スウッ
2人が改造人間の前から消えた。
「な!?後ろか!」後ろを向くと、金木がいた。
殴ってこようとする金木の手を受け止めた。
「フンお前の動きなどすべて読み通しだ! ん?」改造人間(サイボーク)はあることに気づいた。
もう一人の女子(忍差)がいないことだ。
「後ろか!?」後ろを見ると、ドカッ!と忍差から、強力なキックがサイボークに届いた。
サイボークはグハッと声が漏れ、地面に倒れた。
金木はなぜかイラついていた。
それにこたえるように、忍差が金木をにらんでいた。
そこに、岡名と博がかけつけてきた。
「いったいどうした?」岡名が頭をかしげるが、無口な2人はされも周りにいないように何も話さなかった。
2人は少し顔を変えたり、手や詩を動かしたりしていた。
「いったい金木と忍差は何をしている?」となぜか岡名が博に聞くと、
「彼らは話していますね。」
「へ?何も口から出ていないけど…」
「無口な2人のことです。顔や体なので話しているのでしょう。」
「へー。そんなことを2人はできるんだ。」
彼女は感心していた。
一応読者がわけわからなくならないように2人が話していたことを言葉として表そう。
2人の話
「お前、よくも僕のサイボークを倒したな。」
と、金木は忍差をにらんだ。
「別にいいじゃない。」
と、忍差は上の位にいるように立っていた。
そこに岡名と博が入ってきた。
「別にお前の力なんかいらなかったよ。」
と、金木は横を向き、すねた。
「別に助けようとは思っていなかったよ。」
と、忍差は顔を少し左右に寄らした。
「それじゃあどうして僕の獲物を倒した!」
と、彼は歯を食いしばった。
「ただ倒したかっただけよ。」
にやりと髪を人差し指に巻きつけた。
「な!?」
彼は耐えることができなかったのか、忍差に飛び込んだ。
風のケンカ
金木が忍差に飛び込むのを見て岡名と博が止めようとしたが、あるものを見てやめようと思った。
2人が風のように倉庫の中を飛び回っていたからだ、追いつくことができるはずがない。
そこに7人の先生が音を聞いてかけつけて来て、ケンカを煮ると凍った。
別にサイボークがいたからなどではない。
それにももちろん驚いていただろうが、理由は2つあった。
1つ目は、彼らのスピードだ。
今までこの世界にこんなに早く走ることができた人はいないだろう。
普通に誰とでも100m競争をすると絶対勝つことができるようなスピードだ。
2つ目は、壁だ。壁が2人が押しているためスピードでそこらじゅうが穴だらけだ。
しかも裏倉庫は少し太めな鉄で作られている。それを壊そうと思うと足や素手では何日もかかるだろう。
それを2人は数分でこなしているのだ。それに、3つ目を言うと、そこら辺にある家具が一つも傷やひびが入っていないことだ。
例と言えば花瓶とその中に入っている花、掃除機やモップ、段ボール箱などだ。
どれも傷一つない(もちろん最初っからあった傷はある)。
するとついに花瓶が落ちそうになった。
しかし、ガシャッという音が出るより驚きなことが起きた。花瓶が消えた。
すると、一瞬止まっている金木を一人の先生が見た。
「花瓶を彼が持っている。」
殴りながらも(2人ともすべてよけたり止めたりしている)彼は花瓶を勝ててのわきに挟んでいた。
今頃だがみんなは悟った。
「この2人は何も壊したくはない(鉄の壁以外)。多分理由は学校を困らせたくないし、怒られたくもないからだ。」
「ヌグググググ…」
そこにサイボークが起き上がろうとしたが、風に殴られてまた倒れた。
いつの間にか花瓶が戻っていた。
多分サイボークに皆が気を取られていた時だろう。
その争いはある人で終わった。
その人はいったい誰なのか…