援が来た。「すみませんが出ていってもらえませんか。ここには関係者以外立ち入り禁止なんですけど」保健室の先生、藤方(ふじかた)先生だ。「いや、探している人がいたのでな。ここにいるということは分かっているのであるよ」しかし、フジカタ先生はそう簡単にだまされなかった。「誰ですか?いったいなぜ探しているのですか?その子とはどんな関係ですか?親ですか?親戚ですか?」彼女はとっさにも質問攻めをした。「くそ…」どうやらついに力任せで解決しようとしたのだろう。しかし、フジカタ先生は勉強以外も優秀だ。僕が聞いた噂では…「とっととくたばれ!」奴は先生に向かって殴りかかった。「それはこっちのセリフです」空手、柔道、合気道、すべてで黒帯だとか。「わ!」 ドスン! とても大きな音を立て、奴が地面にたたき落とされた。先生が投げ飛ばしたのだ。しかし、腕をつかみ、地面に投げつけたため地面にたたきつけられる時に感じる痛みは倍増、耐えれるわけがない。「ゥ…」奴は地面で腹を抑えて倒れていた。「まあ、この侵入者は警察にでも届けるとしましょうか。出てきていいですよ、そこにいるのでしょう?2人。もう大丈夫ですから」僕はごそごそと出てきた。「よくわかりましたね」僕は彼女に感心していた。「ゥ…ゥゥ…」突然ホノカが奴を抱きしめた。「え?僕は今いったい何が起きたのかを把握しきれなかった。」「こ…ここにいたのか…」奴はすこし腹痛が収まったのか、地面に座った。「大変な無礼を申訳なかった。彼女のことが心配でここへ参った」僕たちは目をぱちくりとした。「ということは…別に悪者ではなかったということか…」僕はほっとした。声が似ているだけで見た目は違うのが分かった。
「しかしさっきは驚いたですよ、質問しただけで突進してくるというのは…」先生は彼はじっと見た。「すまなかった、あまりにも質問の量が沢山だったもので脳が動転してしまった。謝罪させてもらう。本当にすまなかった」彼は先生に向かって土下座をした。先生の弱点、それこそが…「ちょと…止めてください、別に悪者じゃないとわかったのならいいですから」『土下座』である。クールだった先生が突然おどおどとした心細い先生へと変わってしまった。「それで、ホノカに何か用事があって来たのですよね、それはいったい何ですか?」僕はただ興味があって聞いた。「ホノカ?誰のことだ?」彼は僕を見た。「誰のことって…」僕は彼女を指さした。「まさか適当な名前を…」僕はすこしびっくりした。「適当な名前とは…」「まさか彼女に聞いたか?」僕は記憶を行ったり来たりしたが、僕が彼女に名前を聞いた覚えなどなかった。他の人が聞いていたか…「確かに聞きました。僕の友だちが、ですけど」彼はやっぱりねと言った。「どういう意味でしょうか」僕は完全に興味がわいた。「彼女は多分、できるだけ溶け込みたかったんだよ思うのだ。また追い出されないためにな」彼は少し暗くなった。「追い出される…とは…」その場は少し暗い空気がさまよっていた。「彼女は前にも1回拾われたのだ。最初は可愛がられていたのだがだんだんと不気味に思わられてな、それが原因で1度追い出されたのだ。なのでまた同じことが起きてほしくなくて自分が好きになった人のゆうことをすべて聞き入れることにしたのだと思う。何か命令してみろ」とりあえず簡単な命令をしてみた。「お手」彼女はちゃんと僕の手に彼女の手を置いた。「いや、犬とかそういう命令じゃなく他の話だ」「それじゃあ…キス…?」僕は一番最初に考えることができた命令を言った。しかし、すぐにその命令はやりすぎたのだと悟った。しかし…「チュ」彼女は迷いもなくキスをしてきた。「今度はえらい大胆な命令だったかそれはどうでもいい。今彼女に命令できるのはそなただけなのだ。そなたが命令すれ全裸にもなるぞ」僕は想像もしたくなかった。「そんな変なことを言わないでください!」その横でポカーンとホノカが見ていた。「そろそろ戻らないと…」しかし、そう簡単には戻らしてくれないのだった。「そっちのクラスは今体育、そこまで習うことはないでしょう。どうせ行っても意味がないのでずっといましょう」「ウウウウ…」僕は仕方なく地面にすわった。「長引きそうだ」僕が聞いている間、ホノカは僕を遊び道具として使っていた。ってえ!?なんで!?僕はどうやら彼女が登ったり下りたり、服の中に入ったりと暇つぶしに絶好のものらしい。それを他の2人はニコニコと見ていた。しかし、そのニコニコはちょっと違う意味だった。「それで、これから彼女はどうするだ?」彼は僕の方を見た。「どういう意味でしょうか」僕は不思議そうに見た。「これから彼女をどうするのか聞いているのだ。」僕は考えた。「でもまあ知り合いが戻ってきたのなら彼と言った方がいいと思うよ。彼の方が付き合いも長いだろうし」僕はそれが一番いい方法だと考えた。彼女のことを知っている親がいるのならその人たちに世話を任せるのが一番いい。悲しいけど僕はまだ彼女とは4日の付き合いだ。彼なら何カ月、何年と付き合いがある気がした。
これが…一番いい方法なんだ 僕は彼女のことを諦めた。しかし…「お兄ちゃんといたい」彼女は僕を抱きしめてきた。「へ?でも彼と一緒にいたほうがいいんじゃ…」しかし、彼は首を振った。「私がいるところには帰りたがらないだろう。ある事情があってな…私は何一つ解決するすべもないのだ」彼は悔しい顔をした。「そうなんですか…」僕は彼があの工場で働いていることが分かった。恨みを持ちそうだったが、彼からは優しさが伝わって来た。「どんな仕事ですか」僕は彼から情報を得られるかと思い聞いた。そして彼はぺらぺらと話…すところだった。「私の仕事はッ…」ホノカが彼が話すのをキスで封じたのだ。「ッ…」彼は顔が赤くなっていた。大人だからだろうか、それとも人間だからだろうか。「言ってほしくはないので」彼女はすぐに僕へととびかかってきた。見た目は静かでおとなしそうだが、暇なときは闊歩圧的だ。体は痩せているのになぜか体力が沢山ある。あそこで働いていたから体力が付いたのだろうか。その力は役に立つだろうが、その力を習得する前に大変な事をされたから貰いたいとは言わないし、うらやましいとも言わない。少しはうらやましいけど。だって彼女は可愛いから。
と思っていると…「ハムッ」彼女が僕の耳をパクリと食べた。そこまでかたいものを食べていないからか口のかむ力は強くなかった。しかし、強くなかったのが問題だ。耳がむずむずとした。とてつもなく。「僕の耳が一体何だと思っているんだ…」僕は彼女をのけようとした。しかし、かのじょは僕の服を持ち、そのままなめたりしていた。「同じ年なのに赤ちゃんみたいだ…ッ…」どうやら僕にもくすがれると感じる急所があったらしい。僕をそこまでくすぐっても笑わない。昔からそうだった。別にくすぐっても何一つ感じなかった。触られているということ以外は。「ッ…」僕はどうにか彼女を引き離すことができた。仕返しをしようと思い、耳を軽くくすぐった。すると、彼女は何かに耐えていた。しかし、耐えきれなくなったのか、首をぶんぶんと振り出した。「あぁ…」彼女は笑うのを耐えていたのだろう。彼女の肩がプルプルと震えていた。「そういうことなら引き取ります。昔のような事にはさせませんから」僕が気を取り直して言うと、彼は僕を不思議そうに見た。「昔のこととは…」僕は慌てた。「知りません、知りません、工場のことなんか知りませんから」彼は僕をじろりと見た。「そなたは嘘を隠すことが苦手であるな、知っているなら打ち明けるしかないであろう。私は確かにその工場で…」その途端に藤方先生が黙らせた。手でだ。「それを言うとまたやらされますよ」2人はあの工場のことを何か知っているらしい。「教えてください」僕は真剣だった。「教えることはできないわ。でも教えることができるのは私が昔、そこにいたということよ」彼女はそういうと、どこかに行った。「とりあえず彼女をよろしく頼む。またいつか会おうではないか」彼は窓から飛び降りた。「あ、ちょ」しかし、ここは1回だということにすぐ気づいた。だが、彼はとても走る速さが速かった。僕が最後に見た時はもう500mは遠くにいた。「ねえお兄ちゃん、」ホノカが僕をつついた。「ん?どうしたんだ?」彼女を見てみると、戸の方を指さしていた。「誰かが覗いています」僕は驚き、戸を思いっきり開けた。「キャ!」戸の前にはクラスメイトがいた。

「それで、なぜ覗いていたんだ」僕はちょコリと座っている彼女に向かって聞いた。「ちょうど保健室を通りかかる時に話している声が聞こえてつい…すみません」彼女は許しをもらうためなら何でもするといった。変なことをさせようと思ったが、一番いい方法を考えた。「それじゃあこのことを他の誰にも言わないこと、それを破ったらどうなるかわかってるよね」僕は他の誰にも知られたくないから脅すしかなかった。「まあ、これからよろしくね」僕は手を差し出した。「はい」彼女と握手をした。すべすべなてだった。しかしそこへ…「ハムッ」ホノカが僕たちの手にかじりついた。いたくはなかったが、何か変な感じだった。「あ、ちょ」僕は慌てて手を振り回した。すると、バランスを崩し…壁にぶつかった。頭から。
「いたたたた…」しかし、その上からホノカと彼女がのしかかって来た。「グェ」ホノカだけならまだしも、僕と同じほどの花序が一緒に乗っかれば僕は重く感じた。「いたたた…」彼女は膝をさすっていた。「!?ごめんなさい、ごめんなさい」彼女は慌てて誤った。「それよりのいてくれるとありがたいんだけど…」僕は地面で力尽きていた。「あ、ごめんなさい」彼女は慌てて僕から飛びのいた。「そこまでかしこまらなくていいよ、別に頭を打っただけだし」僕は痛みが引いてから言った。
「ちょっと見せてください」突然ホノカが僕の頭に飛び乗って来た。「あ、ちょ!?」バランスを崩し、僕はまた壁に倒れこんだ。しかし、今度はホノカが頭を打った。「う、うぅ…」彼女は頭を抱えて卵のようになってしまった。「あははは…」僕はとりあえずホノカを背中に担ぎ、走っていった。
『それで、どんな子だった?』角から声が聞こえてきた。「とてもやさしいけどややこしい、普通の女の子と少年でした」彼女はその角に向かって言った。『そう、それならこれからも監視、よろしくね』彼女は頭を下げた。「はい」

迷子になったホノカと僕

「それじゃあまたねー」帰ってからすぐ、学校が終わり、皆は下校中だ。「はー、気まずかったなー」僕はつぶやき、ため息をついていた。帰ったとき、他の人たちは体育に行っていたからだ。「お兄ちゃん」彼女は僕をつついてきた。「ん?どうした?」彼女は周りを見てから行言った。「ここは見たことないところですが…」僕はそう聞いた時、彼女が学校に行くのは初めてだからかと思い、周りを見た。「あ…」僕も分かった。「僕たち…迷子だ」
僕はそれより驚いたことはどうして迷子になったかということだ。家には学校から、目をつぶっていても帰れそうなぐらい何百回も行ったり来たりしていた。なのに目を開けていた時に迷子という状況へと導いてしまったのだ。「な、なぜ…」僕は自分に職を受けていた。「とりあえず戻りましょうか…ぁ…」彼女はガタガタと揺れ始めた。「どうした?」僕は息を整えてから聞いた。「どちらから…来たのでしょうか?」「そんなのこっちか…あ…」僕も気が付いた。運悪く、僕たちが止まった場所はちょうど十字路だった。しかも1度回ったので後ろを向くというわけにはいかない。もう方向が変わったからそっちが本当の道とは限られないからだ。「これは…」僕は彼女を見た。「ヤバい」彼女はおどおどとしてきた。「車に殺されたりしないでしょうか」僕はないと思ったが、考えてみるだけでぞっとした。
今までで一体彼女はどんなきゅいくを受けてきたんだー! 「あ…」あの夢のことを思い出し、それを考えることはやめた。「そんなことは無いとおも…」ちょうどその時、トラックが猛スピードで通りかかった。「わないかも」彼女は僕の背中にくっついた。「お兄ちゃん、後ろでついて行ってもいいですか」「いいよ」僕はついそういったが、心の中では…
一体どっちにいたらいいのかわならないからできないかも… 僕はとりあえず自分が見ていた方向から左に進んだ。その方角が家の真反対だということを知らずに。
歩き始めてから5分後、僕たちは全く知らない大通りにいた。車が沢山走っていて、人も多かった。迷子になりたければ絶好の場所だ。「迷子になりそうです…」ちょうどその時、彼女は僕の手にしかみついた。「はいはい、僕が連れていきますよ」しかし、全く家の場所は分からなかった。「前、迷子になったときはどうしたっけ…そうだ、そういえば交番に行ったんだ」僕は帰る道があると考えた。だが、そこにはもう一つの壁があった。「交番って…どこだっけ…」僕は迷子になっているのだ。自分の場所もわからないのに交番の場所を分かるはずがない。「そうだ」歩いている人には聞きにくいので。誰か通路の横で座っている人に聞こうと思った。しかし、気まずかったのが問題だ。「ねえホノカ」僕は彼女の方を見た。「ちょっと、」僕はにやりとした。「?」「脅して僕たちの学校への方角、教えてもらえるかな」彼女は普通にコクリとうなずき歩いて行った。「…」僕は彼女をただただ見ていた。「いや、普通ちょっとは動揺するでしょ」彼女が向こうに行ったとき、予想外のことをした。彼女は目を輝かせたのだ。道の横で座っていた人は完全に固まっていた。彼女を眺めながら。「お兄ちゃーん」彼女は走って来た。「帰り方が分かりましたー」その後ろでは悔しそうに男が見届けていた。「よし、それじゃあ帰るか…と言いたいけどちょっと目を輝かせてみて」僕は間近で見れるかと思い、聞いてみた。「どう意味ですか?」彼女はまた区意味が分からないかのように首をかしげていた。「まさか…無意識?」彼女は首を傾げ続けていた。「???いったい何を言っているのですか、お兄ちゃん???」僕は何か嫌な予感がしたので話題を変えた。「そ、それより帰ろうか」僕は彼女が行った方向へ歩いて行った。その男は彼女が言った小学校を誤解されていたのも気が付かずに。「あれ?」僕たちが付いたのは見たことがあるが、車で乗ったときの…墓場についた。「ねえホノカ、本当にこっちで合ってる?」僕は疑わしい目で彼女を見た。「おかしいですね…そういわれたのに…」彼女はしょんぼりとしていた。「まさか…」僕は本当のことを…「方向音痴?」…知ることはなかった。だが、確かに彼女は完全の方向音痴だった。男は東南を指さしたのに、彼女は東北へと言ってしまったのだ。しかも2人が来たのは西から来たのに。2人は完全に迷子だった。「こういう時には最後の手段を出しましょう」彼女は突然止まった。「その考えは?」僕は少し興味があったが、香味がなかった方がよかった気がした。「じっとしていることです。前でもこれは5回中2回は成功しました」
自信もっていってるだろうけどそれは結構低い可能性だからねー⅖は。 僕は心で入ったが、こえには出さなかった。彼女が悲しむかすねるからだ。すねるところは想像がつかないが。「とりあえず戻って…ってあ」僕は僕たちはまた知らない場所に行ったことを気が付いた。「こ、こりゃあホノカの言っていた方法を使った方がよさそうだ…」僕たちは何をするか考えていた。ちょうどその時、雨が降り出した。「こんな時に何で~」僕たちは慌てて走り出した。しかし、彼女がゼイゼイと息を切らしていることに気が付いてしまってはほっとくわけにはいかなかった。「ほら、背中に乗って」僕はしゃがんだ。「でも…肩車ならいいです」彼女は雨に打たれ、ゼイゼイと息を切らしながら笑った。「でもスカートだよ」僕は彼女のスカートを指さした。「私はいいですけど」「だからそっちがよくても僕がよくないの!」僕は雨の中でいたら風邪を引くと思い、彼女をかついで走りに走った。「あそこなら」僕たちは1つの門へと入った。「助かった…」僕は彼女を下し、門にもたれかかった。雨は門に当たり、僕たちには届かないのだ。「そこで何をしているのだね」中を見てみると、そこは大きな建物が経っていた。古そうな黙想の建物だ。その廊下には1人のおじさんがいた。厳しそうな、おじさんが。浴衣を着ていた。「僕たちはただ…」その男は僕たちを歓迎しているようには見えなかった。その突然…「すみません、先ほど雨に打たれてしまいました。なのでここに逃げ込んでしまったのです。ご無礼を申し訳ございませんでした」ホノカが膝をつき、頭を下げた。その一瞬、彼女が大人に見えた。何百年も生きてきた、大人のように。その男は僕たちに興味を持ったのか、入ってくるようにと言ってきた。
ちょうどその時雨が止んだので僕たちはその建物の中に逃げ込んだ。「これを食べろ」彼は僕たちの前に豪華な食べ物を置いてくれた。「それではいただきます」僕たちは食べだした。しかし、食べてから少し経つと、目の前が暗くなってきた。
眠い… 突然眠くなり始めたのだ。「眠り薬…」僕が気づいた時には遅かった。完全に闇の中へと入っていた。

「眠り薬が効いたか…」男はにやりとした。「それでは少し運ぶ…か!?」男がホノカを持ち上げようと手を近づけた途端に彼女が地面を蹴り、足を振り上げたのだ。「なぜだ、なぜ睡眠薬が効いていない!」男は歯を噛み締めた。「睡眠薬…私が最初に見た時からは発達しています。しかし何回も飲まされ、特訓された私には無効化なのです」彼女は1歩前に出た。「動くな!」急いで男は飾ってあった刀を手に取った。「刀ですか。しかし刀というのは細い部分から食い込めば強い。しかし…」男が彼女を横から切ろうとした。「表面は衝撃にとてつもなく弱いのです」彼女はしゃがみ、足を剣の表面目掛けて蹴りあげた。刀は折れ、勢いで刃が天井に刺さった。「なぜそれを…子供のくせに…生意気な口を!」男はこぶしを振り下ろした。もう容赦なしだ。「遅いですね」彼女は見事によけ、話し続けた。「生き物というものは必ず急所があります。そして人間の急所の一つは…顎です」彼女は素手を顎目掛けて振り上げた。さすが力仕事をしている素手だ。男は気を失い、仰向きに倒れた。

「んんん…」僕は目が覚め、起き上がった。「うわ!」僕の前には倒れているあの男がいた。気を失っているのだろうか、分からないが、今は意識がないことだけは分かる。「はい、はい、ありがとうございます」向こうでホノカの声がした。声のした方へ行ってみると、そこには椅子の上に立って電話で話しているホノカがいた。しかし、彼女はいつものように子供っぽくなかった。ちゃんとした大人だった。まだ何も知らないはずがなぜか警察とちゃんと対応していた。まるで彼女が2つの記憶を行き来しているかのように。無意識で。
「あ、お兄ちゃん、怖かったです~」彼女は電話機を戻し、電話を切るといつもの彼女に戻り、抱き着いてきた。
気の所為だったのだろうか 僕は彼女を見た。しかし、涙を流していて、とても演技とは思えなかった。「大丈夫だよ、僕がいるから」僕は彼女を安心させるために行ったが、僕は察していた。僕が助けることは少ない、彼女がほとんど、僕を助けてくれるのだと。
それから少しすると、警察が来た。「怖かっただろう、だがもう大丈夫だ。警察が来たからね」それから少しすると、色々なものが見つかった。盗まれたという数億円の宝石、警察から盗まれたという数々の十、戦国時代から受け継がれてきたが、盗まれたといわれていた刀が数々などなど。
「警部、こんなものを見つけました」1人の警官が手袋で小さな宝石を手にして歩いてきた。「こ、これは!?」どうやら警部からの情報ではその宝石がこの国にあった国宝だったのだ。しかし、数カ月前、突然盗まれ、誰一人犯人を見つけ出すことができなかった大切な宝石らしい。「僕たち、何かヤバい事件に顔を突っ込んだような…」彼女も同意していた。「逃げましょう」僕たちが脱走しようとしたとき、後ろで部長に止められた。「君たちは目撃者だから色々教えてくれなくてはね」僕たちはどうやら、とんでもない事件に巻き込まれたらしい。とてもヤバい事件に。「僕たちはまず、迷子になりました。道迷っている最中、ちょうどあの門の近くで雨に打たれ、あそこに逃げ込んだのです。あの人は食べ物を与えてくれて、それの中にはどうやら睡眠薬があったみたいで…眠ってしまい、起きたらあの状態だったというわけです」ホノカは別の部屋で質問されるはずだったが、あまりにも僕から離れないので僕たちが同じ部屋でやることになった。「多分誰か他の人が侵入し、ぼくたちが 寝ている間に倒してくれたのでしょう」僕はその時、始めて警察に嘘をついたのであった。「そうか、ありがとう、それじゃあ今も迷子というわけかね?」僕はチャンスだと思い、頷いた。「それなら君の学校に連れて行ってあげよう」僕は人生初、パトカーに乗ることができた。その前に大変なことが起きたのだろうけど。
パトカーの中には普通の車にはないようなものが色々あった。しかし、僕が一番目に引かれたのは無線機だ。警察の無線機は不思議で面白かった。形態があるが、これは音がいい。形態のようにWi-Fiを使わないのでそこまで簡単にはハッキングされないし、車の中にいると意外とサイレンは薄策なかった。多分音カラはガラスや天井が跳ね返しているからだろう。
「ありがとうございました」僕たちは頭を下げ、後ろを見た。「学校、懐かしい気がする」その時、あることを思い出した。「あ!学校にバッグを忘れてた」慌てて取りに帰り、バッグを背中につけると、ついこけてしまった。そして僕の上にはホノカがこけてきた。「グェ」僕はお腹を抱えた。「…」声が出なかった。息ができあなかった。苦しかった。しかもバッグを背中にかけているから立ち上がることだってできない。しかも転げまわることもできなかった。
ホノカはいけないことをしたのだと察し、おどおどと迷っていた。そしてついにやることを決めた。「フー」彼女は口の中にできるだけ酸素をため、「ッ」彼女は僕の口に直接空気を入れ始めた。いったいどこで習ったのか知らないが、僕はその空気を受け入れた。空気が体の中に入り、肺がだんだん戻って来た。「ハァ、ハァ、ハァ」僕は少し息苦しいが、一応息ができるようになった。僕は息を整えながら思った。
息ができないって…苦しいな… 僕が生き返ったと分かり、彼女は飛び込んできた。「よかったです」彼女は喜んでいた。「あの…まだ完全には戻って…いないんだけど…」しかし、その声は彼女に届かなかった。「よかったです…よかったです」彼女はそれから少しの間、抱き着いたまま離れなかった。「それじゃあ帰ろうか」僕たちは学校から出て、歩いて行った。「ってそういえばずっと誰かに監視されてるような…まあ気のせいか」僕たちは家に帰り、着替えることにしたが…「あ、ホノカの服、これしかなかった」僕の服を貸すことになった。

家族風呂

「ねえ、学校はどう?」突然お母さんが聞いていた。「僕のこと?それともホノカのこと?」彼女はやれやれと首を振った。「彼女のことよ」僕は考えてから行った。「っていうかまだ1日目だよ!」彼女は笑っていた。「1日目で充分じゃないの」充分だとは言ったが、1日では全く充分じゃなかった。「お母さんは例えばどこかの学校に転校生が来てそれから1日でその子のこと、分かる?」そういってからあることを思い出した。「分かるわよ」そういえばお母さんは頭はよくなくても監視力はとてもいいのだ。お父さんが1度スパイに向いているといい、頭をぐりぐりと痛められたことがあった。「ま、まあねー、お母さんができてとしても僕はできない。姉とは違って」そう。僕には高1の姉がいる。今は私立高校に通っていて、僕よりは確実に賢い。彼女にとっては祖父学校でも中学校でも100点が普通、90点未満はとても低い点だった。しかし、その私立学校は遠いので彼女はずっと遠くに住んでいる。彼女はもう1年ほど見ていない。「今頃何してるだろうな…まあ勉強か」彼女は他の人たちとは違う。1番の楽しみが勉強なのだ。なので、いつも勉強していた。だから小4の時にはもうもう中3の実力を持っていた。僕も頑張ったが、たどり着かなかった。僕は彼女のことがうらやましいのか嫌いなのか、尊敬しているのかわからない。またいつか会うことだけは知っていた。
「取り合えず風呂に入ろ」僕はお母さんを見た。「でももう入ったよ、シャワーだけど」僕は彼女が自分で自分を洗えないことを知り、僕が洗わないといけないことになった。「いえ、家族風呂に行くのよ」僕たちは車に乗った。僕は固まった。「家族風呂って…彼女と!?」僕は少し遅れて驚いた。「そうよ、家族になったんだしいいじゃないの」僕はホノカを見た。彼女のなら恥ずかしくなって遠慮するだろうと…「私はいいですよ」
そういえばホノカは常識を知らないんだった… 「温泉は自分の好きな人や、長いこと一緒にいた人と入るもので…まあ男女が一緒に入る時の話だけど」だが、彼女は全く意味を分からなかった。「まあまあ、彼女も行きたいって言ってるんだし、いいじゃないの」「お母さんの所為でしょ」僕は見事に突っ込みを入れた。「それともう一つ質問があるのですが…家族風呂とはいったい何でしょうか」僕たち2人は完全に彼女を眺めて固まった。「ま、まさか知らずに話してたの?」お母さんは震えていた。「家族風呂というのは家族で風呂に入ることだよ…っていっても振ろというものを知らない気がするな…まあ言ったら全裸で暖かい水に入るということだよ」僕はできるだけへんじゃなく、正確にせつぃ名したつもりだった。「ちょっと、まるで風呂がエロい事と言っているも同然じゃない」お母さんからしたらしがったらしい。
「あのね、家族風呂というものは体を休めるためにあって…でも温泉じゃあ他にもたくさんの人がいるから1人や2人で貸し切りの気分を味わいたかったらそこに行くといいの。外にも中にもあるからね、夜空を見ることだってできるわ。それでもう一度聞くけど行く?行かない?」さすがに恥ずかしいと思って止め…「行きます」…ないか…
「…」僕達は今、車で家族風呂に向かっていた。「元気出しなさいよ」母さんにだけは言われたくなかった。「元気を出してください」彼女が僕に近づいてきた。「ん?」僕の肩に何かを感じ、横を向いてみると…「うわ、生首!」肩の上にはホノカの頭が見えた。「ㇶッ」彼女は僕の肩から飛びのき、小さくなってしまった。「驚かせてごめんね」僕はどうにか彼女に戻ってほしかった。「それで、仲直りするときはどうするの?別に見えないから大丈夫だわよ」お母さんは僕がすることを分かっているかのように言った。
「元気を出して」僕は彼女の頭をなでた。「はい!」彼女はまた気を取り直し…膝の上に座った。「もー、ドラマチックの場面を見れると思ったのに」僕はカァッと赤くなった。「何を想像してたの!ってか見てたってことじゃない!この嘘つき―!」車の中でがやがやしていたせいで赤信号を突っ切りそうになった。
「いらっしゃい、くつろいでいってね」いつものようにクミコ(久美子)おばさんが案内してくれた。しかしホノカを見た途端に感じが変わった。「あらまあ、いったいどこから盗んできたのやら」「いや、普通そんな発想はしないでしょ!」クミコおばさんも、少しばかりの変わり者だ。「冗談でござんすよ、それより彼女は新し友達かい?低学年に見えるだべ」彼女の使っていることばはあまりにも混ざりすぎてて、久美子弁と名付けたいぐらいだ。「それではここになります、ゆっくりしてや」彼女はそう言い残すと元の場所へ戻っていった。「あの人の着物、きれいでした」彼女はああいうのも好みなのかな?と思い、脳ペーパーにメモしといた。「とりあえず別々の風呂に…」僕が歩いて行こうとすると…
肩を力強くつかまれた。「せっかく来たんだし、同じお風呂に入りましょ」う、後ろからめちゃくちゃ悪魔のような気配が…
「はい…」僕はしぶしぶ服を脱ぎ、体を洗った。「小4になってからまだ1度も温泉、入ってないな。まあ別にまだ1学期だしおかしくないか」今はまだ6月だ。僕の誕生日は8月27日でまだ先だ。「それにしても…」シャワーのお湯が気持ちいいなー 僕はいま、家族風呂の風呂に入る前に気持ちよがっていた。風呂ではなく、体を洗うためだけにあるシャワーの水で。
「フー、それにしても風呂の方がいいね…ブッ」突然水が飛んできて目に入った。「@#%&!」僕は言葉にならない言葉を発し、目を手で覆った。別に水が入ってもいたくない。ただ…ただ痛く感じてしまうのだ。
「ご、ごめんなさい」ホノカが慌てて僕の方へ歩いてきた。
め、目の前に全裸の女の子が… 【男子というものはこういう状況に入ると、結構キモくなる】
「大丈夫ですか、目を見てあげましょうか?」彼女はとても慌てていたのが声で分かる。しかも、水しぶきが…って「この水しぶき、お母さんが出してるんでしょ!」僕は分かった。もしもほのかなら、もう少緩めのはずだ。お母さんが風呂でふざけているのだ。「全く…大人なのにみっともない…」なぜか僕が恥ずかしくなってしまった。
「だ、大丈夫…」大丈夫じゃないか、なぜか口が勝手に動いた。「そうですか…それなら座らせてもらいます」いま、僕は段差の一つに座っているのだ。この家族風呂にはこの段差があるから好きだ。今の僕が座ればちょうど組筋までつかるのだった。「でも僕より背が低いホノカはいったいどうやって…」「失礼します」彼女は僕の腰に座った。「@♯%&!?」い、今…僕の膝の上には…ホノカが座ってるのか!? 【とても、キモくなる。】
というか立てない… 膝の上に座られては立つことができない。普通に立ち上がって彼女がずるりと落とすことができるが、彼女が水に頭まで使ってしまう恐れがある。僕は普通にいけるが、彼女はどうかわからない。僕は大丈夫だと思うが、念のためにだ、念のために。しかも泳げるかもわからない。まあ風呂というのは泳ぐものでないが。
それから10秒立ち、目から水が消えた。目を開けると、前にはホノカがいた。髪は濡れていて、全裸だった。「おー、それー!」突然お母さんが水をかけてきて、僕はバランスを崩した。座っているのに。彼女は僕の足から転げ落ち、水に頭の上までつかった。「ブクブクブク…」彼女は泳げなかったのか、なかなか上がってこなかった。「ヤバい!」僕は慌てて彼女を持ち上げた。しかし、手がかかった見た目では彼女が飛行機のように飛んでいた。「おお、水の上に浮かびました」「いや、違うでしょ、それより自分で立てるでしょ」
僕は手を離すと、また沈んでいったのだった。
「でも泳げないなんて知らなかったわ、ごめんなさいね、水かけちゃって」その時、どこからか水が飛んで来た。「あっしも混ぜさせてもらうからね」そこにはクミコばあさんがいた。それと言っていなかったことは…「ってなんでホースなんで引きずってきてんの!?」「水遊びには必要だと思ってな、違ったでござるか?」…クミコおばあさんは…「それでは開始じゃー!」ホースから突然みずが 大量に飛び出てきた。…下限を知らないのだった。「消防署用のホースかー!」
それからというもの、僕は風呂でくつろぐことが出来っこなかった。でぉたらいれしょぁったが。めちゃくちゃいろいろ問題があってできるわけがなかった。「ううぅ…」僕は体をふきながら落ち込んでいた。「せっかく休めるはずの風呂が…疲れることになるとは…でもクミコおばさんは元気でよかった」僕は最後に見た時、クミコおばさんの夫亡くなってとても落ち込んでたからね。

「また来てくだっせ」クミコおばさんが見送ってくれた。
「でもづがれだー」僕は完全につかれ、車の中では普通に座ることも苦労していた。僕はついに座っていることで疲れ切り、倒れた。いつもなら普通に隣の座席を使えるが、今は違った。「おやすみなさい」ホノカは薄く笑った気がした。「ありがと…」僕は単語を言い終わる前に寝てしまった。
その時に夢を見た。また昔の夢だ。しかし、あの工場では買い、もっと昔のものだ。原っぱだった。広がる草原がとてもきれいだった。そしてそこには1人の女性がいた。成熟な古い着物を1枚身に着けている、きれいな女性が。顔を見てみると、彼女が誰なのかわかった。「ホノカ…」その人物こそホノカだった。背が少し高くなり、服が変わっても顔でわかる。なぜだろう、どうしてこんな昔にホノカがいるのだろうか。僕は答えにたどり着くことができなかった。これは夢だから本当じゃないとか? そうも考えたが、なぜかこれが本当に感じた。これは…前人生の彼女だ。しかも1度前のじゃない。何回も生まれ変わる前の彼女だ。かのきょま今まで記憶を持ったまま生まれ変わっていたのか?でもそれならなぜ風呂もキスも知らないのだろうか、もしかして知らないのか?昔のことを。でもあの時は… 僕はあの時、彼女が警察と電話をしているのを思い出した。 あの時の感情はいったい何だったのだろうか、眠ると変わるのか?それとも適当なときに変わるのか? あの数秒の中には無限の謎があった。解き明かすことのできない謎が。
「ハッ!」僕は起きると、顔の前には真っ暗だった。「ッ…」声が出なかった。何かが僕の口をふさいでいるのだった。僕はその正体をすぐに分かった。「僕が寝ている間いったい何をしてたんだ…」彼女は内緒と言うだけで教えてくれなかった。「まあ、家に着いたことだしいその話はいいか」僕は取り合えず中に入り、ベッドに飛び乗った。「やっぱりベッドの上が最高…静かでゆったりできて…誰も他に…」「私がいますよ」後ろから彼女がよじ登って来た。そして僕の背にのっかったのだった。
ほ、本当に常識を知らない…これは好きな人とやる事だぞ… 僕は動けなかった。足も手も、彼女に持たれていたからだ。彼女の力は弱いが、彼女の体重には今の体制では勝てなかった。「何をしに来たの」僕は後ろが見えないが、とにかく聞いた。「教えません、これは後ろを向かれては困るので」僕は真っ赤になった。
困るってへ?どういう状況?今いったい後ろで何が起きてるの? 僕は目を閉じ、何が起きてもいいように心を整えた。「ハムッ」突然彼女は僕の耳にかじりついてきた。用意はしていたが、あまりにも突然だったのでつい抵抗してしまい、はんたいがわをむいしまった。
その時、彼女は僕の唇に彼女の唇を着けてきた。
積極的だ…お母さんだな。お母さんよ、一体ホノカに何を教えたんだ、僕が寝ている間に

2日目の学校…じゃない!?

ハー、疲れた… 僕は起きたときから疲れていた。昨日の夜も睡眠時間が短かった。やっぱり女子と寝るのは大変なのだと思い知らされた。
「大丈夫ですか?」ホノカはうらやましかった。うらやましくないが、うらやましかった。頭がよくて何か不思議を持っている。しかも僕と寝ても一切心細くならない。それは昔の生活が原因だろうけど… 僕は彼女を見た。水玉模様のパジャマを着ている彼女が目を薄めていた。「おはよ…ゴホッ」僕の頭がぼっとしていた。体が熱い。考えることもできない…どうしたのだろう… 【ヒカルは今、考え事ができないと考えている】

彼女が僕の額に手を置いた。とても冷たい手だ。しかし、彼女がおいてすぐに手を引っこ抜いた。「熱いです…」彼女は手をじーっと見ていた。多分昨日、疲れたし水で体を温めたり冷やしたりしたから体が変な状態に入ったのかもしれない。本当に…温泉やふろは体を休めるものであって、体を悪くするために作られたはずじゃないんだけどな…「ちょっと呼んできます」彼女はそういうと、駆け出していった。「だ…よ…の(誰を呼ぶの)」僕はうまく声が出なかった。少しすると、お母さんが走って来た。「ヒカルが風邪になったってほんと?」僕は一瞬やばいと察した。お母さんは風邪のことになるとめちゃくちゃ大げさになるのだ。「救急車を呼んだ方がいいかしら、それとも医者を呼んだ方がいいかしら」僕はお母さんをじっと見た。「べ…に…い…ら(別にいいから)」彼女は僕が言った違う意味で受け取った。「別にいらない?まあいいかしらねー、ちゃんと明日までには直すのよ。学校には欠席って言っておきますから」お母さんはそういったが、直せるわけがなかった。
「大丈夫ですか」ホノカはおろおろとベッドの周りを歩き回っていた。本当に落ち着きのないものだ。「大丈夫…」何とか声が出てきたとき、僕は思った。
この声、誰のだ 声がかれていて、自分の声とは大違いだった。「私ができることは何でしょうか」彼女が聞いてきたときにはもう、眠り込んでいた。

「おやすみなさい」私・ホノカは見届けていました。「私は何をしたらいいのでしょうか」私は考えましたが、何も思いつかなかったので、お母様に聞くことにしました。「そうね、一緒にいてあげるのでもいいと思うけど…ヒカルの世話をしたらどうかしら」私はお礼を言い、お兄ちゃんの所へ戻りました。
「まずは…風邪になると何をしたらいいのでしょうか」私は考えた結果、お母様に行くことを選択しました。「まずはタオルを冷たい水で洗って、絞ったらヒカルの額に当てる、これは彼の体温を落とすためにすることよ。そしてタオルは1時間ごとに冷やすといいわ。本当は氷の入った袋がいいのだけれども私の家には氷がないからね」私は早速取り掛かりました。お母さんに渡されたタオルを冷たい水に浸し、「本当に冷たいです…」それを強く絞ります。「フニュニュニュ…」そしてそれをたたむとお兄ちゃんの額に乗せて終わりです。しかし、その後はやることがなくなったのでお兄ちゃんの横に寝転がりました。ちょうどそこへちょうどお母様が来ますと、慌てて私を持ち上げました。「ダメじゃないの、移ったら大変よ」私は悲しかったが、お母様の言うことを信じ、ただただ横で見ることしかできませんでした。
「他にできることはないのでしょうか…」私は色々と考えましたが、ちょっぴりも頭には浮かぶことがありませんでした。「な、何もないです…」私は色々考えている間に、ベッドにもたれかかりながら寝込んでしまったのです。

「ん、んん…」僕は目が覚めると、横でホノカがぐっすりと寝ていた。頭にはもうぬるくなっているが、冷たいタオルがおいてあった。お母さんに聞くと、どうやらホノカがしてくれたのだとか。「それと、結構心配していたわよ」僕の心があったかくなった。っていうかずっと僕の近くに行ったってこと、風邪をひいていた人の横に!?それってもしかして…僕は真っ青になった。「ホノカ!」僕は慌てて戻ると、ちょうど起きたようなホノカがいた。「よかった…じゃない」彼女は顔を赤くしていた。「感染…しちゃった…」僕が少しの間で熱が消えたのはもしかしたら彼女に移ったからかもしれない。「コホッ」彼女は席までしていた。僕がマスクを着けていなかったから行かないのだと思い、とても自分を責めた。「とかくベッドで横になって」僕は焦った。「お母さん、ちょっと温度計とこのタオル借りるね」僕はサッと温度計を手に取った。「温度計のことは忘れてたわね」お母さんは僕を頭をかしげながらみて言っていたが、僕にはそれに反応する時間などなかった。
「これをわきに入れて」僕はサッと温度計を起動し、彼女のわきに入れた。「3…37.6度」僕はサッとぬるくなったタオルをまた濡らし、軽く絞ってから彼女の頭にかけた。「ごめん…なさい…私が…役立たずで…」彼女の目には涙がたまっていた。思った通り彼女の声は枯れていて、いつもとは違う声だった。「どう意味だ。僕はホノカに助けられてばかりだよ、命の恩人でもあるのだから」僕は彼女の涙をぬぐった。「でも私は…お兄…ちゃんが風邪だった時…何も…できま…せんでした…」彼女は僕よりは軽い風邪だったのか、途切れ途切れは話すことができていた。「それより寝ていて、悪化したら困る」ちょうどその時、お母さんが入って来た。「風邪薬があったわよ…って入ってきたら悪い気が…これは置いとくわね」お母さんは風邪薬を地面に置き、すたこらサッサとどこかに行った。「ありがとう、お母さん」僕はその薬を手に取り、1粒取り出した。「まあもしかしたらまだ風邪かもしれないし…」僕は一粒食べてみたが、とても「ニガ」かった。「まあほら、これを一粒飲み込まないと」僕は彼女に一粒食べさせようとすると、彼女はそっぽを向いた。「苦い…食べ物は…苦手…です…」まあ薬はほとんど苦いからね。「でも食べないとよくならないよ」僕はいったいどうしたらいいのか考えていると、彼女が口を開けた。「お兄ちゃんが…してくれるなら…食べます」僕はピクリと驚いた。「し、してくれるって…」【ヒカルが考えているものでないということだけは分かる】「そ、それじゃあ…」僕は彼女の顔に近寄った。「何てね」僕はサッと薬を彼女の口に入れた。ちょうど口が開いていたので入れやすかった。しかし、彼女は少し考え事をしているように見えた。気のせいだろう。「よし、それじゃあ僕は…」僕がその部屋を出ていこうとしたとき、彼女が止めてきた。「待って…ください。少し私の…近くに…来てください」僕は何だろうと近くに行った。「どうし…た…」彼女は僕を引きずり込み、ベッドの中に入れた。「離し…ません」僕はその状態でいた。僕は少し圧ぐるしかったが、別に気にしなかった。「ホノカ…体温はどうだ?」僕は温度計をとろうと思い、立ち上がろうとすると僕を持つ力が増した。「絶対…に…離しま…せん」僕は仕方なくじっとしていた。
き、気まずい…こんなこと人生だ初めてだからいったい何をしたらいいのやら…キス?そうなのか? 【男子というものはこういうときもキモくなる】
「あ、あのー…いつまでこの状態でいるの…?」その一瞬、力が抜けた気がした。「いや…ですか」彼女は完全に赤らめた顔で僕を見てきた。まだ熱があるのだろう。「い、いやというわけではなくて…これは今まででやったことないことで…それで…」というか顔が可愛い!赤くなってるからかわからないけどとにかくかわいい。まあ多分僕の顔も赤くなってるだろうけど。
「可愛い…」「え?」僕は空耳かと思い、聞き返した。「顔が…赤くなって…可愛い…です」僕は逆に熱くなったことを感じ取った。「と、とりあえず途中からだけど学校に行ってくるよ」僕は顔を合わすことができなく感じてしまい、無理やりその場から消え去った。「お兄ちゃん…」ホノカからの目からは涙がぽろぽろと落ちていた。【南無阿弥陀仏です】
僕は調子がよくなり、学校に行けるというと、お母さんは怒った。「行けません、もう学校には休むといっていますし、そうしたらホノカちゃんが悲しむでしょ。ホノカちゃんに世話をしてもらったんだからお返ししないと」僕は心細かったが、戻るしかなかった。
戻っても、彼女は泣いていた。「許せません、私を残していくなんて…許せません」彼女は向こうを向いたまま僕の方は向いてくれなかった。「本当にごめん」僕は誤り続けたが、彼女は許してくれなかった。「絶対に許しません」彼女は僕に怒っていた。ほっぺたが膨れていたのは見えた。しかし、彼女の顔は髪で隠れていて、ほとんど見えなかった。「これでも…?」僕は彼女に…をした。「ゆ…許し…ません」彼女は言葉を振り絞っていた。「それなら…」僕は何度もすると、ついに彼女は僕を許してくれた。「最後に一回、してもらえませんか?」僕が最後に1回したとき、ある不幸なことが起きた。「お邪魔しまーす」ちょうどその時マリナが入って来た。「うわー、双子でしてるし、しかも小4の時に♪」彼女は目をハートにしていた。「い、いや…これには訳があって…」
僕たちに迫って来た。「彼女の口、どうだった―?」彼女はめちゃくちゃ外いことを聞いてきた。「お前も恥知らずかよ!」しかし、僕たちがキスをしていても彼女はそこまで気にしていないようだった。「僕たちがキスをしていても気にしないのか?」彼女はどうして気にすると思った?という顔をしていた。「気にすると思った?」顔に考えていることが丸見えだ。「別におかしいことじゃないと思うわよ、別にキスをしていても。恋人同士なら普通にやると思うわよ」彼女は普通に言っていたが、絶対普通じゃないと思う。まあ普通かもしれないけど。「いやいやいや、僕たちはただの家族で会って恋人とかじゃないよ」僕は首をぶんぶんと振った。
「それじゃあホノカちゃんに聞くけどそうなの?ヒカルは家族?恋人?それとも友達?」そう彼女が聞くと、ホノカはサッと僕の後ろに隠れた。「私、嫌われてるのかな…」マリナは精神的なダメージを食らい、地面に崩れ落ちた。「でも…家族でも会って…恋人…というのは何でしょうか」マリナは地面に座り込んだままホノカを見た。「恋人とはお互いに恋した人のことを言って、もしも恋しあった自分が男なら相手は彼女だし、女なら相手は彼氏ということ、その2人はキスしたりあれをしたり…ペラペラペラペラ」彼女はどんどんと話した。「ま、まあ恋人というのは互いにの好きな人のことを言うということだろうね、多分」僕は彼女が多分10分以上離すだろうと思い、止めた。「それなら…お兄ちゃんは恋人ですね、初恋です」僕は彼女に驚いた。理由は2つある。1つは「初恋っていったいどこで聞いたの?」彼女は恋人という言葉を知らないから初恋という言葉も普通は知らないだろうと思った。「ヒッカ兄さんにききました」「ヒッカ兄さん?だれのこと?」そんな人、聞いたことがなかった。「前に保健室で会った…日野潟兄さんのことです」僕は思い出した。「あの時のあの人、そんな名前なんだ」とりあえずもう一つのは「もう体調はよくなった?」「はい、おかげさまで」「え?ホノカちゃんが風邪ひいてたの?」マリナが少し驚いていた。「まあ彼女がかかったっていうか…僕から移ったっていうか…って学校はどうなったんだ」彼女は腕時計を見せてきた。「ほら、もうとっくに学校は終わってるわよ」時間を見てみると、もう4時半だった。「もうこんな時間!?」僕はその時思った。
時間て結構早く進むんだな 「でもせっかく来たんだし、何かしよ」彼女はまるで呼ばれてきたかのようにふるまっていた。「一応いうがな、僕は一切呼んでないぞ」僕は彼女をじろりと見た。「うわ、めちゃこわ、まあまあまあ、別にヒカルが呼んだとは言っていないわよ」彼女は僕を押し戻した。「それで、何をするんだ?」彼女はよしいた!という顔をした。「これよ」「これって…何?紙?」彼女の手には紙が10枚あった。「これで何かをするのよ」彼女は名案のように言っていたが、「あのなー、僕たちはさっきまで寝込んでた2人組の兄弟だぞ?まだ少しだけは頭がぼーっとするし」僕は地面に寝転がった。「それなら買い物行かない?外は涼しいよー」僕はそれがいいと思い、同意した。「本当にいい天気だ」外は太陽が半分クモに隠されていて、涼しいしまぶしかった。「取り合えず私がお金を持ってるから」彼女は財布を取り出した。そういえば彼女の家、結構のお金持ちだった…かな?お子図解は毎月1万円とかもらってるって聞いたけど。「本当にいいのか?僕たちのためにお子図解を使って」僕がそうきくと、彼女はキュンとしていた。「うわ、意外と優し」「一言多いぞ」僕はため息をつき、お母さんに声をかけた。「それならこれを持っていきなさい」お母さんは財布を持ってきた。「この中に10万円入ってるから、適当に買い物してくるのよ」お母さんはいい会社に勤めていて、時給、もらえる金が高い。しかもお父さんは校長先生だから僕たちも結構のお金持ちだ。しかし、僕は皆と同じでいたいからできるだけそのことを隠している。でも結構大変だった。お母さん無防備すぎだ。「それじゃあレッツゴー!」マリナは張り切っていた。「このお金でいったい何を変えるのか…」僕は札束を眺めていた。ちょうどその時、後ろから誰かが走って来た。「おっしゃ、ゲット」その男は僕の財布を盗んでしまった。なぜ盗んでし・ま・っ・たと言ったのかというと…まあ見たらわかるだろう。「ちょっとー、ヒカルの金を――っていうか人の金をとるスリがおるか―!」「い、いや、いないとスリが消えちゃうよ…」「返せ―!」マリナは僕たちのクラスで一番速かった。だからスリは逃げることができなく、捕まってしまった。
スリだけど…南無阿弥陀仏だね 僕は何もしなかったが、財布を取り返し、警察には頭を下げられた。「はー、ただ買い物に行くはずが…いったいどうやったらこんなことになるのやら…まあこうやったらか」僕は前の状況で買い物に行くだけのはずがスリにやられ、何1つしなくても戻ってきて警察に頭を下げられることは可能だとわかった。
「まあとりあえず買い物買い物―」走り出したマリナはどうにかこのテンションをあげようとしていた。「うん、そうだね」僕は彼女を追って走った。「疲れました…」顔から見て嘘だとわかるが、ホノカは近くにあったベンチに座ってしまった。「ちょっと、まだ500mも歩いてないよ」僕が知っている彼女のいつもなら1キロでも僕と一緒に歩いていた。迷子になったときなんか4㎞以上歩いていたはずだ。「ねえヒカル―、ホノカちゃんはヒカルに負ぶってほしいんじゃないの?」僕はホノカを見た。「そうなのか?」彼女は明るく答えた。「はい!」まるでさっきの疲れは演技だったかのように。
「ねえホノカ、さっきの演技はどこで覚えたんだ?どちらかというとうまかったけど」僕は彼女の反応を見るために問いかけてみた。「な、何のことですか」思った通り、彼女は一瞬背筋をびくりとさせ、おどおどとし始めた。「だーかーらー、ここまで演技のうまくない人がどうしてここまで疲れる演技は上手なんだろうなっておもっただけ」僕は薄く笑った。「ちょっとー、人を疑うのは証拠がないと――」彼女が言おうとした一瞬で僕はあると言った。「1つは今、後ろで担いでいるだけで分かるよ、心臓の鼓動が速くなったし体が熱くなた、これは彼女が緊張しているか焦っている証拠だ。それに…」僕は彼女を下した。「彼女の額、汗が付いてるよ」「こ、これは涙です」彼女は涙をぬぐう用に額の不思議な水をぬぐいだ。「いい考えだね、でも本当にそうなら線はどこ?この水までに流れた線があるはずだよ」彼女はそれもどうにか逃げようとした。「ここにあるじゃないですか」確かにあの不思議な水でできた線ならある。しかし、その線はどう見てもあるところからは流れていなかった。「これ、どこから流れてるように見える?汗だからかな?」彼女は半泣きになってしまい、本当の涙がその汗と交じり、本当に目から涙が出たことになった。「うぅ…」僕は焦った。周りから、「あら、あの子、小さな女の子を泣かせてるわ」とかいろいろ聞こえてきた気がしたからだ。「ごめん、何でもするか許して」僕は頭を下げた。「本当に何でも、ですね」僕は何か嫌な予感がした。「考えておきます」彼女はニッコリと笑ったが、何か変なことを考えている気がした。まあ気のせいか。
「でも何回も思うけどここら辺には沢山店があるわね、まだ全部には穿いていないわ」マリナは周りに立っている数えきれないほどの店を見た。「っていうかこれって金曜日に来た場所じゃん、でも本当にまだまだ入ったことない見せもあるね」別にすべて入りたいとは言っていないが、入ってみたらすごいだろうと思った。「どれに入ろうか」彼女は自分で言いだした話だが、すべて僕に任してきた。
「お前なー、自分が言い始めたことだぞ」僕は彼女をじろりと見たが、仕方なく引き受けることにした。「とりあえずこの店に入ってみるか」僕たちはHoneyという店の中へ入ってみることにした。「いらっしゃいませ、ご希望のものは何ですか?」入ってすぐに店員さんが近寄って来た。「あの――、少し見て回りたくて」僕は突然の質問に戸惑った。「それならこちらを見るとよろしいと思います」店員さんは僕たちをあるコーナーへ連れていった。「これは…指輪」とても値打ちのある指輪だった。その指輪にはほとんど、宝石が付いていた。ルビーやダイヤモンド、エメラルドなどと高い値打ちにする物が付いていて、1つ50万円ほどした。「こ、ここって…宝石屋では…」しかし、ホノカとマリナは目を輝かせて指輪を見ていた。「きれいです」彼女は芸術が分からないと思うが、きれいだといていた。
「とりあえず出るよ、ちょっと高すぎた」僕は2人を呼び、その場を出た。「ありがとうございました」僕たちは店員さんに頭を下げると店員さんもニッコリとしてくれた。「こちらこそありがとうございました」僕たちが店を出ると、近くにホームレスの人がいた。「可愛そうです…」ホノカは自分も似た目に当ているので他の人にとてもやさしいのだろう。「それじゃあこれを私て来てくれる?」僕は1万円札を渡した。「はい!」彼女は元気よく歩いて行った。
「これ、あげます」ホノカがホームレスに1万円札を渡すと、その人は膝をついた。「おおお、神よ」どうやらその人は彼女が神様だと思ったのだろうか、彼女に向けて膝をついていた。しかし、彼女は確かに神のようだった。優しい心、可愛い体格、優しい目、彼女はまるで神のようだった。
彼女は僕の方を見た。「これはいったいどうしたらいいのでしょうか」彼女の周りには沢山のホームレスが集まっていた。「本当に神になったみたいだ…」僕も彼女をじーっと見ただけだった。「とにかく逃げるわよ」僕たちはホームレスに膨大なお金を渡さない方がいいという事を思い知った。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、逃げ切ったー。次はどこに行く?」マリナは速かった。彼女だけは生き生きとしていた。「ここはどう?」そこはMyCafeという名前だった。「ここで何かを食べようか」僕たちが入ると、店員さんがまたもや迎え入れてくれた。「3名様ですか?」僕は頷いた。「はい、それならこちらの席でお願いします」その席は普通だが、丸いテーブルに丸いソファーが300度あった。入る場所は1つしかなくて、入るととても豪華に見えた。「たったの3人なのにこんな大きな場所を…」僕は座ってみると、そこはとても柔らかかった。「これってまさか…あの高級カフェじゃない?」マリナに言われ、僕は思い出した。
MyCafe、世界的に有名なイタリアで新規オープン。高級な食べ物を売ることで有名とされ、アメリカ、中国、日本、インド、フィリピン、オーストラリア、韓国と広がっていった。しかし、僕はさっきの出来事でそのことを忘れていた。この店、MyCafeは高級カフェでもトップクラスなのだ。
「こちらがメニュー表です」メニューを見てみると、「4、4万円…5万円…安くても2万円が最低の値段…」僕は値段だけで茫然としていた。「これをお願いします」ホノカは迷いもなく頼んでいた。「5万円だ…」僕は自分の持っているお金が4万円に減った。「まあまあ、足りない分は私が払うから」彼女は財布を開けた。「これって…ゴールデンカード?」ゴールデンカードには無限にお金を入れることができ、お金自信をカードから支払うことが不可能だ。
「ってこれ…お金は直接出せないの、知らない?」僕は彼女に目を向けた。「ここにはちゃんとお金を下す場所があるのよ」彼女は自信満々で言った。「そうなんだ、知らなかった」僕は全く来ないし、来るときは親と来ている。だからお金のことも親がやっていたのだ。僕はずっと席に座っているだけだった。
「決まったね」それから5分後、僕たちは決めることができた。「しかし…本当にいいのか?」僕たちが頼んだのはすべてで25万円ほどになっていた。「いいよいいよ、どうせこの中には数億円ほど入ってるから」「億万長者かい!」って突っ込みを入れようとしたんだけど…その時もある事件が起きようとしているのだった。というかこの数日間、事件に巻き込まれすぎな気が…突然小さな女の子を拾うやら沢山の生徒に囲まれるやら…迷子になって雨に打たれて逃げ込めたと思ったら眠り薬を飲まされて、殺されかけて警察に頭を下げられて次の日には僕が風邪をひいて彼女が風邪を引いて買い物に行くだけのはずがスリにやられて何もしなくてもとっ捕まえることができてそこから抜け出してHoneyっていう店を見て出てきて彼女がホームレスをかわいそうに思ったから1万円を上げたらホームレスの人が津波のように来て…っていうか日本ってそんなにホームレス、いたっけ?まあそれよりもここに入ったら世界トップクラスのカフェに入っちゃったし…まだあるんだ…いつかは数百文字ほど行っておけそうなほどだよ…僕はポカーンと固まっていた。「あれ?ヒカル?大丈夫?」マリナが僕を覗き込んだ。しかし、僕は石のように固まっていた。ショック気絶【ただ、ショック死の真似です。ショックで気絶しただけです】だ。変な体制で。「お兄ちゃん、大丈夫なのでしょうか」僕は意識がないので、今はなしている内容は一切聞いていなかった。「大丈夫よ、多分…まあそれより今なら好きなだけ好きなことができるんじゃないの?」彼女なるほど、と目を輝かせた。「それでね、ね、何をするの?別に女子同士何だから、本音のままに、でしょ?」彼女はじっくり僕とホノカを見た。「私がしたいことは…」彼女は僕の肩にもたれかかってきた。「ずっと嫌がられていたので…私はいつの授業中にもたれかかろうとしているのになぜか嫌がるんです」どうしてかはさすがのマリナもわかった。「そりゃあ授業中だからでしょ…注意されるし皆に注目されるし…」【マリナは数回か先生に注意された経験者。経験者と言ってもすごい意味ではなく、悪い意味で】そう聞くと、ホノカはしょんぼりとした。「ま、まあ学校以外で他に知り合いがいない時ならいいと思うよ」マリナは慌てていった。「そうでしょうか…」ちょうどその時、声が聞こえてきた。「そうだとも」僕が気が付いたのだ。「いつから起きてたの!?」マリナは驚いているというか何というか…おかしな感情を表していた。「まあほぼ最初のころかな、彼女が僕にもたれかかって来た時、気が付いた。しかも気を失ったままだったとしたら今頃僕は椅子でごろごろとしていたと思うよ、ホノカに押されて倒れてたと思うから」「ま、マジかよ…全く気が付かなかった…」彼女は複雑顔な顔で考え事をしていたが、その間に僕はホノカを自分に寄せた。「まあ、好きにしていいよ、誰もいないところならね。マリナは少し例外だけど」「ちょっと!例外ってどういうこと!」マリナはぷんぷんと怒っていたが、僕は分かっていた。
もしもホノカと一緒にいるのならば…すべてを受け入れるしかないんだ…と。 「それなら…」彼女は僕の膝に乗って来た。「こうしてもいいということですよね」彼女は僕の首を抱いてほっぺにキスしてきた。「ちょっとー、私がいるんですけどー!」マリナはなぜか顔を真っ赤にして僕たちに怒っていた。「別にいいじゃないか、マリナは例外なんだから」彼女の顔はリンゴになってしまった。「なんですべてを受け入れるような顔をしてんのー!」だって… 僕は思った。
本当にそうだもの

女子になった気分

それからはそこまでおかしなことはなかった。ただ数十万円ほど使っちゃっただけだ。しかし、ただお金持ちなのかあほなのかわからないが、彼女は約64万円ほど使った。ただの買い物で。しかし、ホノカはあることに気が付いた。
「私のジャンバーが…消えた」彼女の顔は真っ青だった。「え、マジで!?」僕は彼女の方を見た。彼女のジャンバーは黒く、服と同じだったので僕も気づくことがなかったのだ。「多分さっき着せ替えの時にクローゼットで残しちゃったかも…」彼女はいったいどうしたらいいのかわかっていなく、半泣きになっていた。「ま、まあまた買えばいいから…」僕は焦り、彼女を落ち着変えようとした。
「は…はい…」彼女はやっと落ち着き、涙をぬぐった。「それじゃあ買いに行こう!」彼女はそういい、出ていこうとしたが、ある問題があった。「もう今日はもうこりごり…」僕はそう言い残し、自分の部屋に入っていった。「…まあ買い物は明日の夕方にするか。お邪魔しました」マリナは出ていき、家が静かになった。お母さんはどこかに出かけていて、赤い夕陽の空ではカラスが鳴いていた。
「彼女のジャンバーはいったいどこに行ったのやら…」僕はあの買い物を思い出そうとしたが、全くいい情報を思い出すことができなかった。「取ら言えず僕たちも寝ようか」僕は着替え、彼女が着替えるのを待っていたが、なかなか来なかった。どうしたのかと思い、見てみると彼女はさっきまでいた場所でうずくまっていたのだった。「大丈夫だから、ね」僕は彼女を覗き込んだ。「いえ…私は立ち直りました。ただ…」彼女の顔はある方向をじっと見ていた。「あそこの蜘蛛とにらめっこをしていたところです」僕は固まった。「蜘蛛と…にらめっこ?」そっちを見ると、そこにはじっとしている蜘蛛が天井からぶら下がっていた。「た、確かににらめっこをしているような…」蜘蛛の方はそんな気なのかわからないが、とても面白く思えた。「ハハハ、ホノカって面白いね、蜘蛛とにらめっこをしているっていう発想をするのは」しかし、彼女は全く反応しなかった。「今は集中しています」彼女は見ただけでもそういっていることが分かった。「ま、まあ終わったら来てね」僕はそれだけを言い残し、自分のベッドまで戻っていった。ちょっと爪痛いと思う人がいるかもしれないが、あの状況でいったい何を話したらいいんだーっての。

それから20秒もかからないうちに彼女がしょんぼりと戻ってきた。「にらめっこはどっちが勝った?」僕は興味に負けて聞いてみた。「私が…勝ちました…」彼女は勝ったのにそこまで喜んでいなかった。「戦いが…お母様にさせぎられました…」僕は想像した。
そういえばお母さんは虫が嫌いだったよね。でも蜘蛛は虫じゃないし… そう。蜘蛛が昆虫だといっている者はバカバカの大カバだ。昆虫は3つのパーツに分けられ、足が6本あるというのが昆虫の条件だ。しかし、蜘蛛は8本ある。蜘蛛は何と動物なのだ。これを知ったときはひっくり返った。と言ってもバランスを崩しそうになっただけだけど。
「ということはお母さんが払ったってこと?」僕は一番予想できそうな考えを出した。「いえ、ただ…お母様が返ってきたときに逃げていってしまって…」僕はもう一つ思い出した。お母さんは別に嫌っていないが、蜘蛛はお母さんをとても嫌っているらしい。考えるにして、お母さんが使っている香水が問題かもしれない。まあ蜘蛛に鼻があるかは知らないが。
「ということはお母さんが帰ってきて蜘蛛が逃げていったからしょんぼりとしているってこと?」しかし、彼女は首を横に振った。「まだお兄ちゃんにお休みのキスをしてもらっていないから」彼女はおかしなことを言った。「そ、それはいったい誰から――」彼女にそう聞くと、後ろからお母さんが出てきた。「私よ」お母さんはニッコリと笑ったが、僕は一瞬悟った。「やっぱりか」と。
「まあ、とりあえず寝なさい」「いや、寝ようとしていたから」僕はベッドの奥に寄った。ホノカが入るためだ。お母さんはある言葉を言い残して出ていった。
「それと、明日はハナが返ってくるからね」僕は驚き飛びのいた。「は!?初耳なんですけど」花というのは姉の名前だ。ずっと遠くに住んでいたはずの姉…ある問題のある姉。
僕はとりあえずそのことを忘れて寝た。その横にはホノカが寝ていた。何かいつもより近い気がしたけど気のせいか…

次の日起きると、何か変な気がした。自分の髪が長くなったような…しかし、気にせずホノカを起こそうとして声を出すと、「ホノ…カ」いつもより高い声だった。「また風でも引いたかな…」僕は頭に手を置いたが、何もおかしくは感じなかった。「声変わり?それにしては高くなるっておかしい気がするけど」僕はとりあえずベッドから降り、風呂に入ろうとそとへでた。しかし、鏡の前を通ったとき…
「誰?僕?え!?えー!?」僕はどうやら気が付くと髪が長くなり、完全に女子っぽくなっていた。「ハーナー!」僕は客室へと突っ込んだ。そこには思った通り、僕の姉が机に膝をついていた。「本当に薬が効いたんだー、キャー、カッワイー」彼女は僕に近寄ってきた。僕の姉はもう一つ面倒なことがある。それは彼女が薬学者だということだ。「カッワイ―とかどうでもいい、今すぐ戻して!」しかし、彼女は突然おどおどとし始めた。「えーっとー…実はー、元に戻す薬がないの…」「僕はハナの実験台か―!」僕は彼女に突っ込んだが、相撲取りだと彼女に負ける。僕は宙がえりをさせられた。
ドスッ 「ぐえ…」僕は腹から地面にたたきつけられた。「まあ大体1週間ほどで切れるからそれまで女性の…じゃなくて女子の体を楽しめば?」僕は考えてから答えた。「あー、そういうことねー、男子を一目ぼれ刺したり女子と遊んだり~」僕が色々と案を出していたが、すべて姉が考えていたのとは違った。「あの…そういう意味では…」彼女は僕がずっと話しているので何かを言うことができなかった。僕は彼女にはトークで勝つことができる。今まででもそうだった。
「まあ、とりあえずホノカの服を買いに…」僕が自分の服に着替えようとしたとき、彼女は僕の肩をつかんできた。「ホノカって誰ー、まさか彼女?」僕は彼女をボケーッと見た。「だからお母さんが言ってたでしょ、僕が拾った女の子のこと」彼女は完全にこういうことには記憶音痴だった。「そうだっけ?」僕は首をぶんぶんと縦に振った。
「それでは僕は…」着替えを続けようとしたとき、彼女は僕の両手をつかんできた。「せっかく女子になったんだから楽しまないとねー」彼女は完全にくるっていた。彼女は女子の服を持っていた。「イヤ――!」僕は無理やり脱走しようとしたが、彼女の引力と不気味な説得力に負け、結果、来てしまった。女子の服を。
「うぅぅ…」僕は自分のひらひらな長スカートを揺らしながらしょんぼりとしていた。「キャー、可愛ー」彼女は僕の写真をパシャパシャととり始めた。「あ、ちょ!」僕は慌てて顔を隠したが、彼女はもう何枚も僕の写真を手にしていた。「それじゃあ神も結ぶよー」彼女は神業で僕の髪を三つ編みにした。「髪が長いとやりやすいわね」彼女は満足していたが、僕は彼女が見えなくなったら三つ編みを解こうと思っていた。
ちょうどその時、ホノカが起きてきた。「おはようございます…誰ですか?」彼女は寝ぼけた顔で僕たちの方へ歩いてきた。「彼女が姉で…」僕は彼女を見て思い出した。
そういえば僕、体の見た目が変わったんだっけ、これはいったいどうやって説明したら… だが、彼女は僕の方を見てにっこりと笑った。「本当に女の子になったのですね、お兄ちゃん」僕は「へ?」と彼女を茫然と見た。「どうして知ってるの?」僕は完全に茫然としていた。「だって、お姉ちゃんに薬を口…」そこまで言うと、姉が口を封じさした。「ムー」彼女は何かを言っているが、全く分からなかった。
しかし、僕はパズルを解くのが得意だ。これは考えれば簡単に「だってお姉ちゃんに薬を口に入れろって言われたから…」と言おうとしたのに違いなかった。だからあれほど近かったのか…ってそんなことどうでもいいわい!「ハナー、少し説明が必要みたいだねー」僕は女子になったとしても性格は変わらなかった。
変わらなかった。「可愛いと思います」彼女がそう言った途端に僕は考えた。これも意外といいかもしれないと。「とりあえずハナ、説明してくれるかなー」僕はじろりと姉を見た。「はい…」彼女は正座座りにしょんぼりとなった。

「でもな…この格好で出ると言ったら…気苦しいな…」僕は鏡で自分を見ながらため息をついた。「まあ仕方ないか、」僕は靴を履き、10万円手にした。玄関のある小さな戸の反対側にはいつも10万円が入っている。もしも泥棒が入ってきたらフリーマニーだ。
「とりあえず出ようか」僕は彼女と一緒に外へ出た。夏になり始めたからよかったものの、もしも冬だったら彼女は寒かっただろう。彼女はジャンバーを持っていなかったから。ちょうど外に出たところでマリナに出会った。「待って…た…よ…まさか彼女?どこかで見たことがある気がするけど…」「いや、僕だよ!」僕は素早く突っ込みを入れた。「僕って…誰?」彼女は完全にボケていた。「ヒカルだよ!ハナの実験台にされただけだ!」彼女はやっとわかった。「でも女子になれるとはねー、しかも可愛いねー」僕はそれをからかいとして受け取った。
「それで、どうしているんだ?こんな朝早くから」彼女は突然僕潟を揺らし始めた。「せっかく女の子なんだから話し方も変えないと」「どうして?」僕は首をかしげた。「だって女子なんだし。ね、ホノカちゃん」彼女はホノカを見た。「うん」ホノカは軽くうなずくと、期待した目で僕を見てきた。「ゥ…」なぜかホノカにこんな目で頼まれたら断れなかった。「分かった。試す…ね」僕は話し方を変えざるを得なかった。「とりあえず買い物へレッツゴー」彼女はノリノリで走っていった。「ちょ待ってよ」僕は慌てて追いかけようとしたが、走りにくくて歩くことにした。
「のんびり歩いていきましょうか…」僕はよくアニメを見ていたので話し方は分かっていた。ただ、少し変な気分というだけだ。「はい」彼女は僕にくっついてきた。今は女子だから引っ付かれるのは他の人から見て少しおかしい気がするけど…気のせいか。

広場にたどり着くと、真っ先に彼女の服を買った場所へと入った。「いらっしゃい、どういうものが欲しいかね?」前と同じおじさんが立っていた。しかし、僕は見た目がとても変わったので彼は気が付かなかった。「ジャンバーを探していて、何かいいものはありますか?」僕はホノカのために買うつもりだったが、彼は女性を呼んだ。「彼女がジャンバーを探しているらしいのだけれども…」彼は何かを言ってからカウンターへと言った。どうやらそこで誰かが待っていたので任せたのだろう。
「それじゃあまずは測らせてもらいますねー」彼女はメジャーをもって私の方へと歩いてきた。「ヘ?あえ?」僕はポカーンとした。「いやあのー…」僕は彼女に話しかけようとしたが、どんどん話しを進められた。
「これはどうでしょうか?」彼女は僕が何かを言おうとしたのも耳に入れずに着替えをし、鏡の前に立たせた。「これが…私…」僕は言葉を選びながら言った。目の前には学校にいそうな女子が経っていた。僕に似ていたが、女子ということは変わらなかった。髪は長く、目も女子っぽくなっている。これは言葉で表せないものだ。
僕は自分に少しの間見とれていた。女子ってこんな風なんだな。 私は360度回った。でも…私は自分のスカートを見て思った。「ちょっと短すぎかも…」ミニスカートはいつパンツが見えてもおかしくないほど身近か息がした。「ミニスカートはお気に召しませんでしたか?それならこれを試してみてください」私は完全にホノカのジャンバーのことを忘れ、ドレスアップに夢中だた。これってあの薬の所為かな?

私はすっきりすると、店を出て帰り始めた。「そういえば何をしにって…あ!」私は慌てて3人で戻った。ホノカのジャンバーを買いに来たことを思い出したからだ。

「ありがとうございます、お兄ちゃん」ジャンバーは黒いのがなかった。色々見たが、結局白いのを選んだ。あらかじめ見てみると黒の上に白というのは意外ときれいなものだ。しかし、問題があった。それは、これが1万円かかったということだ。「普通こんなに高いなんておかしいでしょ…」あの人にすすめられたので決めてしまったが、今考えてみると高くも感じた。
「まあとりあえず買えたんだし、私はこれでさよならをさせてもらうわ」私は走っていった。フルスピードで。「本当に速い」もう一つ、問題があった。「お兄ちゃ…お姉ちゃんも服を買ったのですね」私の心が跳ね上がった。「お、お姉ちゃん…」私の顔から湯気がもやもやと出ている気がした。「お姉ちゃんなんて言われる日が来るなんて…」私はハイテンションで家に帰った。
だが…
「おかえりー♪初めての買い物はどうだった―?」姉が飛び込んできたので私はひらりとよけ、私もこけた。「いたたた…」私は頭を抱えたまま地面にうずくまっていた。「というか買い物は初めてじゃないし!」私は姉に突っ込みを入れた。「いや、女子になってからの話」私はハッとした。「色々大変…」「あー、なるほどー」彼女は「分かる―」と、私を見てきた。「というか戻してよ!」「だから1週間待たないと戻れないんだって!」もめごともあったが、一応家族なので少しすると仲直りした。
「地獄を知りたいか」ベッドでごろごろとしているとき、突然前に閻魔大王様が出てきた。「別にどうでもいいけど」私は全く驚かなかった。正体を知っていたからだ。「んもー!ちょっとぐらい驚いたりしてよー!」姉だった。「別に怖くないし。驚いても意味がないでしょ」私はベッドから降り、部屋を出ていった。
「んもー!」後ろから姉の声が響いてきた。「うるさい!」近所の人が窓から起こってきた。「す、すみません…」私は誤っている姉を見てニヤニヤとしていた。「これから…わ!」突然ホノカが突っ込んできた。
ドスッ

夢の世界達

「ゴホゴホ」私はまた風邪になってしまった。「昨日なったところなのに…コホッ」私はベッドの中で体全体の力をなくしていた。解けてしまいそうなほどだった。
「これはあの薬の副作用かしら…」ハナは考え込んでいた。「それは早く言ってよ!ッゴホゴホゴホ」私は無理をしていたのかもしれない。自覚はなかったが、女子になってから何か変な気がしていたのだ。「これって…どのぐらい続くの…?」私は途切れ途切れ、聞いた。「一番長くても2日ほどかしら、でもゆっくりしていればもっと早く治ると思うわよ」「ふ、2日も…」私は考えただけで顔が青ざめた。
ダメだ… 私は精神的なダメージを食らい、気絶した。「え!?大丈…」消える寸前にハナの慌てている声が聞こえてきたが、最後まで聞き終わる前に意識を失ってしまった。

「ンーッ」私は気が付くと、誰もいない部屋にいた。「みんなどこに行ったんだろう」風邪が治ったのを感じ、喜んだ。
「あれ?」時計を見てみると、なぜか固まっていた。「おかしいな、壊れるなんて」だが、何かがおかしかった。
「静か…」周りで何一つ音が聞こえないのだった。車の音、人が歩く音、家の中を歩き回る足音など、何一つ聞こえなかった。「外では風も吹いていないの…?」葉っぱと葉っぱがこすれあう音も聞こえなかった。「これって本当に地球?」考えてみても答えは出てこないことを知っていたので考えることはとりあえず保留にした。
「これは…」部屋を出て歩き回るとわかった。
これは完全に何かがおかしい。 すべての時計は止まっていて、誰一人道を通らない。車はすべて止まっているし、一台も人が乗っていなかった。いつもなら百人以上見れる大通りでも誰一人とおていなかった。店は開いているが店員さんもいなくて、ただ電気がついているだけだった。
しかし、一番驚いたのはそこじゃない。ここには植物以外何も生き物がいないのだ。空には鳥1匹も飛んでいないし、地面にはアリ1匹いなかった。それを見て結論付けたのは「これってもしかして…ファンタシーワールド?」完全に外れている考えだった。
「とりあえず見て回ろうか」ちょうどいいと思い、街中を歩き回った。

「こ、ここは…」今立っているところは本屋さんの中だった。だが、中の『+18歳』の前だった。「入っていいのだろうか…でもまだ小4だしな…」考えた結論、止めることにした。【いま、自分の欲望に勝ったのであった】保留にしたのだった。【違った】
「とりあえずここに入るか」入ったのは洋服屋だった。「これは…まあ止めた方がいいか。」色々な服を試していると、あるノリに乗ってしまい、ついその店にあった女子用の服を着こなしてしまった。「フゥ、4時間もたっちゃった…」いつもの服に着替えると、今まで言ったことがなかった小道へ入っていった。「こ、これは…」そこにはマットが敷いていて、小銭の入ったボウルが置いてあった。「こ、これはまさか……ホームレス」誰もいないのになぜかお邪魔した気になってしまい、そこから出ていった。
歩き回っていると1つの店に目が入った。ゲームセンダーだ。「まあさあさすがにお金を持っていないからできるわけが…」冗談で歩き回っていると、
「できた」方法を見つけてしまった。そこら辺を歩いているとコインが大量に入ったバケツがおいてあった。それを拾い集め、使えばいいのだった。多分いくら使っても大丈夫だろう。「大丈夫だったけど…これはどうしたらいいのか…」自分の持っていたバケツが完全に埋まってしまった。何度も正解を引き、どんどんコインがたまってしまったのだ。しかし、使う方法がなかった。数が多すぎたからだ。「コインの使い道に困る事ってあるんだ…」少しおかしく思った。
「でもな…」あることが引っかかっていた。「これってどうやって出るんだ?多分これは夢…っていうかまずこれは夢なのか?」念のためにほっぺを捻ってみるといたかったので本当に夢だとわかった。
「ビルから飛び降りてみたりしたら出れたり――」あるビルの屋上まで登り、飛び降りてみた。普通なら死ぬかタダではすまないが、これは夢だ。痛みを感じない。地面に落ちた時、頭を打っただけで痛みどころか血も出なかった。「まあ夢だからそうなるよねー」他の方法を試そうと思ったが、その時頭の中をあることが通り抜けた。
もしもこれが夢でないのなら?本当の世界なら?もしも本当に死ぬことができてしまうのなら?ここは現実世界なのでは?
なのでリスクを取ることはやめた。「それなら一体どうやって出たら――」「お姉ちゃん」後ろから誰かの声がした。聞き覚えのあるこえだ。「ホノカ!」後ろを見ると、ホノカが立っていた。「お姉ちゃん!」抱っこしようとしたとき、目の前に手が出てきた。「ドラマチックなところで失礼するけどいくらここでもチョットするのはここから出てからでいいと思うよ」「マリナ!皆もどうしてここにいるの?」どうやら2人もどうしてここにいるのかを分かっていなかった。「でももしかしたら夢がつながったんじゃないかな」マリナが案を出した。「どういうこと?」「もしかしたらこの世に何かのゆがみができて私たちの夢がつながったとか。でも記憶に存在しないところまであるってことはおかしいわね」そうだ。僕は今日、今までで始めてみたものもあった。そんなものはありえない。普通なら自分の記憶から引き出すはずだ。本当のレプリカを作るなら。しかし、これは本当のレプリカを作り、僕たちの記憶にない物まで取り出している。とても興味深いことだ。
「とりあえずここから出る方法を考えよう」僕は周りを見た。「それなら私たちが行ったことのない場所へ行けばいいのでは?」さっきまで黙っていたホノカが提案した。「まあ試してみるか」僕たちはずっと大通りを歩き続けた。数数百メートル進むと、ある変化が起きた。周りの色がだんだん薄くなり始めたのだ。「これは効果がありそうね!」僕たちは走り出した。周りは完全に薄くなり、動いているのかもわからなくなった時、僕たちの体も色をなくし始めた。「このまま…わ!」突然下に落ち始めた。風の抵抗で分かった。まるでスカイダイビングをしているような感触だ。しかし、パラシュートの入ったバッグを背中につけていないだけだ。僕たちは落ち続けた。何分も何分も。
ちょうど一生落ち続けるのだろうかと疑った時に変化が起こった。周りが宇宙色に変わったのだ。真っ暗な宇宙の色に。「こ、これは…」遠くには戸があった。「水の中にいるかのようだ…泳げる」僕は手で漕げばすいすいと空中を泳げた。これは本当に夢なのかと疑ったほどだ。他には何もなかったので僕はその途へ向かった。「入ってみるか」僕は2人を呼んでその中に入った。

続く…

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい