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「こっちか?」「こっちだ!」まだ俺たちはいちゃいちゃと方向で言い合っていた。「誰がいちゃいちゃとだー!」
「ここか。」「ああ…」わざとのように息を荒くして答えた。
お前…」今度は近くから声がしてきた。
「お、どうした?」その正体は俺のもう1人のライバルだった。
「これ、間違ってるぞ。」彼は無表情で言った。
「間違ってるって…」1人目の友は地図を見た。
「あってるだろ。」彼は自分は間違っていないというように胸を張った。
「見せてみろ。」彼に地図をやると、しみじみ見てから、俺に地図を返した。
「どうだったか?正解していただ…」「いや、違うね。」彼は無表情のまま、1人目をにらんだ。
「な、何が違う!」自信満々だった1人目は彼に否定され、少し戸惑った。「これを見てみな。」彼は4(東西南北を表す記号)を指さした。
「ん?」1人目はまだこの記号の意味が分かっていないらしい(無論、俺もわからん!)。「これは東西南北を意味する記号なんだよってかさー、」急に彼は1人目めがけて地図を継いだした。
「あんたも来れの意味ぐらい分かるだろ。」「え?、あ。」その記号には、上には北、下は南、右には東、左には西と書いてあった。「なぜ書いてあるのにそれにそらなかった~…」「す、すまん…」急に1人目は小さくなった。
「あんたらはずっと南をめがけて歩いていたんだよ…」彼に言われ、回してから歩き始めた。「それで?なぜこっちに?」彼に聞かれた。「そういえば俺も知らなかったな。」「…」俺は黙ってしまった。
「俺、殺すのはターゲットを決めてから殺そうと思い始めたんだ。」嘘だけど… しかし、そんな簡単に嘘が通じる二人ではなかった。「いや、それは嘘だろ。」「へ?」一人だけは… 「いや、別に何も嘘はついてそうに感じなかったけど…」「これだから最近のわかもと言ったら…」「同じ年だろ!」「まあいいか。なぜわかったかというのは一瞬で言えることだ。あんたはなぜ、地図が使えない?」「へ?どういうことだ?」俺は全く意味が分からなかった。「いや、普通なら自分で作ったり誰かに作ってもらった地巣を使って自分勝手に誰かを殺害するなら地図を使う際、地図のことを習っておくのが普通だろう。全く関係ない人を殺したらその地図の意味が完全になくなってしまうしな。」「…」
そんで?」急にまたもや他の糸が出てきた。もうなんかめんどくさいから1人目がAさん、2人目がB、3人目に来た人をCとする。
みんなはワイワイしていたところへ、もう1人(D)も来た。「というかそろそろ殺しに行かないのか?」「あ、ああ。そうしよう。」俺は説明したくなかったので、とりあえず獲物を取りに行くことにした。

お前らは来るか?
ああ、俺はいくぜ。
俺も。
俺も。
俺も。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl @コメント/返信99.9%