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「これは思ったより広いな、俺が一万人いても足りないよ。多分」俺は国を見て驚いた。「っていうかもう人じゃないか」俺はため息をつき、馬車から降りた。

「俺はここで失礼するよ。ここら辺を見て回りたいからね」俺は冒険者たちに礼を言うとその場を離れた。

「本当に良かったのですか?魔物をこの国へ放って」一人の冒険者は不満そうに魔法使いを見た。「ええ、ぁのスライムは自分の意志を持っているらしいしもしも何かをやらかしたとしても私たちは無関係、またいつかこうだろうし、その時には助けられる気がするのよね」彼女はそのまま馬車を進めた。


「うひゃー、でっかー!」俺はため息をついた。「俺の国もここまで大きかったらな…しかもここには…」俺は目を輝かせた。「魔法が存在する!」俺は空高くはねた。「よし、この魔法はいったいどうやって使うんだ?」『はい、魔法なら創造と必要な魔素さえあれば無縁魔法を放つことができます』俺は考えた。「それじゃあ…とは思ったもののまずはこの国を見て回るか。それと、この国の名は?」『名前はありません』

ーは?今何て? 『この国には名前は存在しません』俺の目は飛び出した。「は!?こんなにでかい国に名前が何の!?なんで???」俺はいろいろ考えたが、さっぱりわからなかった『はい、国に名前を付けるのは莫大な媽祖が必要です。土地が多ければ大きいほどそれに合った魔素が必要、もしもこの地球に名前を付けようとすれば約9634けいが必要です。』俺はその数に驚いたが、一つ疑問に思った。「その魔とはどういう意味?」『魔というのは魔素のことです。今、なたには5魔存在します』俺はしょんぼりとした。「別にアニメのように最強になるーーとかはないのか」とりあえず回ってみることにした。名前が存在しないということ以外はいろいろにぎやかだった。俺のような魔物も喜んで迎え入れてくれた。どうやらもしも被害を起こしたのならば容赦はされないようだ。まあ俺は全く力を持っていないからいみがない気がするが。

俺は楽しんだ後に国を遠くの山から見た。「本当に平和な場所だな」俺はそうつぶやき、その場を去った。


「フンフンフフーン♪」俺は今、森の中を跳ね回っていた。「暇だなー」俺はため息をつき、道でないところに足を踏み入れた。

ーといっても足はないから言ったら体を踏み子鼠を

だが、1歩踏み入れただけで俺は1匹の小さな鼠に出会った。「あッ」俺はその小さな鼠を見た。「なんかこの鼠…目からしてやばいような…ってか全く悪くないかもな」俺は青い目を持つ小鼠こねずみを見た。

「まあ目が青いってことは結構被攻撃的ってことだね」だが、安心することはできなかった。小鼠は俺の方向へよちよちと歩いてきた。

「かわいいかわいい♪」俺は楽しくゆっくり来る小鼠を眺めていた。だが…

「ジュゥ!」突然とめちゃくちゃでかい鳴き声が聞こえてきた。「まさかこの鼠、めちゃくちゃ凶暴だったりして…」すると、近くからもっと大きな鼠が出てきた。「やっぱ違ったかも」

すると、小鼠がまた俺の方向に1歩踏み出した。「これってまさか…母親?」だが、その考えも違った。大量の足音がしたと思えば目の前に40匹といえるほどの鼠が出てきた。「さっきのマップに出てきた大量の点はこいつらのことだったのかーい!」

なぜか死んで転生し、聴覚も視覚も口も痛覚もない弱いスライムとなった俺、今は40以上の小鼠に追われているのだった。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい