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「暇だな…」僕はいつものように空を眺めていた。
今は屋上の屋上にいる。
というのは、入り口の上で寝転がっているだけだ。
ここは誰としてこないので、平和だ。
時々下で声は聞こえてくるが、そこまで気にしたことはない。
そのまま空を眺めていると、カラスが横切った。
それはそこまで不思議なことは出なかった。
いつもカラスやツバメが通り過ぎる。
時にはは床のことがある。
それが白い歯と位だった時は、いいことが起きそうな気がするのだ。
本当にいいことがあったことはないのだが。
今日も同じ日々を過ごすつもりだった。
だが、庫内は違った。
カラスはそのまま視界の中を飛び回っていたのだった。
よく見ると、もう1羽鳥がいた。
小さな小鳥だ。
背景に溶け込みすぎて、見つけるのが困難だった。
どうやらカラスはその小鳥を追っているようだ。
そのまま眺めることにした。
別に助けることはできた…とは思えなかった。
あんなに高いところにいれば、手が届かない。
別に地面から空高くまで手が届くのならば、助けることができたかもしれない。
まあ、そんなことは不可能なのだが。
そのまま見ていると、視界から外れてどこかへ行ってしまった。
多分、隠れることにしたのだろう。
多分だけど。
僕は起き上がると、屋根上から降りた。
そのままドアを開け、中に入ると階段を下りていった。
とりあえず裏庭に行った。
そこにはいろいろな生き物がいる。
何せ、人がめったに表れないところなのだから。
地面を見ていると、アリが歩いていた。
壁をおみてみると、バッタが頑張ってよじ登ろうとして、落っこちていた。
葉っぱを見れば芋虫が食事中だったし、木を見ればカマキリが次の食事を探していた。
ここはやはり落ち着く。
僕はそのまま緑やオレンジ、赤のベッドに寝転がった。
ふかふかで、ずっといれそうだ。
だが、雨が降った後は湿っていて居心地は正直に言えばわるい。
僕はため息をついた。
やはり暇だ。
毎日暇なのは変わりなかった。
やることが一切ないからだ。
僕は起き上がると、枝を立てた。
その上にダンゴムシを載せると、それを観察していた。
ダンゴムシは周りを見て回ると、下に降り始めた。
だが、間違えて途中から出ている枝に乗り移り、上がり始めた。
またてっぺんまで来ると、降り始めた。
今度はちゃんと地面まで下りることができた。
僕はそのままほっといて、今度は違うことをした。
自分の手で持つのだ。
さっきのダンゴムシはどこかへ消えていたので、違うのを使うことにした。
違うダンゴムシを見つけると、枝に乗せた。
今度はどっちに行ってもけっっかは同じだった。
だが、それでは面白くないので何か違う方法を考えることにした。
暇になったので、枝を地面に置いてほしい枝を探しに行った。
そこまで大変なことではない。
2つに分かれている枝を2つ見つけるだけだ。
もう少し枝が太ければがパチンコ作れたと思う。
それを地面に刺し、さっきの枝をその割れ目に乗せた。
その上にダンゴムシを載せると、それがいったいどうするのかを観察することにした。
どうしてかというと、普通に暇だったからだ。

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📖上鍵です『|上鍵《じょうかぎ》と呼んで』小説家🛜lvl目標1000フォロワー・わがままだけど欲しい