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「魔道具を使ったのか?」いつも僕には優しいお父さんだったので、絶対何かやばい事だろうとは分かっていた。
僕は不安になった。もしも今、嘘をつけばどうなるのかが。
僕は仕方なくうなずいて、エレクトリック・クリスタルのはまったマスクを取り出した。
「お前という奴は…」彼は僕に教えてくれた。
魔道具を使うときの副作用を。
「薬を飲まずに魔道具を使ったら周りの温度がぐんと下がるんだ」僕の顔が真っ青になった。
しかし、周りが寒くなった気がしない。
「それはまだ時間がたっていないからだ。最初に魔道具を使ってからどのぐらいたった?」
大体1時間ほどだった。
「それならまだ間に合うかもしれない。ついて来い」私がついていくと、手にボールのようなものを渡された。
「これを食べろ」口に入れてみると、分かったことは一つあった。
めちゃくちゃ、死ぬほど不味かったのだった。
「グェッ」僕は吐き出しそうになった。
そこまで不味かったのだ。
「我慢しろ。死にたくないのならばな」僕は頑張って飲んだ。
確かに不味かったが、慣れてくると少しはましになった。
多分。
「終わったー」地獄から這い上がってきたような顔をしながら僕は地面に倒れた。
前世の僕ならすぐに逃げただろう。
しかも魔道具を使うということを考えたこともなかっただろう。
そんなものを手に入れることができるのは夢のまた夢だったからだ。
「づかれたー」僕は飲み込むことで疲れ切ってしまい、地面に倒れこんだ。
起き上がった後にだ。
その時決めたのだった。
もうこんなに不味いものを食べたるか!

それから数分後…

「そろそろダンジョンに行こうかなー」僕はまたこっそりと外に出ていき、近くにあるダンジョンの中に忍び込んだ。
そのまま進んでいくと、少しおなかが空腹になって来た。
「そういえばそろそろ昼ご飯だ…」だが、昼ご飯まで待つことができなかった。
なので、そこら辺にいた魔物で済ませようとした。
しかし、ちょうど見えた熊の肉を食べてみると、めちゃくちゃ不味かったのだ。
※肉はほとんど、焼いてから食べましょう。
僕は肉を吐き出すと後悔した。
「うー、殺気不味いものはもう食べないといったところなのにー!」しぶしぶ口の中に残った不味い生肉を飲み込んでダンジョンから退避した。
「お姉ちゃん…」結局妹には僕の嘘が見抜かれてしまいました。なんて。
見抜かれたのは本当だけど。
運がよかったことは妹がばらさなかったことだった。
ばらされてしまえば僕の人生は終わっていただろう。
「よし!」僕は拳を握りしめた。
その日食べた昼ご飯はめちゃくちゃおいしかった。
前に食べたプリンよりもおいしく感じたのだった。
「うまい…」僕が涙を流しながら食べているのを親が見て、首をかしげていたのだった。
食べ終わると、自分の部屋に戻って寝た。
だが、その時寝たのは間違いだったかもしれない。
その理由は少しおかしな理由だった。
夢の中で不味い食べ門を食べないといけなかったからだ。
「なんでこんな夢になるんだー!」僕は悲鳴を上げながらも強制的に不味い食べ物を食べさせ垂れたのだった。
勿論夢の中で。

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