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私+君なぜ奴のことをその小僧が知っているのだ
僕+君の幅は遠くなっている。
僕はつらい。
僕はとりあえずゆっくりと病院に向かった。
そこにつくまでは何分もたった気がしていた。
病院につくと、中へ入った。
教えてもらった場所に行くと、そこには君がいた。
僕+君の間には割れ目ができている気がした。
君はベッドでぐっすりと寝ていて、起きる気配は一切ない。
「ねえ」僕は問いかけた。何を話したらいいのかわからない。
とりあえず近くにあった椅子に座った。
「…」その場は少しの間沈黙のままだった。
僕はもう一度君を見直した。
周りには何なのかわからない機械が置かれていて、口にはホースらしきものがあった。息をさせるものだろう。
「ごめん」一番言いたかったことを口に出した。「僕がびっくりさせたから…」これはすべて僕の責任だ。
僕は十分理解していた。「…」その場はまた静かになった。
すると、頭の中に声が響いてきた。「大丈夫だよ」まるで君が僕の後ろに立っていたかのようだった。
腕を僕の首元に回しているかのようだった。ついに僕の壁が破けた。
「うぅぅ…」我慢しようとしたが、涙は流れ出してきた。
いくら泣いても涙は塩滝のようにどんどん流れ出してくる。
こんなに泣いたのは何年ぶりだろうか。もう覚えていない。そもそも泣いたことを忘れていた。
「ピッ、ピッ、ピッ、ピッピッピ」急にさっきまでなっていた音の速度が増した。
何かと確かめてみると、そこには心拍数を図る機械が置いてあった。こういうのは映画に出てくるので分かる。
蝶とその時、何人もの医者や看護師が現れた。「心拍数が上昇しています!」一人が確認すると強くつぶやいた。
気付いたときにはもう泣いていなかった。彼らは君の胸らへんに手を出すと、心肺蘇生を始めた。
「あの…」僕は一番手の空いてそうだった男性の看護師に声をかけた。「彼女は…大丈夫なのでしょうか…」
その彼はその質問をされる妥当と思っていたのか、一瞬で答えた。「それは、彼女次第です」僕はその言葉を何度も聞いていた。
彼女次第、だと。「彼女次第…」僕は外に追い出されると、部屋の前にあったソファで腰を休めた。
それから数分経つと、看護婦と医者たちが出てきた。彼らは何かを話しているように見えた。
一人の医者が僕のことに気づくと、話しかけてきた。「彼女はまだ生きているよ、まあ、これからどうなるのかはわからないけど」
それを聞き、医者たちに頭を下げるとあることに気が付いた。「あの…1人の男性がいない気がするんですけど…」彼らは周りを振り向いて首をかしげた。
「5人、全員いると思うけど」だが、僕が見たのは6人だった。「1人、男性がいたと思うんですけど…白い長袖長ズボンに白い帽子、白いマスクを着けていました。そういえば目が赤かったと思います」だが、そこにいた人は全員が知らないといっていた。
「ありがとうございました」分かれると、部屋の中に入っていった。
「何?目が赤い医者?」上司がそれを聞くと、目を丸くした。
「ばかげていますよね、そんな人ここにはいませんし…」だが、上司は首を振った。
「いいや、いたとも。だが、彼は匿名として働いてもらっていた。彼の実力は人間にとは思えない実力だった。君があと1万回人生を送っても追いつけないだろう。だが、数年前に手術ミスをして、自殺した。彼の使っている名は…」
『なぜ…』
アンデッドだ。
『奴のことをその小僧が知っているのだ』
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