「こ、これは…」僕は大群の馬に乗った兵がこっちに走ってくるのを見た。
「どうした」お父さんに言われて、僕は我に返らぬまま答えた。
「む、向こうから大群が馬に乗りながらこっちらに…」それを聞いたガーネさんは小さな声で「ㇶ」と、びっくりした。
今回はお父さんも驚いていた。そこへ、一人の兵が来た。
「数十キロ先に葉渚軍がこちらに…」それを最ぎり、お父さんは数を聞いた。
「およそ100万ほど」しかし、それを僕は否定した。
「いや、それは違う…じゃなくて違います。約1千万ほどはいます。」
僕は真剣に見た。さすがブラックアイだ。数まで約までは分かる。
そこで僕はあることを思い出した。「お父さん、」「ん?」お父さんは額に汗を流しながらこっちを見てきた。
「あそこの軍隊、吹き飛ばせますが消しますか?」それを彼は否定しなかった。「いいだろう。」
「それではガーネさん、力を貸してくれませんか?」すると、ガーネさんははいと元気な声で答えた。
しかし、手は震えていた。それは当然だ。誰だって最初はそうだ。誰かを殺すとき、誰でも恐怖を感じる。
僕だって少しは恐怖、緊張があるが、これしか生き延びる方法がないのならそっちを選ぶ。
僕たちは影に行き、僕がシャドウボールを出した。「これをガーネさんのライトボールで囲めることはできますか?」それに疑問を持ちながらも彼女はライトボールで囲んだ。
「これに穴をあけて…」と、ダークネスソードでたくさんの小さな穴をあけた。「これをブラックホールの中に入れてブラックホールを閉じる。シャドウボール起動停止」
「僕はあることを練習していたんだよね。」僕は兵たちがいる方に手を挙げた。まだブラックアイはつけている。
「ブラックホール」お父さんたちでは何も起きていないように見えた。「何をしました?」ガーネさんは首をかしげて聞いてきた。
「向こうでブラックホールを開いたのですよ。僕が練習していたことはできるだけ遠くにブラックホールを置くことができるということだ」
「シャドウボール起動開始」そういうと、シャドウボールがブラックホールの入り口に動き出した。
「入り口まで行くとライトボールの穴から光が入って…シャドウボールが爆発し、ライトボールも巻き込んで大爆発を起こす…な!?」僕は驚いた。
「どうした」お父さんにきかれ、歯をかみしめながら答えた。「まじかよ…全員無実だ。」それを聞き、お父さんは「な!?」と、驚いた。
「多分一番前にいる奴でしょう。彼から大量のオーラが…黒いオーラが漏れている」僕の額には汗が流れていた。
「ということは…」「その通りですよ。一番前に人は僕と同じ…」そこで僕は一息吸った。
「影魔法の持ち主ですよ。」
まさか僕と同じ魔法使いがいるとは…
もう一つ息を吸い、今回はお父さんの方を見た。
「彼は僕以上の影使いです。でもまだ90キロほど先です。まだ作戦を立てるほどに時間はあるでしょう。僕の予測ではあと2日半しかありません。」
それを聞き、お父さんは歯をかみしめていた。「彼らはいったい何が目当てなんだ」僕はもう一度見たが、何も情報をつかめなかった。そこまでブラックアイは優れていないらしい。
「ごめんなさい。そこまでは分かりません。」僕はうつむいたが、お父さんが大丈夫だと言ってくれた。
お父さんはそういうと、みんなを見て、こう宣言した。「今から会議を開く。カイデン、ラエリダとテリガジャを会議室に呼べ。作戦会議だ。」こんな状態でも勇敢なように見えるが、鼓動は速まっていて、少し焦っていることが見える。
全員が会議室に集まった。僕はもちろん言ったが、ただの弟だからということにしておいた。
「それでは作戦会議を始める!」
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